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絵葉書のような写真が撮れる街

9月24日

絵葉書のようなと書きはしたが、それは写真がお上手か、最新のiPhone持ってるか、でありまして。
私にゃ凡庸な風景しか撮れないけど、フィレンツェであります。

美しい街ね。

フィレンツェへは、ローマのテルミニ駅から2時間ほど。駅の地下街に色々お店があって楽しい
なんだか知らんが、やけに豪華な感じの列車に乗りました
フィレンツェを象徴する丸屋根の建物、ドゥオーモ(大聖堂)。ガイドさんが「ここで竹野内豊さんが『冷静と情熱のあいだ』のロケしました♡」と、何度も言うの。ファンなのかな?
洗礼堂。建物は全て大理石でできている

この国はカトリックのお膝元だと、ひしひしと感じる。丸屋根のドゥオーモは、神の家という意味なんだって。洗礼堂で洗礼を受けて、ドゥオーモで礼拝する。緑、ピンク、白の大理石を組み合わせてまるで花が咲いたように艶やかなので、洗礼堂、ドゥオーモ、鐘撞堂を合わせて、花の聖母教会と呼ばれるそうです。

フィレンツェは、「神曲」を書いたダンテや、天才芸術家ダ・ビンチにゆかりのある街でもある。

ダンテの生家は、博物館になっている
ダンテの像。なんだかクソジジイ的な雰囲気が漂う方ですな
こちらは、19歳のレオナルド・ダ・ビンチが下宿していた家の入り口
広場に昔ながらのメリーゴーランドがあった
お馬さんがかわいい

街はどこを歩いても石畳で、建物はほとんど1400年ごろのものなんだとか。外観の改装は許されていなくて、できるのは漆喰の塗り替えなどの補修のみ。室内は好きなように改装できるらしいけど、室外機を置けないのでエアコンは基本的に使わない。
家と家との間には隙間を開けず、資材を節約するのがこの辺りの建築法だそうです。

こんな感じで、家と家との間には隙間がなく、壁を接している


ルネサンス期の名画がたくさん展示されているウフィツィ美術館もこの街にある。

オグニサンティの聖母(ジョット)
受胎告知(ダ・ビンチ)
ヴィーナスの誕生(ボッティチェリ)。ヴィーナスは髪ボサボサだなー私と同じだと、ツーショットにしてみました。ヴィーナスも還暦過ぎれば、このくらい目の下も弛むわおほほ。
ウルビーノ公夫妻の肖像(フランチェスカ)
ヒワの聖母(ラファエロ)
東方三博士の礼拝(ダ・ビンチ)
ウルビーノのヴィーナス(ティツィアーノ)
ガリレオ・ガリレイの肖像。カラバッジョ派の作品だけど作者は失念しました。地動説裁判で有罪が確定した後のもので、本人の顔だということがはっきりわかっているそうな


ウフィツィ美術館は写真撮り放題。ものすごくクリアなガラスで保護されているけれど、かなりの距離まで近寄れる。

そういえば、街の広場にもあちこちに彫刻があった。どれも中世の作品で貴重なものだと思うんだけど、柵で囲ったり、ケースに入れたりしていないことに気づいて驚いた。

広場の彫刻の中では、ミケランジェロ作の有名なダビデ像だけがレプリカだとか(本物はフィレンツェのアカデミア美術館にある)。それ以外の彫刻は、全て本物だそうです。

ダビデ像だけはレプリカ

芸術は奉るものじゃなくて、楽しむもの・親しむものだというのがコンセンサスになっているんだろうね。
立派な箱に入れて仕舞い込むんじゃなくて、見て触れて楽しんでナンボという感覚が徹底しているようで、そういうところはヨーロッパすごいなと思う。

この翌日にはピサの斜塔も見に行き、行ってみたらこれもまた、洗礼堂・ドゥオーモ・鐘撞堂の三点セットだったことを知りました。斜塔は、鐘撞堂なのだった。

三点セット
洗礼堂
洗礼堂の中
ドゥオーモ
ドゥオーモの中
鐘撞堂(斜塔)。危険なので鐘はつかないそうですwww

ローマからフィレンツェ、ピサと、カトリックの荘厳な建物や芸術作品を見続けてお腹いっぱい。
お茶漬け食べたい〜的な気分になっているところであります。

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