気胸、再発。手術が推奨な理由
「何故うちの娘ばかり…同年代は皆元気なのに…」と母にはよく言われます。でも私は「あーこれも自分には必要な試練なんだな」と思って受け止めるようにしています。元々の臓器は健康なので、いつかは必ず治る病気だから大丈夫…そう思うしかないのです。とにかく、私以上に闘っている人は世の中にいるということです。
気胸の一番初期の症状は以下だ。
やはり再発の気胸も2日前ほどに胃腸の調子が悪くて気分が悪くて全く食べられくなった。お腹も緩く、胃が痛むので、最初は胃炎だと思った。しかし、肺に空気が入ることで胃までも圧迫するのかもしれない。その後数日後、突然胸の激痛に襲われました。呼吸をすると痛むので寝たきりです。(肺パンク直後~この数時間が1番痛いので当然深呼吸など出来ません。)そこから1日半様子見し、呼吸の圧迫感(背中が押される感覚)と咳が出てきたので即病院へ。この時の痛みは初回より酷くなく、普通に階段を上り下りし歩くことが出来た。
入院当日
深夜。日付がかわって即入院。
今回のドレーンはなんと麻酔を一回しか使わずに挿入された!!!(前回麻酔でアレルギー反応が出たと勝手に大袈裟に判断されたため) 管が奥に入るたび肉をえぐられたような痛み。痛みに強い私でも流石に激痛のあまりに泣きました。ドレーン挿入はキシロカインという局所麻酔を、本来は2箇所使うもので、前回のように3箇所打つと完全に無痛でした。しかし今回はどれだけ悲壮な顔して泣いてもアレルギー反応が出るという勝手な判断でこれ以上打ってくれなかった!(実際歯を抜く時などに大量に使ったこともあるしアレルギーでもなんでもないのです。そもそも初回ドレーンに3箇所使ってる) 処置中(約40分)激痛に耐えました。最後にレントゲン。位置はあってるのにドレーンで吸引し初めて2回もした。「そんなすぐに変化はないか(笑)」と笑ってた。動けない患者が人体実験のようにされた気分。「若い患者の気持ちを考えてるのか?むやみに放射線浴びたくないんだよ!」と内心ぶちギレました。それにこの時別の恐怖があった。初回の時、本来手術の時に使う(肺を萎ませたり膨らましたりするポンプ?)あれを起きたままされて人生最大の痛みを味わったのも覚えている。今回は肺がほぼないレベルまでにかなり萎んでいたため間逃れた。この外科の先生自体は優しい。2度も助けてもらったし、主治医が来るまでに私は呼吸困難を起こしていたかもしれない。でも、何も喋らないからこんな風に実験みたいにされたのかなって思ってしまう。この後もかなり痛かったので病棟で即ロキソニンを飲んだ。するとクダの痛みは大分楽になる。だが、すぐ起きるし熟睡できない。前も2~3日はこうだったのであまり気にしていないけど、睡眠不足はめまいは起こしやすいな…。動作で痛いのは続くのでロキソニンがかかせない。
2日目
回復:普通 痛み:激痛
レントゲン無し。おやすみです。いかに移動がないほど天国。肺が不完全な状態で吸引を外すとそれほど肩や首に激痛が走る。後でわかったのが、この現象は非常に珍しいらしい。(普通は吸引している方が痛いんだとか…まあどっちも痛いけど私は逆の方が痛い。)きっとドレーンを入れた位置が高いのでその影響だと思う。前も同じ医師だから、同じ鎖骨に入ってます。
3日目
回復:悪い 痛み:痛い
ドレーン入れていると歯茎が痛くなったり手足や身体がムズムズしたりします。初日は少し痙攣しますが、のちにムズムズにかわる…。痒いとかではなく何か体を動かしたくなる現象、いやほんまに寝苦しい…。
ふとした瞬間、起きてると肺が痙攣して、仰向けでゴロゴロざわついてるのが気持ち悪い。クダは血ではなく水と水滴がたまっている。手術はブラを切除して再発させないのが目的。私はドレーンだけで気胸は治るが予想以上に再発が早すぎた。私がこういう超繊細な性格なので「ドレーンだけで気胸を治して一度退院して好きな日に手術」とか色々検討してもらえたが、とりあえず一番早い手術日が決まった。痛み以上に、吐き気を極端に恐れているので、全力で気を付けてもらう!(先生笑うw)
テープしてる部分血が固まって肌が痒くて仕方がない。かえてもらっても血が出てくるのですぐ痒くなる…。クダは縫って固定されてるけどテープはがす時もわりと衝撃があってあまりよろしくないらしいので(初日からつけていた血まみれの絆創膏は取り替える)一回かえてもらって我慢してます。
4日目
回復:悪い 痛み:普通
朝早く採血。歯茎の痛みも無くなり、やはりドレーンの痛みにも慣れてきた。レントゲンはなく、CTを撮り、手術の説明を受けた。残念ながら、カサブタ(ブラ)が前の気胸時より大きくなってた。初回気胸になった時の肺の小さい穴はCTでは見えないと判断された。肺自体はとても綺麗で、血液検査も尿検査も全て正常値。「健康ですね」と言われた。あとこの手術では99%有り得ないという輸血についても同意書があった。どうみてもA型気質なのだけど、血液型はO型のRh+。強いて言うならドレーンの影響で炎症数値はあった。そのくらいだ。
5日目
回復:悪い 痛み:普通
今日はレントゲンがなく一番暇だった。手術待つ日々は明日で終わり。明日はまた採血があり、忙しくなると思う。ドレーンの痛みは日に日に感じなくなるため(私だけ?)座っていると腰痛があるので起きてる方が楽。鎮痛剤1日に1回しか飲んでないからかもしれない。
6日目(手術前日)
回復:悪い 痛み:痛い
