じぶん研究所 12.運動ができない話

さて、今日は、子どものころから運動ができなかった(そしていまでもできない)私がどれほど運動ができなかったのか、というお話をしてみます。

・・・運動、といっても、いろいろありますが、私は、全ての種目において、びっくりするほど、できなかったのです。
まず、走るのが、とても遅いのです。
50M走は、中3まで10秒台。
高1のときかな、初めて9秒台を出したのですけれど、その時は、1人ずつタイムをとるのではなく、2人いっぺんに走らされたのです。
私と一緒に走った子は、とても足の速い子。
その子は7秒台を出していて、私はそれにつられるように、いつもより早く走れた、という、ただそれだけのことです。

走るのが遅い原因は、「早く走るコツ」を知らない、というのも、たぶん大きいと思います。
そういうのって、学校じゃ教えてくれないですよね?
(私は教わった覚えなし)
加えて私の場合は、走るための筋力も、不足していたと思いますし、「瞬発力」もないに等しいのです。
早く走れる条件が、何一つ揃っていない!!(汗
50M走で、ほかの人の走りを見ていると、皆、スタートの合図と同時に、1歩目を踏み出しています。
が、私は・・・スタートの合図を聞いてから、ワンテンポ遅れて、1歩目を踏み出すというありさま。

というか・・・それ以前にも問題がありましてですね、確か小学校低学年のときかな、この頃は、まだ、短距離走のスタートの構えが、スタンディングスタートだったと思うのですけど、その、スタートの構えの姿勢が、私、すごくおかしかったのです。

立った状態で片足を前に出す、というのは、合っているのですが、何がおかしかったかというと、「前に出したほうの足と同じ側の手が前に出ていた」のですよ・・・
普通は、右足を前に出して構えたら、上半身は、左手が前、になりますよね?
私は右足を前に出して構えたら、上半身も、右手が前、だったのです・・・
もうね、全然わかってないわけです。
さすがにそれは先生に注意されて、直されましたが・・・
走るのですら、こんな状態なので、ほかの競技がどうだったか、なんとなく想像つきますよね。

次は、球技です。
これは、もう、わざとやっているんじゃないか?って思われるくらい、ネタがあります。

まず、バスケットボール。
足が遅いので、なかなか、ボールを触ることすらできないのですが、ごくまれに、味方からパスがきます!
大抵、パスされたボールが取れず、そのままコートの外に出て行ったり、別の人に取られたりしますが、運よく(悪く?)取ってしまった日は、大変です。
もう、とっさにどうしていいかわからなくなり、敵にパスしてしまうのです!!ありえないですね・・・

さらに、ゴール付近でボールを手にしたら、シュートしますよね。
でも私、まず、入らないです。
めっちゃ近くからシュートしても、入りません。

ま、こんな感じなので、基本、チーム分けの際、嫌がられます(泣)
そもそもドリブルの練習時点からすでに怪しい動きをしていますからね、私・・・

続いて、バレーボール。
安全サーブと呼ばれる方法でも空振りします。
たまに当たったと思ったら場外。
コントロールが良くできた、と思っても、飛距離不足でネットに引っかかる。

さらに相手コートから飛んできたボールをレシーブしようとしたところ、腕と身体の隙間にボールがスポッとはまってしまったり。
このときは、敵味方関係なく、大爆笑された気がします。

テニスやバドミントンでは、ラケットの網を地面と平行に振っているらしいのです。(っていうか本人はちゃんと地面に直角になるように握って構えてるのに、なぜか振るとおかしな事になる)
そしてやっぱりサーブは空振りです。

学校で習う種目ですら、この調子なので、学校で習わない種目になると、もっと悲惨です(笑)
友達と、ボウリングに行ったとき、後ろに投げたことがあります。
ちゃんと前に投げても、ガーターばっかり。

初めてバッティングセンターに行ったときは、右利きのクセに左バッターボックスに立ち(笑)、でもちゃんと左打者の構えはするのですけれど、振っても全然当たらないのです。
おかしいな、と思って、右打席でもやってみましたが、やはり当たらない(笑)

