自分で考えない売れる商品を見つける方法
私は根菜農家なので野菜が商品です。
種をまいて、水をやって、時には肥料を足し、時間をかけて育てた野菜がやっと収穫を迎えます。
自給自足の生活をしているのであれば後は食べて終わりですが、農家はそこから出荷・販売して、売ってはじめてお金が手に入り生活ができます。
野菜を出荷する際に、
「小袋に詰めようか?箱入れしようか?それとも、そのまま売ろうか?」
などいろいろ考えられると思います。
今回は、
✅出荷したけどなかなか手に取ってもらえない
✅販売先店舗から返却される数が思ったより多い
と悩んでいる農家さん向けに、記事を書きます。
売れる商品は何かをみつけるためにすること
商品を持っているからこそ「売れるようにしたい!」と考えるのは当然かと思います。
タイトルを読んで誤解してほしくないのですが、
「今持っている野菜(商品)は辞めて、流行りのものでも作ればいいの?」
ということではなく、今持っている商品を変えずにいかに売るか、です。
そこで今回の結論になりますが、
消費者と交流しよう!消費者の声を聴こう!ということです。
なぜかというと
農業者目線では気づけなかった視点、販売のヒントを与えてくれるから です。
いわゆる(消費者目線)ですね。
今回の記事では、
就農一年目にやってしまった失敗とどう改善していったのか
という具体例を3つを紹介します。
~失敗事例~
①箱売り出荷や大袋での出荷
②野菜の葉っぱを捨てていた
③出荷してもまったく商品が売れなかった
ひとつずつご紹介していきます。
①箱売り出荷や大袋での出荷
YMEYASAIは根菜農家で、中でもじゃがいもをメインに育てています。
収穫時期になればトラクターで掘り起こし、傷がつかないよう手で一つ一つ拾ってミニコンに回収していきます。そのあと選別機がサイズを分けつつすぐに10kgの箱に流れていきます。
普段10kg箱に入ったじゃがいもは、卸売市場に持っていくのですが、一部直売所や市内量販店にもっていってました。
その時やってしまった失敗の売り方として、そのまま10㎏箱のままで販売していました。
するとなかなか売れないうえに、
「食べきれない!」「腐った!」「青くなって食べれなくなった!」
といったクレームが来ました。これが消費者の声です。
その声を聴いてわたしがやったことは、
・小袋に入れて販売する
・日持ちしやすい状態で出荷する
・保存方法を書いたPOP作って貼る。
といったように改善をしていきました。
②野菜の葉っぱを捨てていた
葉っぱは光合成をして植物に必要不可欠な栄養を作り出します。
根菜類を育てていると、葉っぱは収穫と同時に農場で切り落としているものばかりです。
就農1年目の私が知っていたのは大根の葉っぱは食べることができる、
というくらいの知識不足でした。
ですが知っていても出荷する際は葉っぱは切り落として、大根を洗い、袋に詰めるかそのままの状態で販売していました。
あるとき、
「人参の葉っぱを売ってほしい」
とコメントを頂きました。
人参の葉っぱって食べられるの!?とその時の私は正直驚きました。
消費者が求めている形で販売する。
実際販売してみたところ、自分が思っていたより数が売れていました。
需要があることがわかってから、いまでも時々人参の葉っぱを販売しています。
(なぜ時々なのかという話は別の記事でご紹介します。)
消費者のほうが食べ方や使い道を知っていたりするので、どのような状態で商品あると嬉しいのかがわかれば、すぐに販売してみることをお勧めします!
対面販売をしたときに、人参は付けず葉っぱだけで販売したことがありますがそれでも購入される方が多かったです!
大根の葉っぱはも、少し長めに残して販売するようにしました。
今まで捨てていたのがもったいない!と気づいたこの頃です。
③出荷してもまったく商品が売れなかった
これに関しては、なぜ買ってもらえないのかを直接お客様に聞きました!
その結果サイズ(S/M/L/2L)などの大きさを変えてみたり、500gや1㎏など量を変えたり、必要な量だけを販売先に持って行って完売になるように商品を持っていくようにしました。
こういった改善により、クレームもなくなり、売れ残る商品も少なくなってきました。
まとめ
農業者目線(自分)で考えて売れないと気づいたときに
「じゃあ売れる商品はなにか?」を見つけるためにすることは、
消費者目線で考えたり、直接交流をして商品の改善していきましょう。
次回はさらに深掘りで、
どうやって消費者と交流しているのか?という内容を書きたいと思います!
(なぜ買ってもらえないのかを直接お客様に聞く方法もご紹介)
最後まで読んでいただきありがとうございます。
これからも農家さん向けに役に立つ情報、売り上げの伸ばし方、野菜の育て方、それから農業に興味がある方に面白そう!と思ってもらえるような情報を発信していきます。
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