決断する勇気がほしい

二度目の流産が発覚したとき。
「二度続けて心拍確認後に流産する確率は1%程度」
「たまたまが二度続いただけかもしれない」
「お母さんのお腹で、上手く育てられない原因があるかもしれない」
「夫婦どちらかに染色体異常があるかもしれない」
「二度続いているから、原因を確認するために、検査をしても良いと思う」
医師にそう告げられた。



わたしたち夫婦は、不妊治療をしていない。
不妊の検査も、すべておこなったわけではない。

こどもが欲しいなら早いほうが良いことくらい、痛いほど分かっている。
けど、お金は足りるのか、不妊治療を乗り越えるメンタルがあるのか、仕事との両立はどうするのか…
考えることが多すぎて、いやなことに直面したくなくて、逃げているというのが正直なところ。どうしても踏み出せなかった。

胎児の検査は、胎児を取り出したその時にしか出来ない検査。
あとから原因を知りたくなったとき、知った結果によっては諦めたり、治療を決意したり、今後の決断の材料にできると思ったので、検査を決意した。

ほんとは、不妊治療、不育症治療から抜け出せなくなるのがたまらなくこわい。
わたしだけの稼ぎでお金も限られる、仕事をしながらの通院は心身の負荷がかかる、愛犬や夫に今までどおり優しく接する余裕を持てるだろうか…
それでも、こどもがほしいから治療をやめられない、苛立つ、毎回の生理のたびに不安で心が乱される…
そんな生活を続けられるほど、自分のメンタルに自信がない。

不妊治療を決断して続けている夫婦を本当に尊敬する。そして子どもを持たない決断をした夫婦も尊敬している。
わたしにはどちらも決断する勇気がない。わたしもだし、夫もその勇気がない。

わたしたちは、自分自身の心をギリギリ守れるか守れないかのところで生きていて、負荷に本当に弱い。

…でもやっぱり子どもを諦めきれない。
そんな弱々なメンタルなのに諦めきれない。
たぶんこうやってずっとウジウジして、日々歳を取っていく。そのことにも日々後悔が重なっていく。

これから聞く検査結果は、決断の後押しになるのだろうか。



手術後の最初の生理がきた。すべて今日からスタートか、または全部先延ばしか。
とりあえず病院に行ってくる。



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