バレエ発表会 費用や負担など大人バレエの場合
こんにちは。40歳手前でバレエに出会ってもうすぐ15年。スポーツクラブのバレエレッスンからスタートして、いくつかのスタジオのオープンクラスを受けてきたユームスです。
どこのバレエスタジオでも発表会やおさらい会があります。私は複数回通ったスタジオは数知れず。。。そのうち、3か所で発表会に出演させていただきました。ここでは、発表会に参加するときに知っておくと良いことを共有したいと思います。スタジオはA,B,Cとします。Aスタジオの発表会2021年で1曲だけ、Bスタジオ2011年2曲、Cスタジオは2010年2曲に出演しました。
1.費用について
2.拘束される時間について
3.人間関係について
4.女子力について
1.出演費用 : 最初に重要な費用ですが、先生からご案内のプリントが渡されると費用が書いてあります。確か、1曲でも2曲でも同じ値段でAスタジオ 35000円 Bスタジオ80000円 Cスタジオ55000 でした。(もしかするとBスタジオは1曲だと少しかわるかもしれません)追加レッスン代が必要だったのはAスタジオで一回1000円。すべて合わせると20000円ぐらいかかりましたのでその分最初の請求額が低かったともいえます。BとCのスタジオは通常のレッスンの料金内です。
母の会の会費 : このほかに、後援会のような会費のようなものが請求されることがあります。Aスタジオ10000円 Bスタジオ 5000円 Cスタジオ3000円。Aスタジオでは大人の生徒の古株的な方がしきっていて大人出演者だけから請求されました。今回Aで請求された「会費」の内訳は先生へのお礼、お花、ゲストやスタッフの方へのお弁当代などでした。子供の父兄からはその中では請求していなかったので、ほかに父兄は別に何かあったかもしれません。Bスタジオは後援会ではなく、大人クラスの人が先生にお礼として集金されました。Cスタジオ(一番大きい)では母の会的な組織に支払いました。
レンタル代金 : 衣装のレンタル代金は一曲につき8000円~10000円。
物品購入費 : おそろいのタイツを購入する費用は1足2400円、サテンシューズは2400円、ポワントは何足かつぶれる可能性があるので人それぞれです。(一足5000ー8000円)メイク用品の費用は今年はコロナ禍で「共有しないように」というお達しが出たのでほぼ全部専門の舞台用品をそろえなおしたので15000円くらい。(つけまつげなど100均で大丈夫なものも多々あります。チャコット用品などはフリマアプリで販売できます)Bスタジオではアイメイクはプロの先生がやってくださったので、ベース的なものをチャコットで用意しました。5000円ぐらい。Cスタジオは自分でやりました。確かこの時に結構そろえていて次の年のB発表会でも使いました。踊るときに小物を使うときは別に費用がかかります。今回は1300円プラス450円=1750円。お衣装の下に身に着けるボディファン代は4000円前後。普段使っている場合はそれを使います。ステージ用ショーツ1500円。レオタードの下に履く地味なショーツは900円ぐらい、本番とゲネプロという前日などのリハーサルのときにあると便利なつなぎ(オーバーオール的なもの)を購入すると6000円ぐらいでした。
終わってからしばらくするとDVDや写真の購入費があります。
2.拘束される時間は、練習時間とリハーサル時間、自主練時間だけではありません。リハーサル場所への移動時間とお裁縫時間も必要です。A,とCはレッスンの後に練習でした。Bではバーレッスンが終わるとすぐ練習になりましたので、普通のレッスンと同じ時間内でした。リハーサルは通しで行うので、子供の踊っている時間は単なる待ち時間だったりします。あとじわじわとくるのはお裁縫時間。衣装を受け取ったら自分サイズに合わせてループをつけます。固い衣装の生地だとかなり大変です。今年は1曲ですが、2曲のときは地獄でした。また、発表会の振り付けを覚える必要があるので、平日の夜だけのレッスン参加でよいのか、土日だけのレッスン参加でよいのか、しっかり確認したほうがよいです。半年前から練習が開始されましたが、今年のAは発表会当月以外はほぼ週1しか出席しませんでした。BとCでは最初から週2-4の練習が必要でした。
