あつかいきれない寂しさ
ときおり、どうしようもなく悲しくなる夜がある。
理由はなんだろう、と考えるうちにどんどんその悲しいさみしいが膨らんでいってしまう。
急きょ実家に帰っていたので、「毎日書く」が途絶えてしまった。
そして家族とわいわい過ごしていたので、
いまの一人暮らしのわたしのお城が、急に冷たく感じてしまった。
暗い部屋
冷たいごはん
おいしいとも感じないけど、なんとなく食べている惣菜
音のしない
一人の空間
あのね、今日こんなことがあったのと話しかける相手がいなくて
たいしたことがなくても
心の中にたまった今日の出来事を吐き出していくことができない。
このきんぴらごぼうおいしくできたの!なんて伝えることができなくて
きんぴらが急にぽつんとして見えてしまう。
そんな吐き出せなかったことは、時間がたってからじゃ吐き出せないのだ。
だって今日電車に一本乗り遅れたんだよなんてどうしようもなく普通のことを、三日後なんかにだれかにいえない。
そんな気持ちは体の中にうっそりとたまっていく。
それがなんだかたくさんになってきたなと感じた時に
ふと涙が出てしまうのかもしれない。
ああなんだかさみしいなと
このさみしさのかわし方をわたしはまだ知らない。
四年目に突入した一人暮らしだけど、まだわからない。
忙しくなければないほど、人に会わずにおとなしく家に帰るほどに
はきだせなかった、たいしたことのないことが蓄積していく。
さみしさを真正面から受け止めるしかない
泣くしかない。
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