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治安が悪いと言われていたのに、フラフラ街へ出たあげく……

10月26日

おととい、24日にパナマ運河を通過。早朝から約10時間かけて、夕方にはお久しぶりの太平洋に出た。

パナマがどこにあるのか、即答できない日本人は多いはず。私もその一人です。中南米の国、程度の知識はあれど、中米なのか南米なのかもおぼつかん。
地図を見たところでは、中米だな。「中米」の定義を知らないから、あやふやだけど。

えー、パナマは、南北アメリカ大陸を結ぶ、帯みたいな部分に位置する小国であります。

コロンビアの左、青いマルのあたりがパナマ


この国でなんといっても有名なのは、パナマ運河だろう。
たとえば、荷物を積んだ船がアメリカの東海岸(ニューヨークとか)から西海岸(サンフランシスコとか)に向かうとする。
そうすると、北アメリカ大陸の北端(カナダの上。北極近く)か、南アメリカ大陸の南端(アルゼンチンの先っぽ。南極近く)をぐるっと大回りしなきゃならないわけだ。そんなのやってられないぜということで、できたのがパナマ運河。パナマの南北に水路を通すことで、大西洋から太平洋へ一日で抜けるショートカットが完成したわけです。

赤いラインがパナマ運河。開通は1914年


運河は、途中にガトゥン湖を挟んで82kmに及ぶ。人工の水路を船が悠々と通過していくイメージだったけど、実際はなかなかすごくて。何がすごいって、とにかくもうギリギリなのよ幅が。

私の乗る船は「パナマックス」。これは、パナマ運河を通れるギリギリマックスサイズの意味だそうで。
船内では、運河の壁を手でさわるなというアナウンスが流れていて、いくらなんでもそりゃ無理でしょと思ってたら、ホントに手がつける距離。
大型船が増えたこともあり、近年はより幅広の新しい運河が開通しているそうです。

11階デッキから。船幅全体は写せないけれど、運河の幅の狭さがわかるはず
白い部分が船の横端。茶色い部分が運河の壁。その間の黒い帯みたいな部分が船と運河との隙間です。多分20〜30センチ!

自宅の駐車場に車入れるたびに何か壊したりぶつけたり、道路でもたついてるのを見かねたご親切な方(全く知らん人)が運転を代わってくれるようなドライブテクの私には、神技としか思えない。

運河の両側で、こういう小さい車が船とつながってゆっくり引っ張ってる
鯉のぼりを立てるポールみたいなのは導灯。船長は、導灯が一直線に並んで見える位置に微調整しながら船を進めるんだって

パナマ運河には高低差がある。運河は所々が門で仕切られていて、水位が門内外で同じになったら門が開く仕組み。

水位が上がるまで待機。門の向こうの船は、だいぶ高い位置にある
前半最後の門の向こうは、ガトゥン湖
ガトゥン湖から、通過してきた運河を臨む
えへへ。こんちわ
運河や湖の両側は鬱蒼とした熱帯雨林
こんな森林を、100年以上も前に切り拓いたのだなあ
運河全行程クリア直後。太平洋側にある首都・パナマシティ。ニューヨークばりの摩天楼が林立していた
通過が完了したら、すっかり夕方になってました


さて。
この前日、大西洋側の港・クリストバルに寄港したんだが、あまり治安が良くないとのこと。フラフラ歩き回るのは諦めて、港併設のショッピングモールでお茶を濁すことにした。

パナマ着、最初の1枚。日差しが厳しい
船を降りたら、パナマ民族衣装でのお出迎えがありました
パナマには多くの少数民族がいる。肌に薄墨様のものを塗っているのは、虫除けのためなんだって
すごくグラマーな人がチラホラ。ビッグサイズのマネキン(左)も見かけた
南国ノリでいえ〜ぃ♪

だけどさぁ。
はるばるパナマまで来て、ブランドショップばかりのモールで済ますのかよ?と、悪い子が囁くのだ。

この柵の向こうへは自己責任で出てくださいと、散々脅かされたんだが
出ちゃった。出て、地元ビール飲んじゃった
ご飯も食べちゃった。手前のガーリックタコ、美味しかったで
地元スーパーにも行っちゃった
見たことない、いろんな芋があった
ピザも美味しかったー。魚介が豊富で日本人好み

とまあ、散策を楽しんでいたんだけど。
外には出ませんというお約束を守らなかったので、とんでもない目に遭った。

じゃん! レストランでうっかり落として、ウェィトレスに踏み潰された愛用のサングラス(泣)

まあ、アンラッキーがサングラスぐらいでよかったよ。予備のサングラス持ってきてるしね。

現場からは以上です。

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