非完璧主義と完璧主義


今まで完璧主義の人と深く付き合うことが多かった。
そんな人たちと一緒に過ごしながら考えてきたことの中間発表をする。


まず、私が感じた完璧主義の特徴は、
・他人からの評価を強く気にする。
・「0」か「100」しかない。
・不完全な状態のものを人に見せるのを嫌う。
・理想が高い。
・他人と比較する。
である。

私と関係の深い完璧主義なOさんを例にあげる。
彼は誰から見ても優等生である。
全ての授業で「秀」だけでは満足せず、満点を目指して努力をする。小さなレポートも、挨拶文とかも、何日もかけて熟考に熟考を重ね完成させる。
人当たりも良く、部活では部長となる。
教育実習中は、夜12時過ぎて寝て朝4時に起きて授業準備をする。社会人になっても休みの日も仕事をして、同じようなことをしている。
誰よりも努力を惜しまない。
何事も完璧な状態にすることに何よりも幸せを感じているように見える。常に高みを目指しては、出来ないと泣いたりもする。


これを聞くと、
い、生きにくそ〜〜〜
って思った人もいるだろう。

ま、私にも理解できなかった。

私が思う100点の状態を30点くらいにしか思っていない。合格点にすら達するのが難しいのだ。

自分を許すことも難しそうな彼が楽になるには、どのように接すれば良いのかばかりを考えていた。


一方、私は"非完璧"主義者である。

非完璧主義というのはどういうことかというと、
全てのことに対して、中途半端な状態で終わらせたいと思ってしまう病気みたいなものだ(自分調べ)。「非完璧」であることに固執する。

例えば、私の場合、
・食器洗いをするときに、全部を洗ってしまうのではなく、スプーン1本とコップ1個だけシンクに残す。
・レポートを書くときに、全力を出さない。見直しをしない。
・絵を描くときは、もうちょっと描けば素敵になりそうなところでやめる。
・基本的に60~70点を目指す。

こう書くと怠惰だと思われるだろうし、実際そうなのかも知れない。向上心が無いのだと、自分でも思ってしまう。

能力的には出来ると思う。でも、もうちょっとで褒められるレベルになる、というところで、どうしてもやめたくなってしまう。
実際、途中まで頑張っていた卒業論文も、最終的に誤字だらけで提出した。
私はひねくれぼんちなので、気恥しいのか、媚びてる感じがして嫌なのか、他人に褒められるようなことを極力やりたくないと思ってしまう。ほんまやばい。

この感覚も、今はまだマシになってきているが、完璧主義者と相対する性格であると思う。
しかし完璧主義と同じく、理解されにくい性格である。


そして最近、「完璧主義」と「非完璧主義」の共通点に気付いた。

とりあえず、
キーワードは
「そうしないと今までのことが嘘になってしまう。」である。

(以降、伝わりにくいと思うので覚悟してほしい。自分的には大発見と思っている^^)

まず、完璧主義の生き方をしてきた場合、
これまで取り組んできた全てのことに全力を出して、自分の出来る最善を尽くしてきたという実績がある。
そして他者からの評価もそれなりに維持されてきていて、ますます自分を許せるハードルが高くなっている。
そして、次に取り組むたった1つのことでさえ適当にしてしまえば、今まで全てを通して作り上げられた「完璧な自分」が、完璧でなくなり崩壊する。
すると、今まで一生懸命頑張ってきたことの価値が大きく下がってしまう。
だから、完璧でない状態を見られることをひどく嫌がる。


次に、非完璧主義の生き方をしてきた場合、
これまで取り組んできたほとんどのことを適当にしてきている。
そして自分の能力以上に他者から期待されることはないので、自分を許せるハードルが低いまま維持されている。
そして、次に取り組むたった1つのことでさえ全力を出してしまえば、今までで作り上げられた「楽な自分」が、窮地に立たされる。
今まで頑張っていなかったことが他者にバレてしまう。自分の中のこれからのハードルが上がってしまう。
だから、1つでも完璧にすることをひどく嫌がる。


完璧主義者も非完璧主義者も、次の1回でも、自分らしくない選択ができない。
そうしてしまうと自分が大きく変わってしまいそうで。変化って怖いもんね。

これが発見した共通点です。ペコ


どちらも、それぞれの信念を持った生き方。

自分の生き方があると、少しやりづらくなったりするよね。
でも今までの生き方を含めた性格やから、簡単に変えれないし、変えなくていいと思う。

自分のそれと上手く付き合っていく方法を探しながら生きていくのがいいんじゃないかな〜


っていうのが最近思うことですっ。


周りに同じような性格の人がいたら、理解してあげるのに少しでも役に立ててもらえたらいいな〜と思います。


(補足?)

テレビで、遅刻癖のあるお笑い芸人を集めて、遅刻した時間が長かった芸人が、その遅刻した時間に応じて賞金をもらえるという、多分そんな感じの番組の企画があった。

その遅刻癖のある芸人を呼び出す理由が、YouTubeの撮影や打ち合わせなど、いわゆる小さな仕事?だった。
そんなんは絶対遅刻するだろう、と言われていた。
その遅刻癖のある芸人たちは、大先輩がいたり、生放送であったりといった、今後の命運がかかるような大きな仕事でも大遅刻したことがあるそうだ。

それを聞いて、
大きい仕事で大遅刻をした人は、いわゆる小さな仕事に間に合ってしまうことがもったいないと感じるのではないかな、と思った。
もっとギリギリで行っても大丈夫。だって前もっとやばいことしたけど大丈夫だったし。謝れば皆許してくれるでしょ。ってな感じで。
かなりの偏見だが。本人たちは口が裂けても言えないだろうが。

でももしそうだとしたら、少し気持ち分かる。

大きい仕事を適当にしてきたのに、もう今更小さい仕事を完璧にできない。そんなのちょっともったいなく感じちゃう。

そんな感覚が、ちょっとある。
非完璧主義の感覚、こういうのに近いな〜と思いました。チャンチャン

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