今日もレントゲンはない。
背中痛、腰痛、胸痛とかお腹もゆるい。試しに吸引外して検証すると、喉がつまって息苦しいし、仰向けで起き上がると背中に押されるような圧迫感がある。何というかもうドレーンが命綱。吸引してても喉の不快感があるし背中が痛い。初回より空気漏れが酷く自力では生きていけない状態なんです。再び熱が出たり症状は色々。手術室で話せないということで看護師さんに気胸側の手に丸を書かれた。最初はどちら側の気胸の確認のためかと思ったが、もしかして血液型のOってこと?(その場までわからん) 今までお腹の調子が悪くなるのを抑えて配慮していた鎮痛剤を今夜くらいはいいだろうという意気で飲んだ。この痛みは鎮痛剤で効かなかった。ドレーン入れても肺がしぼんでいるのだろうか、発症したときと変わらない。あの初回より大きくなってしまったブラが原因。もうそろそろブラが本気出している頃。ドレーン負けるなぁ!ブラはもうすぐ切除するからもう少しがんばれドレーン!って気分で(笑) 夜食は出たが、手術12時間前からは絶食。お水はがぶ飲みを控え、2時間前まで飲める。この時期乾燥しているので絶食までにのど飴を食べた。
7日目(手術日)
【胸腔鏡手術、当日。】
人生初めての手術。意外なことに睡眠薬は要らず、よく寝れた。ドレーンを入れていても症状は良くなるどころか悪化している。まさに手術に相応しいと言える体調だった。女性で小柄ということもあり私の場合、手術の傷口は3箇所1~1.5cmとドレーンの挿入場所の入れ替えで目覚めて確認すると新しい場所にドレーンが挿入されており、合計5箇所の傷となっていた。元々自我が強い私だが、場面かんもくであることから全部親に訴えて医師に伝えてもらう。麻酔は「吐き気は絶対嫌、痛みの方が良い」と言う要望に応え、全身麻酔と色々な種類の麻酔を混合したブロック注射で手術を行った。その結果、術後ほんの微弱に胃部不快感があるという感覚だけで吐き気は全くなかった。「長時間寝たきりだと筋力低下するし麻酔が膀胱にたまると尿が出しにくくなるいうことを聞いていたのでとりあえず起き上がらないと!」という思いで根性で起き上がってみる。激痛が走ったりふらつくと思ってたが、まだ麻酔が効いてて普通に歩けた。術後2時間で自力で歩くことも出来、医師も驚いていた。尿道カテーテルを拒否したので自力でトイレに行く!ただ、点滴、酸素、心電図は1日つけられているのでそれはトイレのたび母にもってもらった。
8日目(術後1日)
【ドレーン外す。】
手術後の痛みと別の場所に一から射れ直されたドレーンの痛さが合体してもはや地獄だった。手術によって空気漏れが止まり、肺が完全回復したのでクランプテストせずドレーンをはずされた。しかも今回は(先生が違うので)麻酔を打たず!縫い糸をとる瞬間だけチクッとしましたが、それ以外は無痛でした。これが体内をえぐられているようで何よりも痛かった。再発で、1週間空気漏れが止まらなかったものの、ブラを切除してすぐに回復していきました。特に臓器の疾患のない若い方は迷わず手術することをおすすめします(病院の技術にもよるが、この手術で吸収性ガーゼを貼ってもらうと再発率は3~5%ほどだそう。特に(この病院では)女性の場合は手術してから再発した人はいないとか。再発しなくなるという一般的な想定で絶対に手術は受けた方が良い)。術後は確かに咳が出るし、肺と背中や胃を中心にあちこちが痛くなりますが、傷口を押さえて息をすると少しマシになります。入れたてのドレーンの方がずっと痛いです。昨日の朝からブドウ糖やら抗生剤の点滴でずっと針刺したままなんだけどこれはもうすぐ終わる。全身麻酔もここからだし、しかし色々なお薬投入したなぁ。赤い痣は闘った証。
8日目(術後2日)
昨夜から身体の全身がバキバキの筋肉痛みたいになってます。体を動かすとめちゃくちゃ凝ってる感じ。(逆に術後に安静にせず徒歩しすぎたのか…) 病院によっては退院出来る日ではあるものの、ここは経過観察熱心なためそうはいかない。
9日目(術後3日)
【退院。】
全身筋肉痛が少しずつ治ってきました。熱は微熱ですが、これもまだ全身麻酔の影響です。声がれや喉のイガイガも収まってきています。咳はしたくなる。筋肉痛のため何を持つにも疲れてしまうので当分じっとしてようと思います。思い切り運動したり走ったりするのは数ヶ月やめといた方がいいらしい。(やっぱり) 調子のって重いものを持ったりジャンプしたから再発してしまったような気がするのでめちゃめちゃ懲りてます。
【外来】術後2週間
術後の喉の不快感は少しありますが、咳は完全に収まりました。レントゲンの結果、肺も完全に復活済みです。糸は4箇所、溶けるもので皮膚の中に縫われているらしく、処置はありませんでした。肌に何か刺さっている感覚はそれだった。(手術後入れ替えた1日しか入れなかったドレーンの場所は傷が浅いためテープのみで圧縮しており、糸は縫っていないとのこと。)まだ糸が溶けていないため、寝起きなどにうずくことはありますが、それ以外は問題なし。少し思いものを持ったり出掛けたりすると肺・肩・肋骨・背中の痛みが出てきますが、安静にしていれば収まる程度です。(退院日もそんな感じでしたが)肺のポコポコざわざわ音をたまに感じますが、レントゲンの結果も良好なので、問題ないらしいです。
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