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リマでカタコンベ(地下墓地)をそろ〜りと覗いてきた

10月28日

午後7時。
夕飯時だというのに、船は閑散としている。今日から、多くの人がマチュピチュ詣でのため不在なのだ。
彼らが戻るまで、船はペルーのカヤオに4日間停泊する。

マチュピチュは、この旅の目玉の一つ。船公式のツアーには人数制限があってかなりの人があぶれたが、みんな個別に飛行機とホテルを予約して、続々とマチュピチュへ向かって行った。

が、私は熟慮の末に、マチュピチュ行きを断念(泣)。
睡眠障害気味なので、現地ではおそらく眠れない。チラホラ耳にする高山病の症状が出そうな気がしてね。大嫌いな飛行機に乗って着いた先で、高山病のために下山させられるのは業腹だし、周りの人にもご迷惑だなと。珍しく慎重かつ殊勝な心がけ。とほほ。

代わりに、リマ市内をぐるっと観光してきました。船からリマまでは、車で1時間ぐらいの距離。

港周辺はかなり治安が悪いと言われております。確かに、ちょいとすさんだ雰囲気
これは何⁈  どうも、スマホの電波を飛ばす基地局らしい
にしても、電線がゴチャゴチャ過ぎはしないか?

この日は、リマで「奇跡のキリスト」と呼ばれる行進が行われる日。10月は「紫の月」と呼ばれるそうで、大群衆が紫の服を着て行進するのだとか。
行進には遭遇しなかったけれど大変な渋滞で、リマ市内に入るのにずいぶん時間がかかっちゃったよ。

途中に見えた遺跡。ガイドさんによれば、ピラミッドみたいなものらしい
パッと見はお葬式っぽい色遣いだけど、こういう装飾があちこちに
紫色の服を着て歩いていた小さな男の子。抱っこしてるのはおばあちゃま。娘さんが不妊の末に授かった、まさしく奇跡の子です、と
車が停まると、間髪をいれずに人間キオスクが登場する
女性も多い。みなさん、たくましいです
フレッシュないい香りがすると思ったら、生ジュースを作って売っていた
観光名所のひとつ、サンフランシスコ教会の前には、献花をする人の大行列が

サンフランシスコ教会にはカタコンベ(地下墓地)がある。16〜19世紀のスペイン統治時代に、この教会で永遠の眠りにつきたいと希望した人たちが葬られているのだという。
実際に降りるのはダメだったけれど、地下に続く階段のような場所から少しだけ覗くことができた。真っ黒な頭蓋骨と大腿骨(?)が整然と並んでいて、なんともはや。「物凄し」とでも形容したい様相でありました。

残念ながら、教会内は一切の写真撮影が不可なのだった。木製天井の美しい細工や、地震で一部が剥がれて新旧の作品が混在して見える絵画など、興味深いものの記憶はワタクシの胸の中にだけ。

こちらは大統領府
広場の周囲の同じような立派な建物は、個人の住宅だったそうな。今はオフィスや店が入っているが、賃貸で住居になってる部屋もあるらしい
スペイン統治時代の、整然とした街並み


リマ市内には、先住民族の工芸品などを売る市場も。インカマーケットとありました。
ここにはコカキャンディが売っているらしいが、見つけられなかった。残念!船への持ち込みはNGなので、外でいっこだけ食べてみたかったのよ。

アルパカ製品や手作り小物、陶器などなど
娘とお嫁さんの女子チームにはいらんと言われたが、なぜか息子が欲しがったインカ的帽子を購入。アルパカ製品て、ホントかなー。だいぶ安いで?


今日は終日、ペルー人のガイドさんだった。
印象的だったのは、彼女の口から何度も何度も「スペイン統治時代」「スペイン人」という言葉が出たこと。観光場所の多くが統治時代のものなので当然なんだけど、それだけなのかなあ。英語なので、微妙なニュアンスが今ひとつわからない。

スペインは、先住民族を滅ぼしてペルーを征服した国。色々とひどいこともされたはずで、ペルーの人たちがスペインのことをどう思っているのか、もう少し突っ込んだ話を聞いてみたかったと思う。サラッと話せることでもないだろうけれどね。

整然と美しいスペイン風の街並みを後に、すさんだ雰囲気のカヤオへと戻る。この落差は何なんだろう。

途中、リマの海岸の夕陽が素晴らしくキレイだったよ。

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