医師の転職体験 まずは入り口に立つ
実は,この7月まで転職活動を行っていました。
まだ細かい調整を継続中なので,広い意味では転職活動中ですが
転職体験の入り口「なぜ,どうやって始めたか」を
お話ししようと思います。
医師の転職については
少なくともnoteには生の声が多くなかったので,
何かの参考になればと思います。
この記事は
*違和感を持つ人
*スキルアップしたい人
*生活を変えたい人
*将来に不安がある人
にお役立ていただけると思います!
「なぜ」転職しようと思ったか:違和感を具体化
この1年半ほど,
子供の種々の体調不良やコロナの波による保育園のお休みで
かなり高頻度の勤務調整を要していました。
預け先,送り迎えの調整,
そしてその日々が続くと子供自身の精神的な負担…
「勤務調整」と一言で言っても,
周りの人の負担と犠牲と頑張りで成り立つ生活。
じゃあ,私は何を得ているのだろう?と考えると
多くの人の想像よりはるかに安い給料と,やりがい…
…やりがい?本当にある?
キャリアは維持されている??
むしろできなくなっていること,あるんじゃない?
このように日々重なっている違和感を具体化して文字にしていくと
「職場を変える」が選択肢にあがってきました。
そんな迷いに関して書いたnoteです。
めちゃくちゃいっぱいあるな笑
「どのように」転職活動を始めたか:
『転職の思考法』を読む
「転職」など考えたことがなく,
そもそも就活もまともにしてこなかった私は
何を軸に転職を考えたらいいかわからないので,本を読みました。
これが非常に良かったです。
医師の転職というのは特殊で,
一般論が当てはまらないことが多いように感じていました
(身につけたスキルを測る基準があいまい。
自分のレベルが全国でみるとどの程度なのか把握するのが難しい。
施設ごとの,いわゆるローカルルールが多い,など)。
しかし,スキル以前の,
・キャリアをどう分析するか
・「マーケットバリュー」とはなにか,
・そもそも転職はいいことなのか?悪いことなのか?
・仕事はいつから楽しくないものになったのか?
などまさに根底にあった違和感にぴったりあてはまるような
問題提起と解決が詰まっていました。
転職活動をとおして現状と向き合う①:
自分のキャリアとは何か?
医者としてキャリアを測ろうと思うと,
上に述べたように基準があいまいで客観的に示すのが難しいです。
個人のマーケットバリュー
=「技術資産」×「業界の生産性」×「人的資産」
「技術資産」は「専門性」と「経験」でできている
@「転職の思考法」
これによれば,一般的な医師では
「キャリア」=「専門性」と「経験」と言えそうです。
「専門性」=”speciality”なので,
医師でいうと「科」とか「サブスペシャリティ」に近いので,
比較的分析が容易でした。
一方,
「経験」は「職種に紐づかない技術」で,
「ほかの会社でも展開できるかどうか?」が重要
@「転職の思考法」
これがなかなか難しいのです。
逆に言うと,より経験を積める職場を探すというのが
自分の価値を高め,
仕事へのモチベーションを上げるのではないかと考えられました。
転職活動をとおして現状と向き合う②:
今の仕事は自分の価値をあげるか?
私は,今後「経験」を伸ばせる働き方をする必要があると思いました。
何かがよくならないと,
今より仕事している喜びを感じられないと
生き生きと仕事をするのが難しい,と思いました。
現状の仕事では,自分の価値は横ばいにするのがやっとで
身をゆだねてしまえば市場価値は下がる一方だと思いました。
また一方で,今の職場でもっと改善できるところが
あることにも気づくことができました。
「よりより機動力を持つチームを作っていきたい」という目標をもって,
今は「チームビルディング」という課題にも取り組んでいます。
これもまた,小さな「経験」になることを願って。
転職活動をとおして現状と向き合う③:
市場を知る
私は産科麻酔を専門にしていて,その専門性を保ちたい,
この分野でもっと成長したいし
貢献したい,と考えています。
「転職の思考法」の中に「伸びる市場」を探せというメッセージがあり
自分の専門分野(=市場)について考えることができました。
産科麻酔という分野が今どんな状況に置かれているのか?
組織の中からみていると,組織の文脈でしか判断ができませんでした。
しかし転職活動を通してみると,
この分野,市場における歪みや問題点も明確に表れてきました。
これを考えるきっかけを得たことも
大きな学びでした。
そして転職活動は始まった
日常の違和感を具体化するところから始まり,
自分の市場価値,自分のいる市場の置かれた状況について
新たな視点を持ったところで,
転職サイトに登録をして転職の入り口に立ったのでした。
ここまでの思考の整理ができていると,
実際の活動中も主体的に意見を述べることができ
とても有意義でした。
また機会があれば,活動の続きについてもまとめていきたいと思います。
コメントもお待ちしております。
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