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なんということでしょう。イースター島でモアイの呪い⁈
11月9日
昨夜、ようやく船が動き出した。
昨日まで、船はイースター島の沖合に停泊していた。一日の上陸人数に制限があるので、1000人以上の上陸希望者をさばくため、3日間かかったのです。
島には大きなクルーズ船が入れる港がない。上陸するにはテンダーボートに乗り換えるのだが、波が高くて本船もボートも結構揺れる。乗り移る時に足を踏み外した人がいるらしいとか、ボートでひどく船酔いするとか不穏な噂が飛び交う中、無事上陸を果たしてきました。
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え⁈と思わず声が出ちゃうことが重なった、イースター島の探検始末。
イースター島の「え⁈」その①
この島は、周囲200キロ(あれ?2000キロだったかも?)にわたって他に島がない。だから絶海の孤島と言われるんだけど、「絶海の孤島」と聞いて、どんな様子を想像するだろうか。
私は勝手に無人島だと思い込んでいたよ。モアイが静かにたたずむ、植物と動物だけの島、みたいな。
だけどここには、人が住んでいるのだった。その数約7000人。学校も病院もスーパーもホテルも、空港だってあるのです。
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帰りのボートのキャパの関係で、島に滞在できるのはほんの数時間だった。だからのんびり歩き回れなかったけれど、バスの窓からも民家はチラホラ見えました。
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子どもたちのお気に入りの遊びは、結構な高さの岩場から海に向かって飛び込むことだそうな。そりゃ、楽しかろう。私もここで生まれ育ってたら、絶対にやってるね。高所恐怖症だけど。
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イースター島の「え⁈」その②
これも勝手な思い込みなんだが、モアイを作った文明は、エジプト文明や黄河文明みたいに、はるか昔に滅亡したのだと思ってました。
まさか、モアイが18世紀まで作られていたとは知らなんだ。
モアイは8世紀〜18世紀まで、ほぼ1000年に渡って作られ続けてきたそうだ。鉄を持たない文化だったので、石で作ったというからすごい。
モアイ自体は柔らかい花崗岩だが、それを彫ったのは硬い黒曜石だとか。島にはサンプルの石が展示されていたのに、うっかり写真を撮り損ねちゃった。
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©️Oguni town
モアイ文明はなぜなくなったのか。
部族間同士の争いだとか、文明の暴走が起きて環境破壊がわかっていてもモアイ作りがやめられなかったとか、いくつかの説があるみたい。
最近では、また別の説も出てきているらしい。18世紀、ここにたどり着いたイギリス人だかスペイン人だかが、島の人たちを奴隷として連れ去ったのだという。蛮行が非難されて人々は帰されたが、島にはなかった感染症が持ち込まれて島の文化は壊滅したのだとか。穏やかそうな島の人たちのたたずまいを見ていると、こっちの方がありそうな話だなあ。
いずれにせよ、18世紀のことならもう少しハッキリした文献がありそうなもんじゃなかろうか。実際には何があったんだろう……。
モアイは集落の守り神だとか、水のある場所を示していたとか、色々なことが言われているけれど、作った時代も目的も廃れてしまった理由も、はっきりしたことはわからない。謎があるから余計に神秘的なんだろうね。
イースター島で最後&最大の「えっ⁈」
ガイドさんの解説を聞きながら、まずはモアイの製造工場だったとされるラノ・ララクへ。
島には立ってるのひっくり返ったの壊れたの、全部合わせると1000体以上のモアイがあるそうだが、うち500体近くはこのラノ・ララクに残されてる。
ラノ・ララクは起伏の大きい丘陵地帯で、モアイが点在する崖状の丘を登ったり降りたり。モアイは花崗岩の岩場で、寝た状態で彫られたんだって。完成するとよっこらしょと立ち上げて、納めるべき場所に運ばれたそうな。
改めて見ると、やっぱり大きいなあー。こんなものを石の道具一つで彫り出して立てて運んでと、考えれば考えるほど感心しちゃう。
最大のものは22メートルもあるそうな。運ぶ途中に倒れたと思しきモアイや、作りかけてやめちゃったモアイもあった。ホントに、何があったんだろうか。
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そしてお次は、ポスターなどでもよく見かける、15体のモアイがずらっと立ち並ぶアフ・トンガリキへ。
いやあー壮観!
でかい!
ぐるっと後ろにも回れる!
後ろから眺める15体も、これまたレアショットなり♡
興奮して写真撮ってたら、ほどなくシャッターボタンが押せなくなった。
ん? iPhoneくんどした?
「ストレージが一杯です」
えええええーッ⁈
あわてて昔の写真消したりしたけど、タイムアップでほとんど撮れず。
えーん。写真も動画ももっと撮りたかったよお。
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泣きながら、次の寄港地・タヒチのパペーテに向かっておりますよーだ。