ハチの季節が来る
我が家では、毎年あたたかくなるとハチが飛んできて巣を作ってしまう。はっきりとはわからないけれど、アシナガバチの仲間だと思われる。結構大きくて、いかにも危険。飛ぶときの音がブンブン怖い。今年もそろそろ気をつけなきゃいけない。
木製のベランダに飛んできて、カリカリ音を立ててかじる。そこに巣を作るのかと思って見ていたけれど、どこかへ飛んでいく。ベランダの木は巣の材料になるようだ。
今まで巣を作られた場所は、家のフェンスや、外壁、コンクリートのブロック。金属製のフェンスにまで巣を作るなんて。
ハチ君には申し訳ないけれど、巣が大きくないうちに見つけて、棒などで巣を落としてしまう。そのままにしておくと巣が大きくなって業者さんに処理を頼まないといけなくなる。
家の周りでハチを頻繁に見かけたら、じーっとどこへ飛んでいくか観察する。そうすると、だいたい決まった方向へ飛んでいくので、そこを探すと巣が見つかることが多い。見つけたら、長袖長ズボン、帽子に手袋、首にはタオルを巻いて完全防備でハチが留守の間に巣を壊す。すると、ハチはどこかへ行ってしまって帰ってこない。
何年か前に、そうやってハチを追っていたらお隣の軒下に巣を発見した。もう大きくなりかけている。たまたまおじさんをみかけたので、巣が出来ていることを教えてあげた。
すると、おじさんはおもむろに棒を持ってきていきなり巣を叩き始めた!
バシ!バシ!
ひえ~。こっちにハチが飛んで来たら怖いんですが!しかも、おじさんは半袖に短パンと言う軽装。おじさんが刺されないかハラハラしたけれど、全く動じずに力強く棒を振っている。おじさん、強いなあ。今はリタイアされているようだけど、お勤め時のはスーツ姿がダンディだった。意外にワイルドな面も発見してしまった。(私は早々に退散した。)
ちなみに、うちの息子は昔から本当にハチが苦手だ。小学校低学年の頃、なかなか帰宅しないので外に見に行ったら門の外に息子がいて、
「あのね、ハチが門番みたいに植木鉢のところにずっといるから、家に入れないの。」
ずっと、家の前でハチがいなくなるのを待っていたのだった。
・・・あの時、可愛かったなあ。