夫が豆を買って来てくれた【節分】
節分用の福豆を昨日の日曜日に夫が買ってきた。
我が家では、節分に年の数だけ福豆を食べる。夫は節分の当日は仕事で忙しそうなので、フライングして豆を数えて食べ始めた。
「うぅ・・・食べる数が多くて、喉が渇く~」
と、水を飲みながら食べている。確かに、結婚当初よりもずっとたくさん食べるようになった。
息子たちは小さい頃、片手で数えられる数の豆をあっという間に食べ終わって
「パパとママはたくさん食べてズルい!」
と口をとんがらせていた。
幼稚園の節分では、リアルな扮装の大迫力の鬼が登場して、本気で怖がっていたっけ。そんな息子たちも、いまでは20個以上豆を食べられるようになった。今年の節分には二人とも帰ってこないけれど。
節分は立春の前日であり、季節の節目。季節の境目には災厄が起こりがちだから、豆で鬼(邪気)を祓うのだという。
これからは、年中行事の日は夫とふたりで過ごすのが普通になるはず。子どもが巣立つと、行事を省略することもあるだろう。けれど、二人だけでも年中行事を行えたらいいなと思う。生活に負担のない程度で。季節を感じたり、神様や自然に思いをはせたりする時間は、ただ流れていくような生活の中に彩りを与えてくれるから。
夫は、趣味が仕事のような人で家にいない時間が多い。家事にも育児にもほとんど関わってこなかった。そんな夫が福豆を買ってきたというのは、考えてみたら意外だ。
コンビニでスイーツを買って来てくれることはあっても、年中行事に関わるものを買ってくることはほとんどなかった(クリスマスにはケーキを買って来てくれたりした)。私は夫のことを行事の日に気づかないようなタイプだと思っていた。
だから、夫が福豆を買って来てくれたことは結構な大事件かもしれない。そういえば、七草がゆの日も嬉しそうに食べていた。
本来は夫も年中行事が好きなのだ、そう感じた。もうじき結婚25年なのに、今になって気づくこともまだまだあるのだ。
・・・私、豆のお礼をちゃんと言ったかな?
ありがとうは言ったけれど、もっと嬉しさを伝えたらよかった。
以心伝心って言う言葉もあるが、やはり相手にわかるかたちで伝えたほうがはっきり思いが伝わるし、いい内容ならば具体的に表現されて嬉しくない人はいないだろう。
私は、家族のように一緒にいる時間が長い相手に対して、つい伝えることを忘れて素通りしてしまいがちだ。
でも、これからも関わっていく、共に過ごす相手にこそ、感じたことを言葉や態度で表現し、伝えることを大切にしていきたい。
※昨年の豆まきの記事。
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