出産という未知の体験①
出産は十人十色。
むしろ百人百色。
同じお産は無いと言われている。
とはいえ、未知の体験を全く準備せず「なんとかなるっしょ!」なんて気楽にも構えられず。
参考になるか分からないが、人様の出産レポやらVlogやらを読んだり観たりしながら、出産前にひたすらイメトレをしていた。
私の体験は誰の役にも立たないかもしれないが、あの壮絶な体験は書き残しておかないと報われる気もしないので、ここに記しておく。
【アラサーOLの出産体験①】
ありがたい事に妊娠中は至って健康だった。実家を頼り、里帰り出産を選択した。
臨月に入ってからは、おしるしと呼ばれる少量の茶色の出血らしきものが時々見られたが、この出血があったからといってすぐに出産になるとも限らなかった為、特に気にしていなかった。
お腹の子は大きめに成長していて、39週の時点で推定体重は3,200g越えだろうと言われた。元々小さめだと言われていたのに、産休に入る前頃から急激に大きくなりはじめ、あっという間に平均を越えてしまった。
大きいなら早めに産まれてくるのか?とも思ったが、結局予定日を迎えてしまった。
予定日になり、体調も特に変わらず。軽く家事をしたり、安産に良いとされる散歩やスクワット、ヨガをして過ごした。
予定日が終わろうとした夜。夕食を食べていたら急に体の違和感を感じた。痛いとかではなくて、下腹部がいつもと違う感じ…。念のためトイレに駆け込むと少量の水っぽいおりものと、これまでのおしるしよりも多い出血があった。
これは破水なのだろうか??
全然分からなかった。
破水はもっとたくさん水が出るものだと思ってた。でも、チョロチョロで続けているような感じもする。
とりあえず産院に電話して聞いてみたところ、「念の為、今すぐ来てください」との事だったので、母の運転で産院に向かい、確認してもらった。
検査の結果、破水では無かった。
「なんだ、違うのか…」
初めての事なので全然わからず焦ってしまったなぁと、夜間に対応してくれた助産師さんに「お騒がせしました」と謝罪し帰宅。
実家にいた家族も「違うのかぁ、びっくりした〜」と少し残念そうだった。とりあえずそのまま寝たのだが、だんだん腰痛のようなものがしてくるようになってきた。
陣痛…じゃないよね?
つづく
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