滑舌教室の体験会スタートです。
コロナ禍で仕事がなくなってしまいどうしようかと悩み無料相談所の門をたたいたら、講師になればいいと言われた。
パソコンで宅録ナレーターになろうと思いどうすればなれますかと質問に行ったつもりだったのに、そんなお金にならないことをしないでキャリアを生かしなさいと言われた。
フリーアナウンサーでそんなにも長く仕事を続けて来たんだから、それを必要とする誰かに伝えればいいんだよと言われた。
そんなことを考えたこともなかったので、いえいえ宅録ナレーターとして頑張りますと違うコンサルタントの方を訪ねたところ、やはり同じように講師になればいいと言われた。
私には何を伝えられるんだろう。
考えてもいいアイディアは全く浮かばないので、機材をそろえて当初の目標を目指して宅録を始めた。
北海道や、東北の企業のコマーシャルを依頼されたり、福岡のコーヒーショップのナレーションの依頼をいただいたりしてそれはそれでとってもたのしかったのだけど、最初のコンサルタントさんの話がどこか胸に残っていた。
そんな時新聞の読者の声を読んでいたら、長いマスク生活で声がでなくなったという女性の投書が目についた。
そこで、滑舌教室はどうかなと教室開設に動き始めた。
最初は知り合いを集めて、ほそぼそと週一回の教室を始めた。
次に年賀状に教室を始めたいと書いて名刺をいただいた方に送ってみた。
すると100人の中から1人が電話をかけてくれて、本当に教室を開設することができた。
全10回で公民館主催の滑舌教室が開講できた。
楽しくなってしまい、今度は知人にお願いして地元新聞社の文化教室を紹介していただいた。
開講しましょうといっていただき、今日から体験教室がスタート。
全3回。1回70分。
どんな方が参加してくれるのかな?
どきどき待っていたら、年配の女性が教室に入ってきた。
やはり、マスク生活で声が枯れてしまって悩んでいるそうだ。
今後はお年寄りに絵本を読み聞かせしたいという夢があるらしい。
続いては、歌を習いたいという女性。
ボイストレーニングを始める前に、声の出し方と口の開け方を学びたくて体験しようと思ったそうだ。
その他コロナ禍で話す機会が減ってしまったから、とか話し方教室に通ってみたけれど進歩がないからなどそれぞれの理由で体験に参加いただいた。
体験といえども、びしびしレッスンするのが私流。
自己紹介もなく、姿勢、呼吸法、声の出し方、母音の口の開け方を一つ一つチェック。しっかりとっ声も出していただく。
途中、自己紹介を挟んで早口言葉、詩の朗読で70分。
みなさん、あっという間だったとか、疲れたとか、楽しかったとか、初めてのことばかりだったとか、いろんな感想が聞かれた。
初対面のかたばかりだったが、教室後はすっかりお友達になったようで出口でおしゃべりの輪ができていた。
仲良くなっていただくのはとてもうれしい。
年齢も違うみなさんだったのに、会話が弾んでいるようだ。
楽しい、ちょっと声がきれいになった、など何か変化を感じていただけると嬉しいな。
次回も笑顔の70分をご用意いたします。
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