甘酸っぱ苦い。
※苦みの強い、話です。
(過去の苦い思い出を掘り返す可能性有り…!)
同級生に、特別仲良くは無いけど席が近くなれば話して盛り上がるくらいの女の子がいました。
すごく元気で、人より声のボリュームもテンションも大きくて、休み時間には教卓の側で好きな歌を熱唱したりもしていました。
人を引っ張るパワーも持っていて、お姉さんらしさもありました。
小学生の頃から知っていてこんな感じだったけど、中学生になってから少し変化がありました。
元気な面は変わらずのまま、自分を傷つけるようになり始めました。
その子だけじゃなくて、何人かそんな子がいるって噂もよく聞くようになりました。
ある昼休み、その子がそんな話を誰かとしていたのか私にしたのか覚えていませんが…
私は自分の食べ終わった空のお弁当箱を床に投げつけて、怒ってしまいました。
それからその子が「預かってほしい。」と、カッターナイフの替刃が数枚入ったケースを私に渡しました。
数ヶ月後に「もう大丈夫。」の言葉と引き換えに預かっていた替刃を返しました。
こんなことが、中学1年生のときにあったんです。
今思うと、私の対応は最悪です。
その子に寄り添わず、責めるように怒った。
そんなこと言える立場でも無いのに。
「親からもらった命を大切にしようよ。」
そう思うこと自体は間違ってはないと思いますが、その子の話を聞く前に自分の価値観だけで怒る。
なんて最悪なことをしていたんだと思います。
替刃を預けてくれたのも、依存に繋がる感情というか、本当のその子の正解では無いんですよね。
私が1ケースの替刃を預かったところで、本質の解決には全く近づいていない。
その子も私も未熟で、
お互いにお互いへの悪意も無いし、
間違っていてもしょうがない年齢だったと思いますが、大人になってからこういう過去の間違いに気がついては落ち込むんです。
私はその子より子どもだったんだなと思います。
中学生になって友達も増えて、キラキラした毎日に脳内お花畑。悩むことなんてほとんど無かった。
悩まない子に、悩む子の気持ちなんてわからない。
ということすらもわかっていない。
やり直せるならやり直したいことなんて幾らでもあるからこそ、
今目の前にあるひとつひとつに、後悔の無い選択をしたいなって思うんです。
それでも、日々後悔。反省。
多分30年後も同じなんだろうな。
新たな後悔はあっても、同じ後悔の繰り返しはなるべく無いようにしていきたいものです。