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幼稚園で日本語を教える話し。2023年度 その3

今年度の幼稚園の日本語支援がスタートして3回目。長い連休が楽しすぎたのか、朝の登園では泣いている子どもたちも数名。

泣きながら登園してくる子どもたちの対応に加えて、保護者からの電話対応がいっぱい。
朝から先生たちは本当に大変。
寒暖差で鼻水が出ている子どもたちも多く見かけられるのだが、うまく鼻をかめない子どもに鼻水吸い取り器を使ってほしいという保護者の要望にやさしく対応している先生。「遊びの中から、自分で鼻をかめるように指導していくのでご家庭でも是非やってみてください」と、お話しされていた。対応がすばらしい。

園長先生も次から次にかかってくる電話対応に追われているので、先週と同じ5歳児の全く日本語が理解できない男の子に会いに行く。
男の子は登園してくるなり棒立ち状態で、先生の指示が分からない様子だ。体操服への着替えを手伝い、園バッグをロッカーに入れながら、「かばん」「ロッカー」「ぼうし」「うわぐつ」と名前を何度もゆっくり教えながらいっしょに片づけていく。

クラス活動までの時間に、ひらがなカード、くだものカードを読み聞かせして、絵本を読む。

絵本はことばを楽しく学べるツール。


ぱっかーんちがうのだあれ だれかなだれかなはんぶんこの4冊。
ちがうのだあれという絵本は、見開きのページの動物に一つだけ違いがある絵本。
読み聞かせしながら、男の子に違いをさがしてもらった。
最初は分からないところもあったけど、2回目は自分で探していた。
「ちがうね」と声掛けし、ちがうという言葉を感じてもらう。

そのあと1から5までの数字を繰り返し、男の子と私の指の数を数える。
1,2,3,4,5.。

クラスのアクティビティの時間になる。

今日は英語の先生がやってきた。
頭、肩、ひざ、つま先などを英語で覚えて、音楽に合わせてダンスする。

先生は英語で教えていくので、英語ならできるかな?と、様子をみていたのだけど、英語の指示も分からないようだ。なるほど、英語で声をかけても反応がなかったわけだ。

英語の先生の身振りや、友達の様子をみて真似をしている。
時々振り返って大丈夫?と確認するように私を見るので、「上手だよ」と声をかけながら拍手する。

20分で英語クラスは終了。

上ぐつを脱いで帽子をかぶって外遊びの時間に。
いっしょに上ぐつを靴箱に入れて、「ぼうし」と言いながら帽子をかぶらせて「おそと」と言いながら外へ出る。

砂場でスコップを持って一人で黙々となにかを作り始める。
早くお友達ができるといいね。

また、来週。


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