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老衰死

神奈川県茅ヶ崎市は、老衰死率が日本一なのだそうです。
さらに、ちょっと古いけれど2019年のデータによれば、全国平均よりも年間で一人当たり14万円、医療費が低いそうです。

誤解のないように申し添えれば、老衰と言っても、何の疾病も持っていないということではなく、あえて原因を特定する必要を、亡くなった方もご家族も感じていなかったということでしょう。

生老病死という四苦は、人間が必ず持っているもので、それと闘うのではなく、それはそれとして受け入れて、自分はどのような選択をするのかを、自分で決めることが、主体的な人生を送ることになるのではないかと思うのです。死ぬことを決めるのは、生きることの最終ゴールの設定にもなります。

自分は自宅で息を引き取りたいと願っていても、環境がそれを許さない場合がほとんどではないかと思います。
私も、母とはコロナ禍で2年会えないまま、母は夜中にひっそりと旅立って行ったそうです。息をしていない状態で見つかりました、という説明を受けました。
幸せな旅立ちとは、どのような状況を言うのか。それは旅立つ本人にとってなのか、見送る側にとってなのか。
見送る側と言っても、各人それぞれに思い描く形は異なると思うのです。

旅立ちの時を迎えた人の意志を、その通りに尊重することが、難しい事情もあるようです。

自宅での看取りであれば、機械に繋がれることも、延命されることもなく、枯れるように息を引き取ることができるのかもしれませんが、無理に呼吸させ、無理に水分や栄養を補給されることは、少なくとも今の私は望んではいません。
その時になれば分かりませんけどねw
でもその時は自分では意思決定できないんですよね。
少なくとも母は、亡くなる数ヶ月前からは精神科の投薬もやめ、無理な栄養補給もせず、浮腫も取れ、すっきりとした顔で、私を迎えてくれました。

さて、なぜそんな話をしているかといえば、最近知り合った方が、茅ヶ崎で地域医療をベースに元気を届ける活動をされていて、その活動のひとつである、プラントベースのレストランに行って来たからです。
月イチ開催の「ボタニカルランチプレート」をいただきました。

全部プラントベース。野菜の総量422gのこの日のプレートです。

バターナッツの冷製スープもついてます

この村の村長さんを紹介していただきました。
先ほど「こんにちは〜」と元気にレストランに入っていらした、素敵な女性でした。真っ黒に日焼けをしていて、白い歯をにかっと見せて笑うほとんどすっぴんの肌に、赤い口紅が印象的な方でした。

この方が丹精込めて作った野菜を、私の友人が素敵に調理します。
焼きなすの彩り野菜カーテンダレ
えのきワカメのダイエット
キヌアときゅうりのコンビ
ひじきとキャベツの仲良し焼き
日焼けピーマン
などなど。。。
デザート2品も付いて、もうお腹いっぱいです。


デザートとヨモギのお茶


店内は湘南マダムで賑わっていて、でもここは医院の併設施設で、リハビリステーションなどもあるみたいです。
どちらかといえば、予防医療に力を入れていて、いろんな健康法が用意されていました。
かかりつけ医がこんなだったら素敵だなぁ。老衰死も夢じゃないなぁと思います。

今後、このような医療が増えてくるような風潮でもありますね。
病院で亡くなるのも、ある意味安心ではありますけれど、いずれゴールはあの世なのですから、どんなルートを辿るかは自分で選んで自分で決めたいと、そんなことを心に留めました。

死ぬまで元気でいる秘訣は、主体的に生きること。
ご自愛すること。
ご自愛というのは、自分を甘やかすことではなく、自分がどうありたいかのイメージに忠実であること。
誰の犠牲にもならないけれど、他者貢献ができること。

何を食べるとか、何に気をつけるというのは、それらの下位概念です。
だから、人によっても適不適は違うと思うのです。

老衰死というのは、ひょっとしたら世間では「孤独死」に入れられる可能性もありますが、世間は世間、自分は自分。ですよね。
できれば冬場、死後3日以内に発見をお願いしたい。




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