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「悔しさ」と付き合う方法は言語化すること - 嫉妬インタビュー 1 しょーいちさん

嫉妬についてのインタビューを再開しようと思ったのは、最近のこと。元々は2年前に「嫉妬がわからないから、他の人に聞こう」と思い、始めたのだった。

とりあえず、知っている人から再開するつもりだったのだが、いろんな縁があって、はじめましての方とお話しすることに。
記念すべき、再開ひとつめのインタビューはしょーいちさん(30代)だ。

DMでやりとりしてから、数日後にインタビューすることとなった。開始前は緊張していたが、始めてみるとしょーいちさんは緊張していない様子。それに影響されたのか、わたしもリラックスできた。

インタビューはお互いの緊張とか、楽しさが伝わりやすいと思う。今回は、それがポジティブな方向にできたので、楽しくインタビューできた。

この記事では、しょーいちさんがインタビューで話してくれたことを元に、「しょーいちさんの嫉妬って何なのか」ということを考えていきたい。
わたしはプロではないので「インタビュー記事」のテンプレートを知らない。だから、書きたいように書く。わたしは、わたしなりのやり方で答えを導き出したいのだ。

嫉妬インタビューは現在、以下のフォームに書かれている条件で行っている。興味のある人は、ぜひチェックしてみてほしい。

自分の中で大きいのは「悔しさ」

嫉妬インタビューでは、毎回、初めに「嫉妬しますか?」と質問する。しょーいちさんは「嫉妬する」とのことだった。

どういったところで嫉妬するのかと尋ねると、文章を書くことや楽器を演奏することについて話してくれた。「自分より上手い演奏を聞いたとき」や「上手くモヤモヤを言語化している文章に出会ったとき」に悔しさを感じるそうだ。
楽器の演奏や文章を書くという「表現すること」をやっているので、そういったことに関連した嫉妬が自分の中では大きいと言う。

わたしも絵を描いたり文章を書いたりするので、珍しく共感できる部分があった。しょーいちさんも言っていたのだが、「こういうふうに表現したいな」とわたしも思うときがある。
それは、自分にはできない凄まじい絵や、物語の情景を想像させるだけでなく、感じさせるような小説に出会ったときなどに思う。わたしはこういうとき「羨ましい」という気持ちが強いので、少し違うかもしれないが共感できる話だった。

重要だったのは言語化すること


しょーいちさんの中で嫉妬との付き合い方が分かってきたのは、ここ10年ほどの話。読書をするようになってから、自分の中にあるいろんなことが言語化できるようになってきたと話す。

それまではコミュニケーションで悩むことが多かった。学生時代は、同じ趣味を持っている人とは話せるが、そうでない人だとほとんど話せず、社会人になってからも上手くいかなかった。しかし、本を読んで言語化が進むにつれて、そういったことも無くなっていった。

しかし、言語化できないモヤモヤとしたものについて、今でも悩むことがあるそうだ。たくさん言語化しても、まだまだ分からないことがあるのだろう。

読書をするようになってからの話を聞くと、本からいろんな言葉や心情を表現できる一文などを知っていき、それが言語化に繋がったのかもしれないと考えた。

学生時代は嫉妬について考えるという発想すらなかったと、しょーいちさんは話していた。それは、嫉妬について考える言葉を持っていなかったからではないだろうか。
しょーいちさんにとっては、言語化することは嫉妬を理解するためにも必要だったのだと思う。

自分を見つけるための道具

しょーいちさんの話を聞いていると、嫉妬との距離感が近過ぎず、上手く付き合えているように感じた。嫉妬に振り回されたり、嫉妬ですごくしんどくなったりしないような状態をキープできているのだ。

それは、前項に書いた「言語化すること」が深く関係しているだろう。
しょーいちさんは、文章を書いたり、ラジオをしたりする中で、日常的に言語化する作業をしている。「悔しい」という気持ちはテーマになることもあって、創作欲に繋がることも。そうして、自分のことを改めて知ることにも繋がると言う。

しょーいちさんの言葉を借りるなら、「嫉妬は自分を見つけるための道具」。嫉妬という気持ちから、自分の新たな一面を発見する。嫉妬には、そういう側面があるのだ。

嫉妬は本当に多様だ

「道具としての嫉妬」が存在する可能性を、わたしは全然、考えたことがなかった。なので、テンションが上がって楽しかった。

久しぶりの嫉妬インタビューだったが、やっぱり嫉妬は十人十色で、全然、違うんだということを思い出させてくれるものになった。

今回は「悔しい」という言葉が多かったように思う。自分よりも優れているものに嫉妬する、悔しさを感じるというもの。
しかし、言語化をしていくことで、上手く付き合うことができる。他にも、こういうパターンの人がいるのだろうか。気になるところだ。

しょーいちさんの話を聞く限りでは、すごく言語化されているし、説明するのにも、そこまで考え込んだり、悩んだりしていない印象があった。文章をインプットすることは、言語化を進めるのに重要なことなのかもしれない。

これからもいろんな人にインタビューして、いろいろ考えていきたいと思う。少しずつ、無理せずやっていくので、また良ければ記事を見にきてほしい。

最後まで読んでくれてありがとうございました。
また、別の記事で会いましょう。またね。

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夢乃くらげ
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