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平等と公平

男女平等というのは、人権などについてであって、同じ労働をしろとか、同じ条件で戦えとか、同じ分担をしろとかいうことではないと思うのです。

妊娠、出産、授乳をする機能が備わっている。だいたい毎月生理がある。体格は男性に比べたら平均的に小さめ。筋肉量も平均的に少なめ。
だから女性は劣っているのではなくて、女性ならではの働き方で、家庭にも社会にも貢献できるはずなのです。

中には、腕っぷしの強い女性もいるし、力仕事が得意な女性もいるし、軽やかに鳶職などされる女性もいます。
でもそれって、職業選択の自由ではあるけれど、男と同じことをしなさいということではないです。

子育てをする男性も増えてきましたし、妻と一緒に産休を取る男性も少しずつ増えてきているようです。
これもまた、個人の自由なので、周りがとやかくいうことではなくて、取りたければ取ればよろしいし、取りたくないならそれも自由です。

つまり、自由意志に基づいて、平等に与えられた機会を、自分で選択すれば良いわけであって、全員が一律に平等に取得しましょうというのは、違う議論になってきます。

男女平等参画というのは、素晴らしいことです。
性差を問わず、意見を述べて、より良い未来を作り上げていくことは、今の時代だからこそ、実現できるのかもしれません。
けれども、それと性差を無くすというのは、ちょっと違うように思うのです。

最近飛行機の英語のアナウンスで、Ladies and Gentlemenという呼びかけが、めっきり聞こえなくなりました。All passenngers,みたいな呼びかけです。
ディズニーランドは最近行っていないけれど、どうなったんだろうか。
Ladies and Gentlemen, Boys and Girlsって、ディズニーならではの呼びかけで、ウキウキしたんですけれども。どなたかご存知でしょうか?

性別というのもデリケートな問題になってきていますので、何がハラスメントになるかわからなくて、言論の自由との兼ね合いも難しい世の中です。

先日、ダイバーシティトイレというのを利用しました。
男女問わず並んで、大きめの個室で用を足します。
近代的なビルなのに、居酒屋のトイレっぽい心地悪さを感じました。

平等に傾きすぎると、かえっておかしなことになるっていう話です。
配られるおにぎりは一人一つです。
おじいさん、おばあさん、お父さん、お母さん、アスリートのお兄さん、ダイエット中のお姉さん、赤ちゃんも、みんな一つずつ。平等ですね。

平等すぎる世の中は、やる気を無くします。
頑張っても、頑張らなくても、誰にでもおにぎりは一つ。
そんな国は、やがて滅びていきます。
マルクスの理想は、数十年の命でした。

昭和の頃、お父さんとお母さんは、役割が違うので、それぞれの役割を果たして、家庭を運営していました。
現在は、みんながマルチタスクをして、それぞれ手の足りていないところに入ります。
どちらがいいのかはわかりませんけれど、そういう世の中になった、ただそれだけのことでしょうか。

帰宅後、あぐらをかいて、ビールを飲んで、テレビで野球を観ていたお父さんは、絶滅したようです。
奥さんがキッチンで料理をしていたら、旦那さんは子どもをお風呂に入れるとか、宿題を見るとか、一緒にキッチンに立つとかしていそうですね。
そりゃそうですよね、奥さんだってフルタイムで働いているのですから。

男女平等参画法案は、日本人を幸せにしたのでしょうか。ねー。

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