公務員時代のこと、仕事に求めること
私は35歳の時に縁あって民間から公務員に転職しました。それ以前は学生時代に憧れたトレーダーやディーラーのような市場取引関係の仕事をしていました。公務員になったのは、それまでの組織よりも正しい事を正しく追い求められると思ったからでした。
その仕事とは、金融検査官。ドラマになったりもしたのでご存知の方も多いかも知れませんが、実態もスリリングでやりがいのある、仕事でした。入庁当初は女性比率も低くて色々やりづらいこともありました。その時のことはまた別の機会に詳しく書きたいと思いますが、仕事に求めることは、まずやりがい。そして生活していけること。それらを満たしていた間は本当に集中して働いて充実していました。民間よりも給与水準が低くてもある時期、本当に恵まれていたと思います。
そのあと、色々なチャレンジを経て今もまた次のステージに進むところですが、1番の元になっているのは、大学2年生時代にとった米国人教師の言葉。「日本では今は終身雇用だけれど、転職が当たり前の時代が来る。最初の仕事は2ー3年で辞めてキャリアアップをどんどんした方がいい。」
結果、30年間で9社を経験しましたが、それぞれ、色々な事を学びました。ジャンルとしては、市場取引、公務、内部管理(リスク管理や監査)。難しそうな道、面白そうな仕事、そういう基準でずっとやってきて、自分の納得感が得られたことは良かったと思います。今からはまたフリーでやりたい事を追い求めようと思っています。
やりたいことは何かをとことん考えてトライしてきた時は大体成功、妥協した時は閉塞感でいっぱいになることもありました。日本の会社は今でも転職回数を気にするところも多いですが、いつでも軌道修正も出来る、許される、そういう時代に早くなってほしいと思います。
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