気胸で入院~退院後 日記

気胸での入院生活を細かくメモしておりました。病気でも考え方で奇跡は起こせます。倒れた時からずっと「私は絶対乗り越える!」「私なら出来る!」と信じていました。本当に結果は山あり谷ありで落ちる所までどん底に落ちました。今までも様々な病気を経験してきたけれど、今回で私は大分強くなったはずです。




私は、年末の深夜0時に背中が痛すぎて起きれなくなった。何とか鎮痛剤を飲んで様子を見ていた。だが、一向に効果がなく、今度は咳に襲われた。起き上がったり寝返りをすると強烈にむせこんだ。息をすると痛く咳が出るため呼吸が半分しか出来ていない…。少し動くと思いっきり背中をハンマーで殴られた感覚だった。

私は家族の遺伝かもしれない。母と祖父が気胸になったことがある。母は軽度で自宅での自然治療でしばらく症状が続いたそうだが、50代になっても再発はしていない。今も時折症状が出ることはあるが、数分で自然に治まるそうだ。気胸の再発率は、自然治療が50%、ドレナージ治療が30%、手術が10%。再発すれば確率は上がってしまうが…母のように50%から間逃れたように必ずしもというわけではない。持病の多い私的にはかなりリスクがありそうで手術は最終手段で、ドレナージ治療に集中した。

年中起こるめまい症、顎関節症など
持病が多い自分が胸腔ドレナージでどう生活してきたかをまとめました。

気胸になる前に自分が体験した奇妙な症状。
・うがいするとむせたり、無意識に大量に飲み込んでしまう。(2年前くらいから)
・数日前から頭痛なのか首痛なのかわかりにくい(頭痛薬が効かない)
・すぐ治るが、たまに胸や背中が痛い(これは昔からある)

・食べたものが逆流する(発症2日前)
・異常に身体が重くて起きられないので、17時間睡眠(発症前日)


本来なら動けなくなった時(夜中に)救急車でもよかった。でも万一何もなかったらとか、大層すぎて恥ずかしいので様子をみた。
でも痛みは昼になってもなおらなかった。
睡眠は2時間くらい。
父の車で急いで救急へ。
38度近い高熱だったので色々検査。
インフル検索→レントゲン→検尿。
気胸と診断され、即大きな病院へ。外科医いわく放っておいたら2日後には心肺停止しているという、かなり危険な状態だったらしい。急いで局所麻酔(キシロカイン)を3箇所し、ドレナージを挿入された。驚きだが、痛いと反応すれば永遠に麻酔を打ってくれそうな若い男性の先生だった…。挿入時はずっと脇を上げている、でも恥ずかしいと思う余裕などなかった。(今思うと恥ずかしすぎる、よくやった…)メスも挿入も全く痛くなかったです。ただ血が垂れているのと何かされている感覚だけはありました。

入院当日
痛み:激痛 咳:酷い
時間が経過し熱も更に上がっていた。
何よりよく激痛で自力で病院まで来られたと色々な人に言われた。
本来なら救急車なのだという。
高い熱がある感覚はほとんどなく(微熱感はある)、風邪症状も全く無い。
背中が痛すぎて何とか楽な姿勢で堪えていた。
すぐに「胸腔ドレナージ」開始。
脇下を切開し、体内にチューブを入れ込む!!!人によりますが、私は脇下から鎖骨近く…15cmまでクダを入れ込んでます。ボキボキいっていたが、麻酔のおかげでメスや挿入中は痛みは感じない。ただ体内に何かが入っていく変な感覚はあった。レントゲンで位置がおかしかったそうで更にメスを入れて調整し糸で縫われた。そしてすぐに咳は治まりました。体内にチューブを入れての生活がスタート。一応鎮痛剤だけで乗り切るのだが、ずきずきと痛い。「太い点滴をしているんだ」という気持ちで挑んだ。そういう気持ちでないとやっていけないから。

