雨の川越--2 脇田歩道橋とクレアモールとまるひろ
川越駅の東口にはかなり以前からデッキ型の通路があって、そのままアトレという複合型の商用施設に入っていけます。アトレも写真を撮って置けば良かったですが、いつも通り抜けるだけであまりこだわっていませんでした。アトレに関してはいずれ機会があれば何か書きたいと思います。
実は以前にもここを撮影しておりまして、以後何枚かはその時の写真を貼り付けます。一連は東京五輪の前の撮影です。その時も雨が降っていて人通りが少なかった。川越を訪れる時は何故か雨が多い気がします。
駅から階段を下りずにそのままアトレを通り抜けた北側の出口です。上の写真の真ん中左辺り、樹木に遮られていますが陸橋のアーチが見えます。私が川越でちょっとばかり魅力的に感じるのはこの陸橋です。
脇田歩道橋
この陸橋は脇田歩道橋と呼ばれているそうで、川越を象徴する一つのオブジェだと思います。ちょっと調べたところ歩道橋はニールセンローゼ橋と呼ばれるタイプのものだそうです(よく知りませんが…)。川越景観百選に選ばれているそうですが、アーチがなかなかシャレています。下に桁を作らないようにするデザインでしょうかね。
百選の他の99は知りません。幾つかは想像できますが。でもこの歩道橋はちょっとした街のシンボルですね。
アーチのかかった橋はなかなか美しいと思います。渡った向こうには何がある訳でなく素っ気ない階段で降りるだけなのですが、人を渡すだけのものにしては結構なものだと思います。
クレアモール
クレアモールは川越駅東口、アトレの北出口からほぼ直線状に伸びる商店街です。真っすぐ北に歩いて西に折れれば西武の本川越駅です。
クレアモールと言うのはクリエイティブな商店街という意味を込めているそうです。それが創造的であるかどうかはともかく、私はこの通りが大好きです。川越に来ると必ずこの商店街を通ります。
ここから以後も2019年の撮影です。この時は昼間だったのですが雨でかなり薄暗いです。
通りのほぼ真ん中よりやや北にまるひろ百貨店があります。何年か前まで屋上に遊園地が生き続けていたのでちょっと話題でした。私も屋上に何度か上がってぼんやりその光景を眺めました。
デパートと言っても地方デパートなので屋上は狭い。その狭いところに幾つか遊具が並んで、私もレール(モノレールだったかな)の上を動いている奴に乗ってみようと思いもしたのですがさすがに照れくさくて。誰かといっしょなら乗ったでしょうね。
まるひろの裏口です。私はデパートの売り場を歩いていると何故か幸せな人間です。特に地下の食品売り場は大好き。池袋などに出たときなどは別に用事がなくてもデパートの地下売り場を歩きます。東武も西武も両方。余裕があれば両方で何か買って帰ります。
そんな私ですから、地方のデパートには頑張ってもらいたいのですが、言う方は簡単で実際には事業は益を出さねばならないので存続は大変だと思います。埼玉には大宮にかつては中央デパートとかがあったはずなのですが今はありません。確か秩父にも小振りなのがあったと思います。あまり小さいとスーパーと変わらなくなってしまうのですが、この際は小降りであっても存続を目指してほしい願望があります。レストランが付いていれば雰囲気が出ます。昔のような大食堂は遥か昔に消えましたが。
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ここからは先日の撮影です。前回はコンデジ。今回はスマホ。コンデジは古いカメラですが色味もかなり違っています。日も違うのですが、スマホはソニー製ですがかなり暖かい傾向の色で、色乗りが強いです。色味の違いも面白いです。
まるひろ百貨店
まるひろの裏口ですが、真ん中やや左に見える黄色の建物はこの街ではちょっと有名なコーヒー豆ショップだそうです。私の友人にマメにうるさいマメな人が居まして、時折美味しくて香りの良いのをプレゼントしてくれるのですが、たまには私も自前で買って楽しんでみようかと思います。そういうのも散歩の楽しみです。
私の住まいにより近い所では東松山というところ(いつも飲むのはこの街)にもまるひろがあるのですが、さすがに川越と比べると小さい。楽しめる面積もそれだけ小さいのです。あまり客が入っている気配もないし、あれで商売になっているのか心配になるのですが、東松山へ行けば必ずまるひろへ立ち寄って買い物をします。丸善で本も割と買う方だと思います。小さくても頑張って欲しいのです。そちらではよく五階のレストラン--マーガレット--で食事をしました。なかなか美味しかったと思うのですが、だいたいいつも一人でした。なんか申し訳なくて…。そのマーガレットもとっくに閉店して現在は中華料理店が入っています。
ちょっとづつ日が暮れて明かりが綺麗に見え始めました。
まだ都内在住だった頃、大方30年近く前ですが、五月の連休に何気にこの街を訪れました。そしてこの程よい幅の商店街を歩きました。連休ということもあって、まったく容易に前に進めない程の人通りで、田舎だと思っていた東上線沿線のこの通りの賑やかさに驚きました。
当時から商店街はどこも苦戦ですが、この通りの賑やかさはどうでしょう。無論平日は落ち着いているでしょうが休日にこれだけ人が歩けば大したものだとその時思いました。月日の経った現在はどうでしょうか。
この通りの良さは適度に狭いと言うことと、間にそれなりの規模のデパートがある。そして出口の双方に駅があることじゃないですか。しかも二つの鉄道会社。これがなかなかいいです。何年か前に西武の駅の真ん中に穴をあけて東武の川越市駅により近くなりました。バイパスされてしまった商店はちょっと残念だったかも知れませんが。
西武の本川越の前の交差点に来ました。外出に雨の日は本当に面倒なのですが、街の灯りや車のライトが道路に反射してなかなかいいなと思うことがあります。店の前のランプはまったく私を誘う誘蛾灯のように思えることがあります。居酒屋の明かりが灯る夜が恋しい。
ところで、せっかくまるひろの地下売り場を歩いたので荷物にならない程度のものを買ってしまいました。何気に酒売り場を歩いていたらおちょこの付いた紫色の徳利。つい雰囲気が気に入ってしまいました。どうやら長野のお酒で川越のものじゃないですが、何か良いことがあったら飲んでみたいと思います。
ふふふ、傑作が一枚描けたら開けてみたい。とするといつまでも飲めなかったりね。
閲覧感謝