マッチで火をつけられますか?
マッチ(近藤真彦さんではない方)って、最近あまり見かけないですよね?昔は喫茶店などで会計の時にくれたので、そこら中に置いてあった気がします。私の家にも、どこかでもらってきたマッチが適当においてありました。火をつけるものが子どもの手の届くところに置いてあるって、今だったらアウトかも。私が子どもの頃は色々アバウトだったなあ。
今は、マッチで火がつけられない子どもが多いと聞いたことがあります。中学校の林間学校のバーベキューで火を起こす時にマッチを持っていったら、つけられない子が大勢いて、サッとつけた子はちょっとしたヒーロー状態だったとか。その後、みんなマッチを使いたがって、マッチがなくなる位までみんなでやってみたそうです。
今は火をつける時にはライターやチャッカマンを使うから、日常生活でマッチを使う機会はほとんどないでしょう。だから、マッチで火がつけられないのも当然なのかもしれません。
マッチのほかにも、今の子ども達が苦手な手仕事として植物の「間引き」があります。これは、畑仕事を学校活動として長年取り入れていた小学校の先生にお聞きした話です。年々、低学年の生徒が「指でつまんで引っ張る」という動作が上手くできなくなってきていて、間引く植物と一緒に抜いてはいけない苗まで抜いてしまったり、ちぎってしまったりするのだというのです。
「つまんで引っ張る」なんて当たり前のように思っているけれど、そうでもないのだと驚きました。私が子どもの頃も、家で畑仕事をしていたわけではないはずなのですが、「つまんで引っ張る」ことが日常的にあったのでしょうか。
逆に、今の子ども達が得意な動作もあります。それは、指先で素早く叩く動作。つまり、スマホやゲームです。この動作は私の世代にはそんなに素早くできません。
マッチで火がつけられなくても、畑で間引きができなくても実害はないけれど、色々な手仕事が出来るって、すごく楽しいし、大切なことに思えます。
我が家の息子たちが小さい頃には「今の子は刃物が使えません」という話を聞いたので、一緒にナイフで鉛筆を削ってみたり、色々な工具を使って工作をたくさんしました。そうしたら、いつの間にか息子たちの方が道具の扱いが上手くなって、長男は私が使ったことのないチェーンソーまで使うようになっていてびっくりしました。
おばあちゃんになっても手仕事が出来るように、私も一生懸命手を動かそうと思います。