前川哲弥

人間関係を豊かにすること、ユメのタネを大切に育てること、ものの見方を進化させること、そして人生を楽しむことに、関心があります。

前川哲弥

人間関係を豊かにすること、ユメのタネを大切に育てること、ものの見方を進化させること、そして人生を楽しむことに、関心があります。

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最近の記事

息子とホンワカした共同体

つい先日息子と電気屋さんに行ったとき、任天堂のゲーム”あつまれ動物の森”(あつ森)が籠に山積みされていました。説明を読むと、息子の好きなminecraftというゲームに似ているなと思い購入しました。これなら分かりやすそうだし、一緒に遊べるかもしれないと考えたのです。 ご存じない方もおられるかもしれませんが、このゲームは、最初に借金して無人島に出かけ、釣り竿や虫取り網をDIYして、魚や虫を取り、これらを売ってお金をかせぎ、お金をためて借金を返済し、返済した途端にまた借金で家を

    • 親亡き後に向けた、私からの自立

      障がいのある人の夢育て伴走をしていて、思います。 よそのオジサンである僕が、伴走してますが、 もし、 親が同じことをやりだしたら、逃げ出すんじゃあないかと。 つまり、 親:「そのまんまで素敵だよ」も、「成長し自立する勇気を」も、 てんこ盛りに伝えたい。 子:”自立って、まさにあなたから独立することだって、わかってる?” で、親も負けじと、 伝わらなくても、 逃げ回られても、 期待や希望を手放しても、 頑張って距離をとって応援席を温めても、 心と身体の

      • Warm Blue Dayに、ひっそり考えること

        今日は、自閉症の啓発デーです。例年、仲間と東京タワーに集まって過ごしてきましたが、今年はひっそり、朝、青い帽子と青いジャケットと青いズボンと青い靴下をはいて、出勤しました。 13年前の国連決議文を読み返しています。 。。。全ての人が、尊厳を保障された条件での人生を十全に、まともに楽しめること、自立を促し、共同体への参加を促進すること、そして人権と基本的自由を平等に享受すること。。。 およそ国連の決議文というものは、共同で行うパッチワークですが、 読む人は、一貫したメッ

        • ふりがな付きの本を増やしたい!

          ユメソダテ伴走をしていて感じるのは、障がい、特に知的障がいや発達障がいのある人で漢字が苦手という人がとても多いということです。 口頭では普通にコミュニケーションが取れる人でも、本を読むということが、ほぼないという人が沢山います。 ネットやTV経由の情報と身近な人の意見が、決定的な力を持っている印象です。 私たちは夢の種を見つけると、一緒に体験に行ったり、人に会ったりしてきたのですが、新型コロナウイルス騒ぎで、外出が躊躇われる状況です。 読書を勧めたいのですが、フリガナ

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        • ユメソダテ日記
          12本

        記事

          共感力について

          創業手帳の大久保社長が国際紛争調停人・島田久仁彦氏のインタビューをされました。 紛争地域で、殺しあうような対立の中を調停するというのは、どんな相手の心をも開かせる、よほど共感力が凄いんだろうなと想像し、 そんな方から、国民の共感力を高める方法についてのご意見が伺いたいと思い、アシスタントをさせて頂きました。 本編は次号の創業手帳に掲載されるので、そちらをご覧いただきたいのですが、ご了解の下、心に残ったことを少し記させて頂きます。 厳しい交渉現場に臨むとき、十分準備して

          共感力について

          そのまんまで素敵だよ

          尊敬する東急百貨店の松田さんが、高島屋の大橋恵子さんの2013年の講演会を記録した「そのまんまで素敵だよ」という本を貸してくださいました。 大橋さんは、中学校の体育の先生から、怪我を契機に特別支援教育の世界に入り、生徒の働き先がない現実に接し、学校を離れて就労場所を作る活動に就かれ、高島屋で障がい者雇用を始め、育てられた方です。 大橋さんは、働くとは、人偏に動く、傍らを楽にすることと定義され、生き生きと働くための5つのポイントをあげておられます。 1自己選択・自己決定

          そのまんまで素敵だよ

          教育と対話について

          今日は、以前から思っていたことを、少しメモしてみます。抽象的でごめんなさい。 教育と対話って、矛盾するものと、僕は勝手に思っています。 教育は相手を導くゴールを事前に、かつ、一方的に設定しますが、 対話は、自分の認識の前提そのものを、相手次第で議論の余地あるものとして差し出して初めて始まるものだと、僕は考えているからです。 ユメソダテであれ、夫婦であれ、親子、友人、上司と部下であれ、 対話的であること以外に対象者を変える方法はないと、私は思っています。 同時に対象

