じぶん研究所 13.運動ができないだけじゃなくて不器用極まりない話

だいぶ間が空いてしまいましたが、前回の続き的なものを書いてみます。
前回はこちら↓

さて。私は不器用です。が、そういうと「噓でしょ」とか「そんなことないでしょ」と言われます。
おそらくそれは「編み物ができる=不器用ではない」というところからきていると思われますが、むしろ本人としては「なんで編み物だけできるのかわからないくらい不器用」です(汗

代表的なところで言うと
「箸・茶碗の持ち方がおかしい」
「鉛筆の持ち方、書く姿勢がおかしい」
「はさみの持ち方がおかしい」
といったところでしょうか・・・

箸・茶碗の持ち方ですが、まず、箸は「開くとバッテンになる」という感じです。
そもそも私、幼稚園の時は握り箸でした。どうやってそれを「握り箸じゃない持ち方」まで直せたのかは定かではないですけど、とにかく握り箸を幼稚園の先生に指摘されたような記憶があります。

茶碗の方はというと、親指以外の4本の指で茶碗の下を支えるという持ち方ができません(汗
子どものころ、それをやろうとしてみそ汁のお椀をひっくり返してよく怒られまして。
お椀のふちに人差し指をひっかけて持つ持ち方が定着してしまいました・・・(これだとこぼさずに持ち上げられます)

画像1

ギリギリ指はお椀の中に入っていませんw

こう書くと「親の教育がなってない」「マナーを知らない、マナーがなってない」などと言われそうですが、むしろ親のしつけは厳しい方でしたよ。
うちは子供のころ、和室で座って食べていたのですが、まず、正座で食べないと父親からめちゃくちゃ怒られました。
そのうえ父親とは向かい合わせで座って食べていたのですが、箸やお茶碗の持ち方がおかしいと言われ、父の持っている箸で私の手の甲をひっぱたかれたりしてました。

ただいくら言っても直らないのでそのうち親が諦めましたw

続いて鉛筆。

どうやら本来は「中指に鉛筆が乗る」ように持つのが正解らしいのですが、(写真がわかりにくいですけど)私の場合、薬指の上に乗っています。

画像2

この時点ですでにおかしいのですが、書くときに

かなり脇を開いて机に近づいて書く

のです。

姿勢の写真なくてすみません・・・

視力が悪いせいでは、と言われますが、私は今でこそ眼鏡ですが、中1までは視力1.5ありました。

中2で0.7、中3で0.3くらい、高1で0.1くらい、というように、一気に落ちたので、小学生の頃は目はよかったはずなんですよね。
ただ、姿勢は昔から(それこそ低学年から)悪かったです。母親に、50cmの竹の物差しを背中に入れられたことがあるほどです(猫背)。
もちろん、そんなものでは直りませんでしたけど。ええ。

さて、はさみ。
これはもう写真出さないと言葉で説明が難しい。

画像3

わかりますかね・・・
親指ははさみの持ち手の穴に入れていますが、ほかの指はもう片方の穴を握っているだけです。

こんな持ち方する人ほかにいますかね?

これが「おかしい」ことに気づいたのは、なんと高校の時(だったと思います・・・昔過ぎて記憶が薄いですけど)。

これに関してはだれにも指摘されたり怒られたり直されたりした覚えがありません。
ただ、あるとき「なんかみんなと違う」ことに気付いたという感じです。

ちなみにこの持ち方で普通に切れますし、何なら「いわゆる普通の持ち方」にすると逆に切れません・・・(汗

私、大学が服飾科だったんですけどね、裁ちばさみの持ち方もこのままでしたww


ほかにも「蝶結びが縦になる、または結べてもすぐほどける」とか、「雑誌類を資源ごみに出すためにひもでくくるのはいいけどきつく縛れなくて持ち上げたらバラバラになる」とか(これに関してはずっと前の勤め先で上の人から「不器用だね」と思いっきり言われましたね)、「シャツの袖口のボタンのような小さいものを片手ではめ外しするのが時間かかる」とか、最近の困りごとだと「コンビニにメルカリの発送しに行って、レシート上の送り状を専用袋に入れる際に袋の口をうまく広げられない」とか、「その専用袋を荷物に張り付ける際に裏の剥離紙がうまく剥がせなくてレジ前でもたもたしてしまう」とか、まぁ不器用話は挙げればいろいろあるのですけど、本人は割と楽観的で、だいたいのことは「まぁいいか」で済ませられる話なんですよ。

だけど、特にお箸とか茶碗とかは「マナーができてない」とか、見ている周りの人が不快になるから直した方がいいとか、ネットでも書かれていることがあるのを見ますし、袖口のボタンが止まっていない話とかだと「身だしなみが乱れている、だらしない」などと思われたりしますし、さっきのメルカリ発送の話だと、本人は気にしてなくても、レジが混んでいるときなどは後ろの人が「早くしろよ」なんて言う雰囲気出してきたりしますし・・・

本人としてはむしろ周囲からのそういった言葉や視線のほうに困っていたりします。

箸や茶碗の話に戻ると、マナーの話をするなら「娘の手の甲を自分の持っている箸でひっぱたく父親」のほうがよっぽどマナー的にどうなのと思いますし、茶碗の持ち方にしても、ただできていないことを怒るだけではなく、例えば正しく持つための手順をもっと分解して細かく説明しながら教えるとか、やり方はあったはずです。また、やり方は理解していても熱くて持てないということなどもあるかと思いますので(私は主にこれでした)、個人的にはもうちょっと周囲の考え方に柔軟性が欲しいと思っています。

(余談なんですけど、夫の家でごはんをごちそうになる機会が何度もありましたが、夫のご両親は私の箸の持ち方、茶碗の持ち方は何も言いませんでした。マジで心が広いと思いました。)

さて。
大人になって、発達障害と診断された後で「発達性協調運動障害」なるものがあることを知ったのですけど・・・

まさにこれ

って感じでしたね、知ったときは。

もう、これこそもっと早く気付かれていたら(それこそ幼少期に)どうにかなったのではないか、という話ですね。

ただ運動に関しては、先天的な障害のせいだけ、と言い切れないところもあります。

私は子供のころ、よく鼻血を出してしまう子でした。
親も病院に連れて行ったらしいのですが、原因はわからず、どうも医者からは「興奮させないようにしてください」と言われたくらいだとか。

なので、親からはもうとにかく「体育はできなくてもいいから」と小学校1年生の時から言われ続けていましたし、何なら学校の先生にも「あんまりやらせないでください」とか言っていた?ようです(うろ覚え)

そのうえ、「危ないから」という理由で外遊びもあまりさせられず。
「身体を動かして遊ぶ」という経験が圧倒的に不足したまま育ったのは確かです。

まぁでも運動ができないだけなら「経験の不足」で説明つきますけど、それ以外にも上述の通り、手先の不器用さ全開ですからね。

やっぱり自分の場合はベースに障害があるんだという風に思っています。

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