2日目
痛み:激痛 咳:無し 回復度:良い
突如クダがえぐるような痛みがあった。まだ手術の可能性もあると言われたり、入院も1週間はあると言われ、精神的に折れそうなのでもう前向きにやっていくしかない。痛くて思いっきり笑うことも思いっきり泣くことも出来ない。痛くて不安で泣きながらも「私は何がなんでも乗り越える!」「私は痛みに強いから!」そう声に出して決意した。多少強がってでも。一方、気胸による痛みは段々楽になってきた。何処が痛いかは起き上がった時の状態や姿勢で変わるが、基本的に背中とクダの部分や肩、首が痛い。呼吸をすると尚更痛い。またレントゲン検索のため、車椅子移動だが、首と肩、左上半身全てが痛かった。長時間仰向きで過ごすと起きた時に楽だということに気づいた。そんなこんなで次の鎮痛剤まで時間稼ぎしてます。(胃腸が弱いとか言ってられない)
だが呼吸器外科いわく確実に状態はよくなっている。うずくほどまではいかないが、寝るのはちょっとかかります。
ホテルみたいな個室で病室感が少ないのもいい。看護師さんも優しいから何よりです。

3日目 (大晦日)
痛み:普通 咳:微弱 回復度:あまり
もう泣かなくなった。
今日は咳も出るし出血多いな……。
持病とストレスと睡眠不足でめまいもしているので薬がかかせない。
鎮痛剤よりめまい薬優先するという事態に…。
咳が出やすい以外の症状は昨日と同じ。
実際レントゲン結果も昨日と変わらず。
なので、黄色い何かを増やしてもらった。
深呼吸すると、背中が痛くて微弱に咳をしたくなるんです。とはいっても入院前よりは痛くないです。食べれるし自力で起きれて歩けるから。
わかったのは痛みが時間によって違うこと。寝起きが一番楽かもしれない。

4日目 (元旦)
痛み:普通 咳:微弱 回復度:良好

…ちなみに昼食はおせちが出ました。
容体を見に毎日呼吸器外科医がいらっしゃる。良好をいただいて久々に笑顔を取り戻した。結果を言われるだけでこうも精神的に違うんですね。痛みは辛うじて妨げる方法を見つけたので過ごしやすくなった。右下、仰向け、起き上がる…の順で痛みは和らいだ。コツは一番楽な寝相から起き上がること。そして数日間平熱だったのに、何故か急に熱が出てきた。下痢だし喉が痛い。もしかしてリアルに風邪を引いてしまったのか…。(後日風邪ではないことに気がつきました。熱や下痢は経験者に聞いてみると気胸のまれにおこる症状です。私は38度ちょっとでした。)

5日目
痛み:普通 咳:微弱 回復度:良好
風邪薬を飲むと風邪症状は収まるも副作用で気胸の症状が悪化した。…。しかし肺自体は順調に回復しているらしい。確かに息をした時に背中を思い切り殴られた痛みはもうない。しかし風邪ではないことが自分でわかってからもう絶対飲まない。熱は38度が最大だと思うので鎮痛剤で下げることにした。一時間ほどクランプテストを行ったが、苦しくなって母に医師を呼んでもらい、ドレーンを見て危険と判断され再開。私は痛みには強い方なのかロキソニンを服用している時はうずくほどの痛みは感じないし熱も下がる。流石に10時間おきに鎮痛剤を飲んでいないと激痛。しかし、あくまでロキソニンはドレーンが入っている部分の痛みを和らげるため。神経や背中の痛みには効果無しです。完全に空気が抜けるまでは後もう少し。

6日目
痛み:痛い 咳:微弱 回復度:良好
毎日合計睡眠3時間くらいだったが、久々によく寝れた。今日はいつものレントゲンに採血。これはもう人生で3回目なので動じなかった。貧血は無いらしく、健康な血液だって。「肺が99%元に戻っています👍」とのことで、今日からクランプテスト。だが、起き上がると咳が出やすい。仰向けは背中全部や肺が痛い。また、起き上がる時せきが出て呼吸困難になりかけた。たまに胸元がぽこぽこという音がなりました。上半身圧迫した感じです。例えるなら「誰かをおんぶしている重圧」

7日目
痛み:激痛 咳:酷い 回復度:悪い
「胸腔鏡下手術の決断。」
1日クランプテストで息と咳が苦しく朝を迎えた。昨夜はほんと危なかったな…。この状態でブラを確かめるCTもした。結果は残念、肺が入院当日より縮んでしまっていた。「こりゃあ苦しかったし痛かったでしょう」と。要するにクランプテストしたら入院前より酷い気胸の状態に戻ってしまったってことですね…。1日ぶりにドレーンを再開した時も30分くらいまともに息が出来なかった。酸素値は正常だけど、咳が止まらないとまともに呼吸ができず窒息しそうなくらい苦しい。そこでもう最終治療の手術の提案が…。初回で手術する人はそれほど多くはないが、私はドレーン中は肺が戻っていて症状も和らぐけどクランプテストすると肺が萎んでしまい、回復の目処が立たないとのこと。確かに起きた時とか咳で窒息しそうなくらい苦しかったのだ。手術が初めての私は怖くて涙が止まらない。いつも自己中な父がめっちゃ優しかった。皆にこう言われて…「若いから回復度は早いと思います」。私は他にも持病がある。顎関節症とめまい症、そこから全身麻酔のリスクが多過ぎてこわいのだ。昨日のあのドレーンを停止した生活…回復の目処が立たずこれがいつまで続くのかと思うと絶望。酸素の値は97~99なのでばっちりだけど、呼吸するたび咳が出て背中痛くて苦しくてまともに息が吸えないのです。酸素は関係なく呼吸困難になりかけた。クランプテスト再開した時も数十分くらい収まらなかったのでもう生き地獄だった。

