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オーロラ!オーロラ!

ひゃあ!
見えた見えた!
見えたよー!

嵐が止んで、夕方から少し雲が切れてきたかなというところで船内放送。
「これから、針路を変えてオーロラを追いかけます」
それで、夜8時ごろからデッキ近くで待機してたら、「オーロラが見え始めました」と!

それっ!てんで外に出てみたけど、なんだかよくわからない。
あれってオーロラ?
いや、雲じゃない?

オーロラは色も形もさまざまで、よく写真で見る緑のカーテンみたいなのとは限らないらしい。
オーロラと言われりゃオーロラだけど、雲と言われりゃそのようにも見える、どうにもはっきりしない感じでおりました。
だけどそのうちに、雲とは思えない大きなアーチのような白い筋が見えて。
あー、これは雲じゃないな。

カメラを向けても、私のiPhoneSEでは真っ暗にしか写らない。ナイトモード機能がないのよね。別の方がiPhone15で撮ったのを見せてもらったら、緑色の橋が夜空に大きくかかっていた。

不思議なことに、肉眼では白く見えるのが、カメラのレンズを通すと緑色になっている。周囲の人たちもカメラの性能で、写ったり写らなかったり。
あ、それよく撮れてますね。もらえませんか?とちゃっかりいただいて、載せた写真は全部いただきもの。
私のカメラでは、これ↓が精一杯でした(タイトルアイコンのやつもww)

緑のカーテンっちゃあカーテンに見えなくもないというシロモノ

オーロラは濃さも形も刻々と変化する。そのうち色が白から薄い緑になってきて、満点の星空の360度ぐるりが全部、オーロラで埋め尽くされた。
その壮大で美しいことといったら!
ただただ圧倒されて、ボーッと夜空を見上げるばかり。

すごいなあ。
自然は偉大だ。

……陳腐な言葉しか出てこない。

何をどう説明しても、目にした光景の感動は分かってもらえない気がする。
数え切れないほどの星と空一杯のオーロラに囲まれて、まるでオーロラに自分が包み込まれて、空に吸い上げられていくみたいだった。

北大西洋。大海原の10月8日午前3時。
この日この時、ここにいて、私は確かにそんな体験をしたのだ。

一眠りして夜が明けたら、あの満点の星空はどこへ?と思われる曇り空。

針路を変えてオーロラを追いかけてくれた船長さん、ありがとう。
次にオーロラを見る機会がありそうな時は、最新iPhoneに機種変して持ってくることにしよ。



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