ただし、Aには強制労働要請がありました。BとCはスタッフが潤沢にいたのか、バレエママたちが働き者で母の会が機能していたのか、大人オープンクラスの参加者はリノというバレエ用の床を敷くことや楽屋の片づけ程度でした。ところが、こじんまりしたAは本番2週間前ぐらいに急に、当日の終わった後の手伝い要員が必要といわれました。要はそのあと、同じ系列の音楽の発表会があるのでそこで受付や誘導などをやってほしいというもの。そういう体力も時間もなかったのでお断りしました。また、照明合わせの後に、本番当日のための楽屋の準備をしてほしいということも突然要請されました。父兄は何をするのでしょうか?趣味の時間を捻出するのがそもそも大変な大人は、急に言われても対応できないんです。これは大人というか、オーバーフィフティエイジには厳しいと思います。バレエママならぬバレエばば世代でそもそも体力も時間もないから1曲参加なので。。Bではリノ敷を大人生徒が実施しました。それはバレエ発表会につきものなのでやっても全然当たり前かと思います。発表会のお知らせには書いてないかもしれません。母の会のあったCでは別のプリントが配られました。ただ、通常は子供を習わせている親が労働を負担することが多いです。A以外では、出演者の大人は仲間同士の助け合い、ぐらいでした。
3.人間関係は、自分と同じような働き方をしている人たちの多いところが良いと思います。AとBは特に問題ありませんでしたが、Cスタジオは子供を通わせている親がほとんどだったので、いわゆるバレエママ。大人初心者からみるとすごく怖い人が多かった印象です。もちろん人それぞれで、ご自身だけが参加しているという人は感覚が似ていました。困ったのは、「どうして平日昼間は来れないのか」フルタイムで働いているのは22名中2名だけであとの方は週に2時間パート、みたいなところだったのですが「みんなだって働いているんだ」と言われました。子供がいないのでわからないのですがPTAみたいな感じでしょうか?上下関係も厳しかった様子で、もう一人フルタイムで働いている人が夜中の1時とか3時とかにメールをしてきて「なぜあのときに〇〇で挨拶しなかったのか」「〇〇にいくべきだったのになぜしない」など、そのときに言えばよいのに言わず、今だったらパワハラ?!なこともあり、その方のアドレスを迷惑メールにしたのは言うまでもありません。親切に教えてくださる方にはそのことを説明しました。びっくりしたので終わって即そのスタジオを辞めました。向こうからしたら私にびっくりしたのかもしれませんね。そういうことがあるので、自分と合うスタジオかどうかわかってから参加するほうが良いです。合うスタジオだと仲良くなれてとても楽しいです。それは私の場合Bですが。
4.女子力は一番大変です。衣装のループ作成、トーシューズやバレエシューズのゴムやリボンつけ、小物類の調整(今回はうちわにレースのようなものを貼る作業)先生はティアラを作成したりするレベルの方々なので正反対です。あと、こまごまと周りを手伝うというのが慣習です。衣装のループは自分ではとめられないのでお互い手伝う。ティアラの位置もきちんとお互い見てあげる。もっというと子供の面倒を見る的なことも求められる。(どこにも書いていないのですが、そういう雰囲気)率先して片づけたり周りの面倒をみるなどなど。いつもの仕事と真逆すぎて、私はぼさっとしている「つかえないやつ」でした。でも仕方ない。自分のことでいっぱいいっぱいです。それに、スタッフと違い、フェースシールドも支給されていないのに子供の楽屋になんて怖くて近づけません。感染リスクもバレエママよりもバレエばばの方が高そうですし。
今年は、ほかに特段のイベントもなかったので、発表会の各種のわずらわしさや時間拘束に耐えられたのですが、来年はないと思います。10年分ぐらいのお裁縫をしました。あとは、財力はなんとかするにしても体力が。。。そして、いくら衣装がきれいでも、早く脱ぎたくて仕方なかったです。
ただし、バレエの発表会に誘われて迷っているのであれば、一度は体験してみてもよいと思います。一緒にふりを覚えるので仲良くなれますし、子供たちが上手にできるようになるのを見るのも楽しい。Bスタジオのバレ友とはもう10年以上楽しく過ごしています。親しくなってちょこちょこいろいろな先生のレッスン時間を共有して、長くバレエを楽しんでいます。
結局自分にはどうしたい、ということも人それぞれ。きれいな衣装を身に着けて舞台に出るのがうれしい人もいれば、子供の成長を近くで見守りつつ自分も楽しみたい父兄、私のように美容と健康第一、バレエ体系に近い体系を維持したい、と、10人いれば10通りの優先順位があります。(私の場合は正直言ってピラティスでもよい)自分と目指す方向が似ている人の多い教室で、ともに作り上げる舞台の経験は素晴らしいものであることは間違いありません。
発表会のプログラムを見てみてください。大人クラスの並び順があいうえお順のところは、ごくごく合理的。あいうえお順でなかったら、古くからいる方を優先するなど上下関係の強めの風土があるかもしれません。
長文になりましたが、大人からバレエを楽しんでいる方、発表会に迷っている方、の参考になればと思います。