旅に出れば「何か」が見つかるのか?
8月25日
スペイン語講座というのを覗いてみた。
and you? に当たる文の前に逆さハテナがあるので「こりゃ何ですかい?」と尋ねたら、スペイン語は疑問文の前に逆さハテナをつけるんだって。知らないことってまだまだたくさんあるのね。
シンガポール上陸前の本日。
ボーッとばかりするのもナンなので、ちょっとお勉強系のアクティビティに参加してみたりするけど、まー基本はボーッとしてます。
で、ボーッとしてたら、「この旅で次にやることを見つけたい、情熱を注ぐ対象を見つけたい」と若者が話しているのが聞こえてきた。
若いな、かわいいもんだと思うと同時に、そんなもん見つからないぜとつぶやく意地悪なワタクシ。
旅はどこか人をセンチメンタルにさせる。旅の意味とか、自分探しとか、そういうことを考えたくなるのよね。
かく言う私も、日々の暮らしにやや倦いて、この先どんな風に生きていこうかとか、そんなことを考えたいかもー、なんて思ってたんだ。
だけど、考えないね。
ボーッとしてるだけ。
人間は、必要がなければ考えないんだと思う。「これからどんな風に生きていこうか」という命題は、私にとってはさして切実じゃないんだと思い知る。
世界を見たいと思って、時間とお金が許してくれたから実行している。それだけのことで、そこにすごく意味があるわけじゃないんだよなあ。
この旅で心を許せる友達を作ろうとか、新しい自分を見つけようとか、そういうことも全く思わない。
それでも、旅の終わりには何かが手元に残ればいいなという、ちゃっかり気分もあるのだった。