実家片付け売却決定
住んだこともなければ
泊まったこともない実家
実家の定義が分からない私たち姉妹
この夏売却が決まった
先日10日に渡り片付けをしてきた
まぁ物の多い事多い事
若い時から集めたほぼ母親の趣味の
私たちから言わせりゃガラクタ
もう認知症の入口にいる母なので
判断は出来ないが
嫌だけはいう、いるだけは言う
こんなもの
取っておいてもゴミ
部屋が散らかるだけ
囲炉裏も無いのに昔の囲炉裏道具
売れるかもしれないが
そんな気力さえ私には無い
写真整理も思い出のなかに
いる母
渋い顔した幼少期の私
嫌な思い出だけに支配されるのも嫌だから見ないのに
やたらと取っておけと言われて
後々自宅で捨てた
少ないもので
シンプルに過ごして
子供たちには片付けなどは
させたくないので
必要最小限で暮らしている
山のようなタオル
旅館のような量の皿
レストランでもやってたかのようなカトラリー
出るわ出るわの
床下収納からの何十年物の梅酒
絶対飲めない色してる
昭和60年物のなんかのジャム
空にして瓶を洗ってを
何十回も繰り返した
産廃業者が来て
ガラクタを持っていく時に
母が顔を覆って泣いていた
それでも私の心は動かない
作業をして
次の方に使ってもらう事が最優先
そんなことに感傷的になっていては
何も進まない
家を奪われた人の気持ちが分かるかと母親に言われたが
奪った奪われたの話ではないので
バカなんだなぁとつくづく思った
こんな人にはならない
こんなに必死に片付けしてるのに
感謝も無いなんて
認知症のせいだけではないはず
うちの母親はこういう人なのだ
この人の呪縛はもう無い
この人から何を言われても
もう大丈夫だ
ものを減らし
この人との思い出の物も無くし
呪縛から解き放たれて
あと何年残っているか分からないが
私は私の家族を幸せにする
お母さんでいたい
奥さんでいたい
あんな人にはならない
お母さんだけど
もうそうは呼ばない
○○さんと呼んでいる
心が痛まないように
荒まないように
平穏でいられるように
私の中で毒母は排除した
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