『 凩 』
吹きすさぶ北風に 首をすくめると
愛おしいあの頃が ふとよみがえる
忘れたいと思った 記憶を閉ざして
忘れられると思っていた 心を閉ざして
はらはらと徒に 音を立てながら
舞い落ちてく枯葉が 少し寂しくて
思い出はゆっくりと色褪せてしまう
古ぼけた写真のよう 動かないまま
色を失くしたように 時がそこで止まる
何もなかったことには もう出来ないけれど
戻りたいと願った 出逢ったあの頃に
「寒いね」と言いながら 笑ったあの日に
すべて黒く塗りつぶしても 消えぬ想い時計を針だけ戻しても 何も変わらない
はらはらと徒に 音を立てながら
舞い落ちてく枯葉が とても寂しくて
作詞・作曲 夢有眠