8日目
痛み:普通 咳:あまり無し 回復度:?
「しばらく同じ治療法」
昨日から夜独り入院生活が始まった。
もうクダからの出血は止まっている。
ドレーン治療中はクダを挿入している部分が痛いだけで、特に身体中が痛むことも咳も苦しくもないし変化はない。ただ、そろそろ何とも言えない血の臭いが気になった。もう1週間身体に穴が空いてるからね…。基本的に上半身が痛いだけなので毎日食欲はある。むしろ食べるよう心掛けてる。元からびていこつが痛くてこれ以上痩せられない。免疫力をつけるのと鎮痛剤のために胃を荒らさないよう食べた方がいいはず。。でも鎮痛剤からの胃薬は必須です!

9日目
痛み:痛い 咳:無し 回復度:良好
「新たな挑戦」
強制的に起こされて朝早くまたも採血。(入院するまでは寝る時間だったw)
やはりドレナージ治療をしているかぎり、「このままなら退院出来る」というくらい肺は元に戻っていた。リアルに私と同じタイプの気胸の方のブラの画像を見せられた。見るからに脆そうで空気入る理由がわかった。今日はクダの中からちょっと違う点滴を射したような痛みで、「肺が元に戻るとクダが神経に接触して痛い」と言われました。この痛みは鎮痛剤では効かない。ということは術後の痛みと似ているのか?もしこの程度の痛みなら苦しむことはないだろう。

10日目
痛み:無し 咳:無し 回復度:良好
「3回目のクランプテスト。」
肺にストレスをかける、3回目のチャレンジ。1,2回目のクランプテストは上手くいかず、気胸の初期より悪化した経験がある。また呼吸困難になりそうな不安があってかなり勇気がいったが、やはりあのまま手術するのが納得がいかなかった。今回は咳がでない!6時間後再びレントゲン。そして、結果は良好。もしかすると奇跡は起きたのかもしれない…!?明日またレントゲンで結果をみて変化がなければ本当の本当に「ドレナージをはずせるかもしれない」と言われている。以前に胸腔鏡下手術について細かく伺った。内科も外科も共通的な意見で、ブラが小さく、肺が正常な状態での手術は難しいので推称されていない。方法として、手術時に良くなった肺をわざとしぼませたりするらしい。色々と下手に肺や神経を傷つけてしまい術後が物凄く痛い可能性があるとのこと。となると手術はなくなって退院ということに…!さて、どうなるか…。

11日目
痛み:無し 咳:無し 回復度:完治
「クランプテスト2日目、麻酔科に会う」
念のため退院まで手術はキャンセルしてない。自力で呼吸出来るか、ドレーンが無くても生活出来るか…という検証中です。
今日もレントゲンは良好。何より皆驚いているのが、今までクランプテストをすると発症時より肺が縮んでいて呼吸困難をおこしかけていたというのに、3度目からは肺がしぼばなくなったこと。これは本当に奇跡だと言える。主に背中が痛いが、気胸とはちょっと違う痛み。筋肉痛みたいな鈍痛。これは体内にクダが入ってることが原因だという。治るまでずっと痛い病気なんだとしみじみ…(TT) ただ咳がほとんど出なくなったので良好な証拠。クランプテスト中はクダの痛みがマシ。あとは、クダが肺が当たっている感覚があるというのはしぼんでいないからとのことだ。何が凄いかと言えば、年末も正月も1日空くこともなく毎日何回も担当医が見に来てくださるんですよね…手術とかでお忙しいはずなのに。このまま上手くいけばいよいよ年末からお世話になったドレーンともお別れ。もうね、何より早く会いたいのが愛犬!今年になってまだ帰宅してないから!