野球に関しては、ついでに言うなら投げるほうも散々で、学生時代の体力テストで、ソフトボール投げの記録が9メートル(笑)

明らかに、運動に向いていないのがわかります。

走るのだめ、球技だめ、と来たら、残るは水泳ですが・・・
これも、だめです。

水泳については、まず小学校1年のときは水に顔をつけることすらできず、怒った先生が私を担ぎ上げ、プールサイドから私をプールへ放り投げた、ということがありまして。
(今だったら、大問題ですよね。30年以上前はそういうのあたりまえでした)
やっと顔をつけられるようになっても、泳ぐ動作がうまくいかないのです。
手で水を一生懸命かいてるのに進まないですし、バタ足もがんばっているのに進まないのです。
たぶん、やり方が悪いのだとは思いますが、頭では、言われたとおりにしているつもりなのに、身体はそうなっていないらしい、のです・・・

そして、息継ぎもできませんでした。
息継ぎで顔を上げた瞬間、息をはいて吸って、ってやっていたので、時間が足りず、息を吸うときに水も飲んでしまってむせておぼれるということの繰り返しでした。授業でどうしても25m泳がなくてはならなかったときは、最終的に息継ぎナシで無理やり泳ぐという、よくわからない方法で、25m泳いで、なんとかしました。

こんな感じで、泳ぐことすらままならないので、水中ででんぐり返しもできませんでしたし、飛び込みも出来ません。

ちなみに、息継ぎに関しては、大人になってから夫に「息継ぎで顔を水面に上げる前、水中で息を吐いておく」と言われるまで、水中では息を止めておくものだと思っていました・・・あぁ、勘違い。

走るのだめ、球技だめ、水泳もだめ、なので、さらに高度な、器械体操的なものも、もちろんだめでした。
跳び箱が飛べない。踏み切りのタイミングがわからない。
馬とびも、まず自分が飛ぶのもうまくいかないですし、馬の役割をする場合も、うまく出来なかったです(飛ぼうとする子が体重をかけると膝から崩れる。ちなみに同じ理由で、小6の組体操の時も、ピラミッドの下の段ができませんでした)。
さらに、逆立ちも出来ない。ブリッジも出来ない。
マット運動も、できるのは前回りのみでしたが、連続でやると、だんだんマットからはみ出ていくような子でした。

鉄棒は前回りすら、回れない。逆上がりはもってのほかでした。
もう、足が地面から離れるのがすでに怖かったのです。
高いところが苦手で、のぼり棒やジャングルジムも登れませんでした。
木登りも無理。滑り台も高さのあるものは無理。ブランコもあまり高く漕げない。

まだあります。
ダンスも振り付けが覚えられない。
やっと覚えてもタイミングが周りと合わない、もしくは左右逆に覚えている。バランス感覚もない。リズム感もない。

高校生のときのスキー林間で、スキー以前にリフトが怖くて泣いたこともあります。

自転車に乗れるようになったのは、小学校4年生。
うちの妹なんか幼稚園の頃には補助輪ナシだった気がするのに・・・

運動に関しては、本当にいい思い出がありません。

社会人になってから(20代とか30代前半の時)は、背が高いというだけで、
「学生時代スポーツ何やってたの?」
とよく聞かれましたが、何もやってない、と言うとたいてい、驚かれていました。
さらに極度の運動オンチであることを告げると「絶対に嘘だ」とか言われますが、一緒に生活をするうちに、だんだん

こいつは日常生活での動作すら怪しい

ということに周りが気づき始め、「運動ができない」ということを信用してもらえるようになるという感じです。

夫にはもうさまざまな失敗を見られているせいもあってか、「私のどこを見て運動が得意そうに見えるのか、逆に聞きたい」とまで言われていました。
私だって逆に聞きたいわ・・・と何度思ったことか。

身長がそれなりにあること(163cm)、それと腕と指がそれなりに長いらしく、はたから見ると運動できそうに見えるらしいのですが、完全なる見掛け倒しです。

そんな感じなので今も運動らしい運動はあまりしていません。

が、さすがに40代も半ばになってきたので、衰え防止のためにどうにかしないといけないという危機感は感じています。

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