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金継ぎ - 今年の割れは今年のうちに。

2024年も、残すところあと1日。
先日、シェアハウスの友人と金継ぎをしたのですが、割ってしまったのも、修理したのも今年だったな…と思い出し、文章も今年のうちに書くことにしました。

ところで、皆さんは金継ぎって知っていますか…?
割れてしまった食器を、漆で接着し、傷跡の上から金をのせる事で、食器がまた使えるようになるだけではなく、世界に1つしか無いデザインに仕上がるとっても素敵な伝統技術です。

海外では、食器を修理する際は、接着剤でくっつけるだけで、割れた跡をアートに昇華させるのは日本ならではだそうです。

今回私は
・長崎での出張を終え、東京に戻る時に同僚にもらったマグカップ(写真・左)
・初めて長崎県を訪れた際に購入したお茶碗(写真・中央)
・波佐見市で買ったコップ(写真・右)
の3つを金継ぎしました。
すべて、長崎での思い出がある食器です。

また、友人は
・ドイツのクリスマスマーケットで買ったマグカップ
を直したいとの事で、一緒に金継ぎをしました。

真ん中のお茶碗は、原型が想像出来ない程に割れてしまいました…
この青色に金は絶対綺麗に仕上がります…

今回の金継ぎには、写真の簡易金継ぎセット、「KINTSUGI」を使用しました。
簡易ではあるものの、塗って、固めての作業を何度か繰り返すので、合計4日間ほど作業の時間を使いました。

接着した後の食器たちです。

そして、金継ぎした後の作品がこちらです。

もともとの柄のカーブと、少しリンクしているのが好きです。
透明感のある綺麗な水色の上に描く金色のカーブ…我ながら綺麗に描けました。
1番大変でしたが、1番これからも大切にしたい器になりました。
ちょこんと金の模様があるのもなかなか可愛いです。
やはり、この濃い青には金色がとても映えます。
ちょっと陰で遊んでみました。

思い出の詰まった大切な器たち。
傷を付けずに大切に扱う事も大事ですが、割れてしまっても修復し、さらに愛着を持って使い続ける事のできる金継ぎという文化を見出した過去の人々に、心から感謝です。

ここまで読んで頂きありがとうございました。

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