12日目
痛み:無し 咳:無し 回復度:完治
「ドレーンとのお別れ。」
ほぼ2週間刺さっていたクダをいよいよ外す時。「手術しないと治る見込みがない。ドレナージだけだと2ヶ月くらいかかるかも。流石に感染症になるかもしれません」と言われた時は本当に絶望だったな…。今日はレントゲンは2回、朝とクダを外した直後。個室の部屋なのでそのまま呼吸器外科の先生が3人やってきてここで外す!えっ、処理室じゃないのか…。とる時は麻酔を2箇所。多分穴から空気が入るのを塞ぐためか「息止めて!」と言われ、瞬間的に。3箇所のホッチキスで穴はふさがれた。入れられた時みたくクダの体内からえぐられる感覚や音がしたりするのかと思いきや、どれも全くなく5分くらいでスルッととれた。麻酔は10分以内で切れたので少し傷口がヒリヒリした。外したからもうこれ以上痛くならないということで、即ロキソニン没収された(笑) テープを貼っていた部分に水泡が出来ていてそちらはまだ治ってない。今日史上一番痛かったのが水泡の消毒です。クランプテストに苦戦しまくってたけど急に回復して手術からは奇跡的に間逃れた。まだ何度かレントゲンはあるし1週間後に抜糸しなきゃだけど明日退院出来るそう😆今年初めてのお家だぁぁぁ!!!愛犬に再会出来るーーーーーーー!!!!!

13日目
痛み:無し 咳:無し 回復度:完治
「退院。」
レントゲンも確認し、無事退院。帰って来た時、地元とか家とかここどこ?って感じだった。クダの部分の血臭は無くなったが、ひたすら痛痒い。突っ張った感覚は抜糸するまで続くかも。

退院後
「退院。」
本当は今日手術を予約してたが、キャンセルされ、もう家にいる!手術が混み混みで延期されていなければあのまま手術されていたかもしれない。本当によかった。来週はまたレントゲンし、抜糸とホッチキスをとること。痛くないので麻酔は無しでチクチクするだけ、だそう。想像すると怖いけど…。

退院1週間後
レントゲン&抜糸。
ホッチキスと抜糸は出血はするけど確かにチクっとする程度でそんなに痛くはなかったし、消毒も痛くないです。水泡も潰れており 、痕になっていました。気胸の症状がやや残っているものの、肺の状態は退院時と同じで一安心。安静にしていれば症状も治まる。めまい薬を飲んでもクラクラしているので、お決まりの静脈注射(メイロン)も打ってもらう。(メイロンはメニエール病の時によく打ってもらってます。どんなに酷いめまいも治る!)さて次は一ヶ月後!肝心の傷口が一番気になって外していい頃、見てみたが医師がおっしゃっていたとおり見た目はちょっとグロテスク。クダの穴の形に血が固まってた。この血はかさぶたなので日に日に剥がれていきました。まだ皮膚は再生中というところですが、お風呂に入っても全く痛くないです。

更に一ヶ月後
外来。レントゲン結果は、もうすっかり健康な肺とのこと。
前回まで駄目だったが、もう走りまわってもジャンプしてもいいらしい。やったあああああああ(*≧∀≦*)
↑こんな感じなので私は番号より後回しになったw 呼吸器外科なので、先に診察された若い青年も痛そうだったのでおそらく気胸だろう。同じ体験者として「これから辛いだろうけど、がんばれ!」という気持ちになった。

その1週間後、まさかの再発…
昨日の昼から突然胸と背中、首と肩が激痛→前回医師処方の鎮痛剤飲んで様子見→寝て回復すると思ったが、次の日も同じ激痛→また鎮痛剤飲んで様子見→夜、肺がポキポキ言って動く感覚、背中おされた感覚、呼吸器の症状現れる。→同じ病院へ。深夜だけど即胸腔ドレナージ治療。
前回と同じ場所に入れた。それでなのか入れる時とクダが中に入る最中、何度も痛みを感じた。今回は麻酔一回しか打ってない感じがした。なので、中に入る時の感覚もしっかりあった。何度も「痛い?ごめんね…」と言いながら。前と同じ(イケてる)外科医だけど今回は麻酔をどんどん打たなかった。もう耐えるしかない。到着してすぐレントゲンした時よりドレナージ入れた後位置の微調整するやつ(40分後)にはしぼみが倍増していたらしい。これはかなり危ない状態だった、入れてよかった。




再発してしまったので、記事変えます。。。

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