じぶん研究所 21.感覚過敏 あるのか、ないのか(後編)

さて、前回の続きです。
前回は、こちら↓

今回はまず味覚の話から。
これに関しては、過敏性があまりなく、むしろ「感覚鈍麻」な方だと思います。
まず、味の濃い料理が好きなんです。特に塩分と甘味。
これは父親の影響がかなりあると思います。父は汗をかくことが多い仕事をしていたので味の濃いものでないとダメだといつもいつも母親に怒鳴っていました。そして自分がおいしいと感じないものは平気で投げつけたりもしていました。

それで大体うちの料理は味が濃かったので、それに慣れてしまい、子供のころから味の薄いものはおいしく感じませんでした。
特に、水と白米が全く好きじゃなくて、夏暑くても、家で水道の水は飲まなかったですし(麦茶は飲む)、また、白米も好きじゃないのでおかずばかり食べて最後にお米が残るのでふりかけかけて食べるような子供でした。
外食の際に出てくるお冷を飲むようになったのも、大人になってからですね。

ただ、氷は好きで結構ガリガリ食っていた記憶はあるので、そのあたりちょっとよくわからない子供でしたね。いま、もし昔の自分に会えるなら、なんでそんなことしていたか聞いてみたい気はしますww

ちなみに、過敏とまではいかないですが、子供のころ、酢の味はあまり受け付けませんでした。柑橘系の酸っぱさなら大丈夫だったのですが、酢の物や酢漬けみたいなのはダメでした。梅干しもダメです。
(が、ゆかりのふりかけは大人になってからOKになりました)

しかしですね、大学の調理実習で酢の物を作ったとき、「これ食べるのやだなぁ」と思いながら一口食べたら、うちの母親の作る味と全然違っておいしく食べられたということがありました。その時、私の酢の物嫌いは、うちの母が作る酢の物が「酢の味」しかしなかったことが原因だと判明しましたw

あとは、昔よく鼻血を出す子だったので、刺激物は親がとことん排除しておりました。そのせいでいまだに、鼻につんとくる系の辛い物(ワサビ、和がらし)がダメです。


触覚について。
これはもしかしたら、自分の中で一番過敏性がある部分かもしれないです。
子どものころから、パンツのゴムが当たる部分がかゆくて仕方のないことがよくありましたし、背中とか耳の中とか、なかなか自分で手の届きにくいところがかゆくなる傾向がありました。
汗をかく時期は、自分の汗でかゆくなることも。
また、服のタグのチクチクも気になる方でしたので、母親にとってもらっていました。

セーターなんかも、ものによってチクチクしてダメです。今でもそう。
ラムウールはチクチクが気になりがちです。メリノのハイゲージセーターなら割と平気なことが多いです。

また、わきの下なんかも、異常にくすぐったくて触られるのが苦手です。
あと最近は加齢のせいか、肌が乾燥しがちで、「見た目何もないのにかゆい」が、割と頻繁にあります。
しょっちゅうどこかをぼりぼり搔いていますw


と、まぁこんな感じで、自分の感覚としては、過敏なところと、鈍いところが混ざっているという感じなのですが(しかも過敏さに気づいたのが大人になってから、と遅いものが割とあります)、最近気になって困る(困った)ものというのをいくつか挙げておきます。

・エアコン室外機の振動音(一応、いま解決済み)
うちのエアコンはもう9年くらい使っていますが、一昨年くらいから暖房の際に「ヴォォォ~」という振動音を発することがありましてですね。
夫に何度も「室外機の振動音がうるさいので直してほしい(ので、修理業者を呼んでほしい)」と言っていたのですが、夫、あまり気にならなかったようで、室外機の埃取りだけしてくれました。
が、多少良くなったものの、それでも振動音を発していたので、今年の春くらいに、ついに、業者にみてもらって、部品交換してもらうことができました。
振動を抑える備品が劣化していたようです。
それでマシになりましたが、今は夏で冷房なので、また暖房の季節になったらどうかな~?という感じです。
しかし私がかなり気になる程度でも、夫はあまり気にならない、ということは、私が過敏な可能性が否定できません。

・夫が深夜にyoutubeを見る音
ベッドのある部屋(主に私がいる部屋)と、夫がyoutubeを見る部屋が割と離れているはずなのですが、気になって仕方のない時があります。
ただ、この「気になり方」も、「自分がうるさいと感じる」というよりは、

こんな離れた部屋まで聞こえているのだから、お隣まで聞こえているのではないか

という、「木造アパート暮らしが長かった人間の心配の仕方」なんですよ・・・(夫がyoutubeを見ている部屋の壁の向こうは、もう隣の家です)

今住んでいるのは、木造アパートと違って頑丈なマンションなので、そうそう隣の家の音は聞こえません。
夫の部屋と接していない方の隣の家は、たまに、孫が遊びに来て、昼間窓が開いていたりすると、わぁわぁ騒いでる声が聞こえることがありますが、窓が締まった状態だと全く何も聞こえません。
なので、私が心配しすぎなんだと思うのですが、「隣から怒られたらどうしよう」という変な心配が頭から離れないのです。

今のところ、怒られていないですし、まぁ世帯主は夫なので、管理組合を通して注意されるとすれば、うちは固定電話がないので夫のスマホにまず電話が来るはずなので、私が直接怒られることはないはずなのですが、それでも「怒られたらどうしよう」が、頭から離れません。

・たばこのにおい
これは、ヘビースモーカーの父から離れて暮らすこと十数年、町でも職場でもすっかり「禁煙」が当たり前になったこともあって、「たばこのにおい」に接する機会が激減したことに伴い、ここ数年で「かなり気になる」ようになりました。
喫煙者の服のにおいとか、髪や体についたにおいだけで、「うわっ」となることが時々あります。
まぁでも昔と違って、禁煙が当たり前になってきているので、たばこのにおいに関しては、気になったときにはちゃんと口に出して「気になる」と言える雰囲気になってきているのが、ありがたい感じはします。

まぁ、今、気になる(なっていた)のはこんな感じでしょうかね。
こうやって書いてみると、視覚的なものよりは音やにおいに関するものが気になることが多いですね。

ただ、服のチクチクとかゴムでかゆいとか、そういうのは、今でも継続しているので、そういう意味では、触覚もかなり気になるタイプなんだろうなと思います。

それでも、イヤーマフやサングラスを付けないと外が歩けないとか、そういう感じではないので、日常生活を送るうえで、そこまで支障になっている感じではないです。

私の場合は、こんな感じです。参考になりましたら幸いです。


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