じぶん研究所 1.自分のことをもっと知りたい
自分のことって、自分が一番よくわかっているつもりだったのですけど。
あんがい、知らないんだな~、ということに、ある時、気づいたんですよね。
きっかけは、アートセラピー体験でした。
昨年秋、お試しで、アートカフェというものに、1回参加してみたのです。
そこで実際、アートを作ってみて、感じたのは
「作品を作る過程に、気づきがたくさんある」
ということでした。
出来上がったものを見つめ、その作成過程を思い出しながら、カフェのスタッフさんと少し話をしていると、自分の中の、無意識の部分にあった「思い」が、その作成過程にあらわれていたことに気づいたのでした。
その気づきを得てからというもの、出来上がった作品が、とてもいとおしいと思えるようになりました。
これまで、アートというものに対して、なんというか
「自分にはできない、絵も下手だし、センスもないし、不器用だし」
と決めてかかっていて、取り組んでこなかったことが、とてももったいないと思いました。
絵のうまい下手、センスのあるなし、手先の器用さなど、そんなことは、まったくもって関係なかったのです。
出来上がった作品についての話をするときのスタッフさんの態度も、とてもあたたかいものでした。
いいとか悪いとかの評価をせず、ただただ、あたたかく問いかけるような話しかたと、聞く姿勢。
その「やってみた感想をシェアする時間」も、とても大切な時間でした。
その後、そのアートカフェを主催していた団体の、「アートセラピー講座」も、受けました。
こちらは、全3回(月1回×3)の、短期の講座でした。
ちょうど私の受けたクラスは、今年1月、2月、3月に講座があったのですが、コロナと重なり、開催自体も危ぶまれました。
しかし、もともとそこまで大人数での講座ではなかったのと、主催者側で感染症対策をしっかり講じてくださったこともあり、無事に全3回を受講できたのでした。
ユング心理学をベースにしたものだったのですが、この講座でもアートを通してたくさんの気づきがあり。
とても有意義な時間を過ごすことができたのです。
ちなみに、この講座の代金がですね、3万ウン千円という金額だったと記憶しています。
これまでの自分だったら、そんな大金、出せないと思っていました。
が、障害年金を受給できるようになり、毎月の稼ぎ+年金で、少し余裕ができたことから、「やってみよう」と思えるようになったのです。
さて、その講座終了後。半年ほどたった今。
アートに取り組んでいますか?と聞かれると。
答えは
No
です。汗。
講座終了後は、この体験を今後の生活に生かす!なんて、意気込んでいたのですが。
最初こそ、少しやってみたりしたのですけど、すぐに気が向かなくなり、やめてしまいました。
今回この記事を書くにあたり、なんでやめたんだろうかと考えてみたところ。
いくつかの可能性が浮かび上がってきました。
・自宅だから
いやもう、これを理由にしたら、なんにも出来ないのですが、真っ先に思いついたのはこれでした。
アートカフェで体験したときも、アートセラピー講座のときも、「その会場に行く」ということをして、自宅から離れた所でアートをしたんですよね。
自宅は、生活の場。
どうしても、家にいると、静かにアートをしながら自分と向き合う、が、出来にくいです。
家族はいるし、生活感ありありだし、気持ちが「日常」から離れない。
結局、アートから遠のく一因になっていることは間違いないです。
・シェア相手がいない
これもそうなんですよね。
アートカフェでは、そこのスタッフさんとのシェア時間があり、アートセラピー講座の時は、講師の方や他の参加者との、シェア時間があったのですが、自宅だと、生身の人間は夫しかいないです。
その夫が、カフェスタッフさんや講師の方のようにあたたかい言葉で、シェアに付き合ってくれるか?と考えたら、答えはNoだなと思ったのです。
そもそもスタッフさんや講師の方は、アートセラピーを、勉強し、訓練した方々ですから。違うのは当たり前。
同じレベルを素人に期待してはいけないのです。
でも、作品をつくるだけじゃなくて、シェア時間まで含めての、アートセラピー。
だから、アートを通して、無意識から引っ張りだされた「思い」を、安心して伝えられる相手がいるかいないかは、非常に重要だと私は思っています。
しかしまあ、出来ない理由を並べるだけじゃ、進歩がないので。
今回この記事のヘッダー画像にするべく、短時間で1枚やりました。
テーマは
「今の気持ち」
とりあえずは、箱を開けた時に1番に目についた色のクレヨンを1本持って。
制限時間を3分なら3分と決めて、スケッチブックの上で、自由にクレヨンを動かす。
というか、手が動きたいように動く、のに、ただただ、まかせる、という感じ。
1色で終わりにしたくなければ、さらに2色、3色と使っていく。
アートセラピー講座の時に、ウォーミングアップ的な感じでやっていたやり方です。
だいたい記事のヘッダー画像にするなら、文章の内容からイメージしたものとか、そういうのやればいいんですけど、そうやって決めてしまうと、どうしても、自分で出来栄えの評価をしてしまうから。
だからあえての、このやり方。
シェア相手は、この記事を見てくださった皆さま。
皆さまのコメントを期待している、という意味ではなくて、私が勝手に「書き終えての感想」みたいなものをここに書いておく、というだけ。
ただそれだけです。
この絵を描いた日の昼間は、とてもいいお天気で、お日様がまぶしくて、でも真夏のように暑くはなかったので、気持ちがよかったんですね。
その、お日様の気持ちよさをイメージした感じに仕上がりました。
最初に手にしたのは朱色のクレヨンでした。そこから色を重ねていった感じ。
・・・こういうのを生身の人間に見せて、感想を聞くと、だいたい「評価」されるんですよね。
しかも、いい評価ばかりとは限らない。
それを、相手の顔や、声のトーン込みで受けるのは、私がしんどい。
なんていうのかな、それを受け止めるだけの私の「余裕」がないので。
(芸術家の人はすごいですよね、いろんな人に見られて、いろんな評価をされて、中には嫌なこという人たちもいたりするのに、つくり続けるのですから)
文字だったら、顔も、声のトーンもわからない。
その分、悪いこと書かれても、受けるダメージは少ない、って私は個人的に思っているので(これは私がそう思うのであって、みんながみんなそう思うとは限らないというのはわかっています)見せてもいいかなって思って出しました。
心の中でいろいろ評価してもらっていいですし、何ならコメントで書いてくれてもいいです。文字だけなら、絵の評価については何書かれてもたぶん受け止められます。笑。
さて、話がそれたのですけど、私は、アートセラピー体験を通して、アートというのは、心の中の無意識の部分が現れてくるのだと知ったので、自分を知るためのひとつの道具として、今後も使っていこう、と改めて思ったのでした。
たぶんこれからもこんな感じで、じぶん研究の記事には、こんな画像を添えていこうかななんて思っています。
このじぶん研究を通してもっと、いままで知らなかった「じぶん」を知っていけたらいいなと思ってとりあえず第1回目を終えることにします。
発達障害者が少しでも生きやすくなりそうな情報(本、ネットの有料記事等)の購入費用に充てますのでよろしくお願いします★