ゆめりす

自分の得意なことはないけれど、好きなことはたくさんある。本/言葉/舞台/art/英語/…

ゆめりす

自分の得意なことはないけれど、好きなことはたくさんある。本/言葉/舞台/art/英語/ファッション/和服/旅行/美味しいもの…

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わたしの毎日の「はじめて」を見つけていきたい。

毎日、その日の目標はありながらも、ただ過ごしている。一貫性はない。 わたしって今日何をしたんだろう。 わたしってどんな人間なんだろう。 10年後の自分が誰かに向かって、私はこういうことをしてきたんだよね、なんて言えるのはあるのか。 このまま、毎日が終わっちゃうんじゃないのか、ふとそんな不安に駆られてきた。 自分がすごいひとだとも、だめなひとだとも思わないけれど、それってただの可でもなく不可でもない、そんなつまらない人間だ。 今日何をしたのか、それを明確にするために、まずは自

    • カンカン箱

      おしまい、という箱にいれておこう 何回もあいちゃうかもしれない それでも一瞬だけでもしまってしまいたいんだ 伝えてはいけなくて伝えられなかった愛 つぎ込む場所を失った熱い想い 受け入れてもらえなかった恋心 好きなものを好きと言えずに宙に浮いた想い やりきれない、ゆく先をなくしたそんな想いたちを いまだけはしまって ぼやけるいまを見つめてみよう それでもなお、失望するような現実があるかもしれない きょうは地球が滅びなかったね、とかいう小さな幸せしか見つけられないかもしれな

      • 立ち止まってみえたもの②

        スリランカでは、仏教、イスラム教、ヒンドゥー教、キリスト教等等、複数の宗教が信仰されている。 多数派は仏教。彼ら曰く、他宗教のひとと結婚しても相手の人の改宗は必要ないとのこと。信仰は自分で決めるものだから、押しつけたりするものじゃないよと。 仏教お寺の仏像が安置されている建物のその隣にはヒンドゥー教の寺院があった。日本のお寺と神社の関係のようだ。 やはり地域ごとに強い宗教はあるみたいだけれど、さまざまな宗教がそれぞれ根付いている様を見て、いままでのなんでも一本筋が通って

        • Every brilliant things 冬の朝の澄んだ空気はツンデレ

          冬の朝はいつも特別だ。 しん、とした早朝の空気に包まれた世界。冷たい空気はすうっと体に通っていき、そのたどった後がわかるほど。 晴れた日はどの季節よりも思いっきり晴れて、見渡す限りの青。冬の少し色の薄い青空は、寒いからこそいろんな空気中のゴミが見えてしまわないかと思うのに、青しかない空が晴れやかな気持ちをくれる。背中を押されたことは一度ではない。 大荒れの日はドアを開けた瞬間にびゅうと風や雨、雪が入り込んで、気合を入れたはずの自分を一度温かいところに送り戻そうとする。もう

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        わたしの毎日の「はじめて」を見つけていきたい。

          立ち止まって見えたもの①

          ああちょっと疲れたからとスリランカに行ってみた先にまず感じたものは、歴史。残っている歴史ではなくて、いま生きている歴史。 インドとの関係が深かった長い歴史。スリランカは長くオランダ(1505-1658)ポルトガル(1658-1796)イギリス(1796-1948)と植民地にされてきた。立った10年前まで国土の一部分とは言え、内戦が続いていた。 島国でありながら、日本よりも多くの国に言うならばもみくちゃにされながらも、その時の産業(紅茶、香辛料産業)が生きている。それで生き

          立ち止まって見えたもの①

          走る走る走る、立ち止まる

          ジープの後部座席に立ち上がり、風を前面に受けながら、走るスピードと裏腹に柔らかな生活の流れを感じた。 スリランカ2019年末はスリランカで過ごした。インド洋に浮かぶ北海道ほどの大きさの島国。日本ではきっと名前を聞いても、あまりどんな国か思い浮かべることのできる人はいないのかしれない。「なんでそんなところ行ったの?」が一番のリアクションだ。そんなところは失礼な、と心の中で呟きながら、スリランカを知らぬ相手に少しでも伝わればと思う。 スリランカは紀元前からの歴史続く国だ。シン

          走る走る走る、立ち止まる

          なにが怖くて眠れない夜

          疲れて糸が切れたように眠る日々に、珍しく、目が冴えて明日が不安ばかりになった。明日はこれをしてあれをして、終わったらここに行って、夜は予定ないよね?家にまっすぐ帰れるはず。あ、まってあの子と最近会ってないな、予定聞いてみないと、いやでもいつもわたしから誘ってばっかりじゃない…?一週間は連絡やめるか。 そんな思考をぐるぐると思い巡らすばかり。 こんな夜は、いままで何度もあった。そして思い起こすといつもなにかが怖くて、不安で、大丈夫なのか一から確認しないと眠れない。今の状況か

          なにが怖くて眠れない夜

          言い切らない余韻、美しさ

          言葉を綴るにしても、絵を描くにしても、お洋服を作るにしても、何をするにしても、わたしにとって美しいなと思うことは、曖昧さを含んでいる。 はっきり言い切ることはそれはパッと光るものだし、わたしもそうありたいと思うときもあるけれど、いまのわたしは何もかもが手探りで、知らぬばかりの世界で断言する勇気を持たない。間違えることやいつかの自分の思いを違えることが怖くて仕方がない。 明確に言わぬことはある意味少し達観してる。ゆとりがある。と思いたい自分もいるし、実際にその側面はたしかに