          教育と対話について

          居場所について

          先日、同志の谷山啓太さんのご紹介で、品川区の子ども若者フリースペースを訪問させて頂きました。 あっちでvideoをみてる子たち、ボードゲームをしている子たち、こっちでiPADやPCをのぞき込んでいる子たち、談笑する子たち、ごはんを食べてる子、、、大人たちは特段干渉するわけでもなく、ふわっとした雰囲気です。 主催されいてる中塚史行さんから、小1時間ほど、お話を伺い、ここにいる子たちが、さまざまな事情から来ていることが分かってきました。 少し言葉を交わした子も、家で独りじゃ

          居場所について

          誉田先生、上田君、信じられない。。。

          誉田龍一先生、上田君が亡くなったらしい。何がどうしてどうなっているのか全然、理解できていません。 中高同窓の時は親しかったわけではないのですが、東京での同窓会で言葉を交わすようになりました。 とても親切な人で、嫌がらず万年幹事を務めてくれ、いつも皆を笑わせてくれる、恐ろしく本を読む方で、歴史をはじめ兎に角何でも知っていて、何だったか賞をとって職業作家になられました。 昨年、知り合いの先生の教え子の高校生が作家になりたいというので、会ってアドバイスしてくれる?と、ダメ元で

          誉田先生、上田君、信じられない。。。

          ユメソダテは楽しい

          ええっと、ご存知の方もおられるかもしれませんが、私は、障がいのある人の夢を育てる活動をしています。 考えてみると、おせっかいな話です。 そんなん一人一人に任せておけよと思う人がいて普通と思います。 でも、夢って、一人ではもてないんです。 生活ができないとなれば深刻だけど、夢なんか、なくったっていいじゃないかと思われるかもしれません。これも普通と思います。 でも、夢や希望を頼りに、自分の意志を見つけると主体的になれます。主体的になることは、自律に向けた大きな一歩なんで

          ユメソダテは楽しい

          福祉どまんなかの農業

          時間ができたので、急遽、尊敬する東急百貨店の松田さんお勧めの社会福祉法人グリーンへ行き、乾燥野菜研究家の澤井香予さんにご案内頂きました。奈良の馴染みのある地域のご出身で京都にもおられて共通点もあり、今度、ゆっくり家族でお話したい方でした。 乾燥野菜の加工作業や工程、絵画活動や体操など見せて頂き、販売店では、乾燥野菜のパスタを全種類頂いてきました。先日、東急百貨店えんちかのイベントで購入したのですが、息子が作ってペロッと一人で食べてしまい、美味しかったとのこと。今度は僕も作っ

          福祉どまんなかの農業

          福祉と商売

          今日は、とってもご親切な中野坂上行政書士事務所の山内先生に、福祉事業の基礎を教わりました。施設基準、人的基準、運用基準、最低規模、固定費発生期間など、制度の建前と、事業の現実との間にあるギャップを、具体的に素人にもわかりやすく、教えてくださいました。これから福祉事業を立ち上げようという方々に、お勧めの事務所です。 先生のお話を伺う中で、福祉事業デザインのジレンマを感じました。 法の精神に沿った”正しい福祉事業”と、”ビジネスとしての良い事業”を共存させることが難しいという

          福祉と商売

          主体性を育てる

          僕は、鈴木悠平さんや、榎本大貴さんたちがやっておられるlitalico open labが大好きで、第1回から全てに出席しています。登壇者の方々が多彩で個性的で、知らなかった世界を教えてもらえますし、それぞれが困難のなかで生きて来られたお話を肉声で聞くと、その体験や思想や希望が体に入って来るような感覚があり、目を開かされたり、後から言葉になるといった経験があります。 そのopen labに昨年8月に登壇された明星大学の岩本友規先生は、その時は言葉を交わした訳ではなく、講演を

          主体性を育てる

          草の根の力、凄いな。

          コロナ騒ぎの中、学校休校宣言あたりで、社会不安がある閾値を超え、同時に、全国で、イノベーティブな取り組みが一斉に生まれている音が聞こえてくる気がします。 「農福連携が農業と地域をおもしろくする」で、里見喜久夫さんは、万引き家族のなかで、駄菓子屋とスーパーが 福祉と商売という二つの原理、二つの社会を象徴していたことに言及されました。 コンビニを経営しておられる私のお仲間は、子供の万引きを捕まえた時の後味の悪さを出発点として、いま自ら経営するコンビニを、多様性に開かれた地域の

          草の根の力、凄いな。