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あの日のこと。(2025年2月8日土曜日)
※ただの日記です。
朝からスムーズに準備ができて、予定どおりの電車に乗れた。これは完璧のサインだ。
手袋を持ってこなかったのは正解だった。
車内は人もいっぱいで暖房も効いてるしあったかい。
最初の乗り換えで、運良く座れた。
私の前に立った女の子は頻りに窓を見て髪型を整えている。メイクもバッチリ。今日はデートだろうか。心の中で、とっても素敵だから大丈夫!と言ってみる。いいなぁ、推定20代女の子の休日。
いや、こちらも負けてない。
40代、昔からの親友と今日はドリカムのライヴだよ。
当然イヤホンでは、事前に調べた今回のツアーのセットリストを流している。
……のはずが、途中から勝手にMrs.GREEN APPLEの曲に誘導される。最近聴きまくっていたからしょうがないか。
とにかく私は今この瞬間、ご機嫌である。
待ち合わせの駅に着き、今日を一緒に楽しむ予定のMちゃんにLINEを送る。
すると、すぐにMちゃんから着信が。
出てすぐに、超超超超超あわてているMちゃんの声。
「あれ?!!今日?!!!
私1日間違えてたーーーーm(__)m!!!!」
ずこぉぉぉぉぉおおおおおーーーーー(・д・;ノ)ノ
・・・とはなったけれど、さほど私は驚かない。
Mちゃんとは高校から30年近くの付き合い。
親友の性格は嫌というほどわかっているし、なにより彼女は4歳から中学生までの4人の子育て中で、家族のスケジュール管理だけでも大変な日々を送っているのだ。そんな中、彼女にとっては久々の自分ひとりだけの外出イベントだったから、同時にショックが大きすぎるのでは、と逆に心配になる。
幸い、このあとの家族の予定を夫さんと調整して、夕方からのライヴには間に合うように無事来れることになったのだった。
急に生まれたひとり時間。
「さて、何しよう?」と考えるより前に、私はある場所に向かって動き出す。
“都内の行きたいところリスト”に入れていた、あのお店に行こう!と爆速で脳内を切り替えていた。
着いたのは、丸善本店。
丸の内にある、あの大型書店の本店である。
お昼近くになっていたこともあり、まずは腹ごしらえということで4階のカフェへ向かう。
ひとりでゆっくり美味しいハヤシライスを堪能。
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窓側の席を希望しようかとも考えたけど、案内順により時間を無駄にしない方を選んだ。
ゆっくりランチを過ごせただけで満足だ。
食事を済ませてからは、4階から1階まで続く書店内をわくわくしながら歩き回った。
今売れている本を眺めては体がゾクゾクしていたし、文庫本で買おうか迷っていた本も実際に手に取ってみることができて買う決心もして。
文具も充実していたので、子どもたちへのお土産に、ドラえもんのおしゃれなメモ帳も2冊買った。
そうこうしているうちに、ライブ会場のグッズ販売時間が始まってしまって、急いで最寄りの駅に引き返す。
会場は、国立代々木競技場第一体育館。
開場時間まではまだ数時間あるけれど、すでにグッズ売り場は長蛇の列。
Mちゃんの分とあわせてペンライトを2本、自分用にマグカップを買えたときには、またまた心が満たされた。(笑みがこぼれてしまう瞬間、今日何回目?(笑))
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その後、Mちゃんと合流するまでの時間は近くのスタバで過ごすことにした。
混雑していたけど、ここでも運良く席が空いてスッと座れたことに感動。
そして、ホワイトモカを片手に一息きつき、読書を。
本に没頭していたところにMちゃんから「着いた!」のLINE。
なんか今日は1秒も無駄にしていない気がして、本当に最高な日じゃないですか?!って自分で自分をおだててみる。
原宿駅前で、当初の予定より4時間遅れで(笑)落ち合うことができた私たち。
Mちゃんは申し訳なさそうに、でもこれからの楽しみでルンルンな声を交えながら、二人で歩き出す。
ライヴ前に、明治神宮を参拝しておこうというプランは前から決めていた。
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慌ててやってきたMちゃんの心もここでいったん鎮まり、万全の体制で再び代々木第一体育館へ向かう。
ドリカムのライヴは言わずもがな、今回もたくさん愛をもらって最高だった。
途中、子どものような笑顔でいることに自分で気づいてびっくりした。
これが推しのパワーなのではないか。
ゴールデンウィークに再会することを約束して、終演後Mちゃんとお別れ。
帰りの電車の中で、あらためて一日を振り返ってみる。
なんと贅沢な一日だったんだろう。
Mちゃんのハプニングを迎えつつも、自分が大好きな場所を巡って、親友とおしゃべりして、推しからの愛を浴びて。
自宅で子どもたちを見てくれていた夫と、快く送り出してくれた我が子たちにも感謝。
持っていたエコバッグの中では、ペンライトがまだまだ元気に光っていた。
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今日一日で21,000歩。
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よく歩いた。よく楽しんだ。
足の痛みと充実感とともに、私は夢の中へ。