          言い切らない余韻、美しさ

          はじめて物語に触れた日をわたしは思い出せない。

          それは物凄くもったいないことだ。いつだって初めての物語の世界に入り、新しい登場人物たちと出会う時、感じるあの晴れやかな気持ちをいつ、感じ始めたのかが分からないから。いつだって初めては特別だ。 初めての物語に触れる時、思わず微笑んでしまうのは、わたしに今まで物語の中で感じてきた喜怒哀楽の感情の記憶があるからだろう。未知の世界に行く時、期待に胸を膨らませてドキドキする、その気持ちは、経験に裏付けられた部分が少なからずあるだろうからである。 初めて物語に入り込めた時は、小学2年生

          はじめて物語に触れた日をわたしは思い出せない。

          タイムスリップかよ八ヶ月間なんて。

          12月の、一年振り返りモードに溢れた人並みを歩いていて、はっとする。あれと思う。「今」これがつみかさなって、嫌なことも好きな時間も嬉しい出来事も圧縮されて時間が過ぎるわけだけど、 この八ヶ月は紙ペラ一枚の厚みしかない。毎日毎日働く日常。初めて過ごした会社員という暮らし方は、語られすぎてくたくたになった「大人」に対する負のイメージそのもの。 何かを為したいと大学時代の最後の一年をすごし、やりたいと思ったことをできる限り全部そのやりたいと思った瞬間に、実行するようにした。いま

          タイムスリップかよ八ヶ月間なんて。

          「はじめての」メトロポリタン美術館

          NYに行った。 あまり旅行に予習をしていかないのでメトロポリタンは定番だから行くかーくらいの気持ちで行ったわけだが、はんぱなかった。 所蔵品のレベルも、量も、バラエティーも豊富だった。 西洋美術エリアもモダンアートエリアもアラブエリアもアジアエリアもエジプトエリアもどこも、ものすごく面白かったのに、 びっくりするくらいに観客数が異なることが全く違った。 西洋美術やエジプトエリアは、ツタンカーメンや有名な絵画があるからとても人が多かったのに、アラブやアジアエリアは一つの部屋に

          「はじめての」メトロポリタン美術館

          何者になれるんだろうか、なれないのか

          「なんかやりたいこととかないの?」 「何者かに、なりたい」 10/19公開の『ここは退屈迎えに来て』のワンシーンだ。 何の本か忘れてしまったけれど、「何者にもなれなかった大人たちへ」という帯に目を惹かれたことを思い出した。 この「何者」という言葉になぜかとても惹かれてしまう自分がいる。 今の自分へ不満から今の自分は何者でもないという思いがあるからなんだろう。 誰かに自分はこうだ、と端的に説明できるそんな特技だったり、 これだけならだれにも負けないほどだと思えるこだわりを持っ

          何者になれるんだろうか、なれないのか

          小説が書かれ読まれるのは、人生がただ一度であることへの抗議からだと思います。

          北村薫が『空飛ぶ馬』のあとがきに書いている。 たしかにそうなのかもしれない。 何万通りの人生でも体験しうるわけだから。 読む側にいると感じる自分だけではなく、書く側にいる作家の方もそのように感じているかもしれないと知って新鮮だった。 たった一度きりの人生だと自分のやりたいことを全部やるなんて不可能だ。できることなら、わたしだってかわいい女の子にも、だれにも媚びないかっこいい姿勢を貫く孤高の存在にも、高校時代になりたかった。 でもそれはできない。 だから自分の代わりに物語

          小説が書かれ読まれるのは、人生がただ一度であることへの抗議からだと思います。

          本は勉強のためなんかじゃない!

          気づけば、いつも本を手に取っていた そんなわたしにとって本は決して人に言われて嫌々読むものではないし、いろんな人に語られてむしろ遠い存在になってしまうものではない。 「ゆめちゃんは本をいつも読んでいて偉いね~」なんていう言葉もきらい。 その言葉を口にした人にとって、本は学びを得る高尚なもの、という位置づけであることも裏返しのような言葉だからだ。 いつからそんな風になってしまうんだろう絵本はだれもが楽しんで読むものであるという位置づけが共有されているにも関わらず、絵本を卒業し

          本は勉強のためなんかじゃない!

          わたし的映画習慣(週間)

          最近のわたしはよく映画を観ている。『未来のミライ』『雨に唄えば』『スターウォーズ』『レオン』『エリービリオット』『図書館戦争』『ジョゼと虎と魚たち』『万引き家族』。この一週間にみたもの。 それは時間を持て余しているからで。だからこそかなりむちゃくちゃな観方をしていると思う。ジャンルも傾向もテーマもくそほどない。 なんとなく映画をみるときにしていることがある。 まとめて、みる基本的に映画館で見るときは二本の映画をはしごしてみる。 ちょうど一本目(観たいやつ)が終わる時間に始

          わたし的映画習慣(週間)

          はじめての「マクガワン・トリロジー」

          現在、世田谷パブリックシアターで上映中の「マクガワン・トリロジー」を観てきた。 普段はそんなミーハーな感じでは劇を観ないが今回は特別。 主演・松坂桃李に惹かれたわけだけど、 そんな動機で行くのがもったいない感じだった。 ストーリー、もっと時代背景を知ったらちがうのかな劇を観に行く時は基本的にストーリーについて事前に調べて行かない事にしている。ストーリーがわからないと思ったことはこれまであまりないし、先入観を持たずに舞台を観たいからだ。 今回もそうしてよかった。 けれど、事

          はじめての「マクガワン・トリロジー」