2024年10月13日 北のクラフトフェア
昨日も一昨年も7時間位は寝たはずなのにずっと眠くて死んだように働いていた。働いているとき、自分のことをゾンビみたいだな、と思うことがある。心が死んでいて、ただ黙々と仕事だけをこなしている。お前はもう死んでいる。心の中のケンシロウが言う。知っているよ。でも仕事が終わったらまた生き返るのさ。ゾンビになった方が仕事は上手くいく気がする、僕の場合は。感情を出して元気に働くと仕事終わりに疲れが残り過ぎる。僕にとってはプライベートの時間が大事だから、仕事ではなるべく消耗しないようゾンビになる。ゾンビ化は、エネルギー量の少ない自分なりの処世術なのだ。
おかげで、なのかそれとも天気が良いせいか、今日の目覚めは良かった。8時前に目覚めてしまったのでもう少し横になっていた方がいいかと思ったけれど、身体があまり疲れている気がしなかったのでそのまま起きた。
今日は北のクラフトフェアというイベントがある。全国からクラフトの職人が集まって作品を販売する大規模なイベントである。
会場である歴史文化会館前に着いたら、9時過ぎという早い時間にも関わらずすでに結構な人が集まっていた。
盛岡ではこんな感じのイベントが毎週末のように開かれていて、楽しい。独り身の孤独な僕みたいな人間でも、イベントに出向いていると孤独が紛れるというか、いろんな人やモノとの出会いがあって面白い。
秋田にいた頃よく行っていた08コーヒーを見かけ、ベンチに腰掛け飲む。
いい天気だった。いい天気過ぎた。こんな日にベンチに座ってコーヒーを飲んでいると、それだけで何て贅沢なんだろうと思う。僕は今贅沢な暮らしをしている。
朝ごはんを食べていなくてお腹が空いているので、まずは小腹を満たす。
ポルペッティーニって何のことだろうと思ったらイタリア風肉団子のことらしい。雫石産の牛の肉を使っているらしくとても美味しい。
そして大好きなクラフトビールを見つけてしまったので、まだ午前中だけど飲むことに。
野毛のクラフトビールのお店で飲んで衝撃を受けた宇宙ビールを盛岡で飲んでいる。晴天の中、中津川を見下ろしながら飲む宇宙ビールは格別な美味しさだった。
その後はクラフトフェアの会場をゆっくりと回る。
ひと目で丁寧に作られたことが分かる食器たち。その辺では見ないような色合いをしているものがたくさんある。
せっかくだから何か買おうと思った。何が良いだろう?
ある絵皿が視界に入って目が離せなくなった。
淡い緑色に輝く皿に、肩幅の妙に広い奇妙な男性のイラストが描かれている。
大柳暁さんという作家の作品らしい。これだ。この皿が僕を呼ぶ声が聞こえた。
「おーい、僕はここにいるよ。一緒に遊ばないか」
気がつくとその絵皿を購入していた。壁に飾ったりという使い方もありらしいけれど、せっかくの皿なのだ。
そこに美味しいものでものっけて使い倒してやろうと思う。芸術作品はただ鑑賞するだけでなく、使い倒してなんぼなのだ。この絵皿に何をのせたら映えるだろう?そんなことをかんがえながら食べるものを選ぶのも楽しい。
いい買い物をした。北のクラフトフェア、楽しいイベントだった。
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