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持ち家か賃貸かのあれこれ
押し迫っての投資関連の話です。私はこの辺のことを普段考えたこともなかったのですが、結構世間では色々と言われているようです。あちこちの人があれこれ言っている。前回の投資関連の記事の続きのようなことですが、投資をしている身として多少は考えてみたいと思います。
賃貸は簡単に引っ越せるが
賃貸の良いところは、もし自分の経済状況の悪化などがあれば、極論すれば大きな賃貸から四畳半一間にでも戻れるということです。と言ってもそれができればの話ですが。私も遥かな昔に上京した当時は四畳半のアパートでした。四年後に六畳間に越してそこからキッチン付きの三部屋に越して、借家式の賃貸で12年過ごして、その後住宅購入に踏み切りました。借家式から四畳半に戻れたかというと、これはかなり難しい。殆どを捨てなければならない。
住まいは一旦太ったらダイエットできないと言うことでして、これは人間がダイエットするより難しいと昔から言われています。一旦六畳に移った人が四畳半に戻るのはしんどい。でも理屈は戻れるのです。実際ローン破綻した人はそうせざるを得ません。この面では賃貸の方が気楽だと思います。 破綻の場合は追い出されるのでわけが違います。借金も多分残ります。その借金は以後の住まいの家賃とは別なのでかなり苦しいです。
純金融資産は金融資産から負債を除いた額ということになっているけど
様々なローンは負債なので住宅ローンも負債です。過去にも記したのですが、過去のある時期、金融資産と残りの住宅ローンの額がほぼ同じになった時、私の純金融資産はゼロでした。しかし賃貸の人はこれを負債と考えないので大方が純資産と考えてしまいます。ここがちょっとした罠だと思います。家賃も事実上負債なのです。しかも賃貸はどこかに住まいする限り永久です。
賃貸の方が断然有利と考える人はあの有名な学者さんである高橋洋一さんが居られます。先生のおっしゃっていることはしかし、どうやら土地は値上がりしないと言うことのようでして、この辺はちょっと私には(・・?です。転売目的で住宅を購入する人ってどれくらい居るでしょう。そもそも賃貸には転売するべく資産も出来ません。持ち家なら払い終わればそれがどんな状態であっても一応は資産です。この辺は私の理解力のなさでもっと深い理由があるかも知れませんが…。
キャッシュフローと言うけれど
負債を抱えるとキャッシュフローが悪くなる、だから賃貸とか。これも同様私にはちょっと?です。これって金の流れでしょ。入ってくるのと出て行くのを眺める。負債は出て行くのを増やす。
うーん、ねえ、大体がそっちに詳しくないのだけど、ローンであろうが家賃であろうが手元から出て行く金に色はないのです。出て行くのは同じ。賃貸有利をいう人は家賃を負債とはどうしても考えないのです。
持ち家に比べれば賃貸はそもそも家賃が安いとかの話もあって、それは概ねそうですが、どこかに住む限り永久に払い続けるのは私にはかなりデメリットだと思います。しかも齢喰った人間に賃貸はちょっとしんどいのじゃないでしょうか。貸してくれるところがあるのか。自分の家なら何をしようと自由です。それこそ床下に何を埋めようが。ふふふ、ありましたねそういう事件が。実際はあちこちにありそうですが。
余談でした。
私がアパート住まいだった頃に嫌だったのは二年ごとの更新で、更新料が家賃の二か月分で馬鹿になりませんでした。場所によっては噛んでいる不動産屋にもひと月分入れる仕組みのところもあって、そういうところは三か月分要るのでした。凄いですよ。逆にうちはもう関係ないからと全然手の離れたところもありまして、例外を言ってもしょうがないですが、この辺の賃貸の仕組みは私には分かりません。しかし賃貸有利をいう人も実は入居時の礼金敷金や更新料のことをあまり言いませんので、実態としてはローンよりどれ程有利か、思った程でもないかもしれません。
見栄を張らずに生きるのが大事じゃないでしょうか
持ち家にするなら、あまり無理な買い物をしないことでしょうかね。新規の建売よりも状態の良い中古の方が断然良いと思います。もっともこれは賃貸も同じだと思います。あまりご立派なところには住まない。なるべくの身軽を考えるのが良いと思いますね。
私は絵を描いているのでその道具などがあって狭い所では物理的に無理です。都内では親と私の住まいと二つの家賃を払っていたので馬鹿になりませんでした。ちょっと離れるけれど、まとまって家を買った方が安かったのです。
私は団地族だったので団地には憧れるものがあります。先日団地に住む友人と話す機会があって、快適だと言っていました。でもやっぱり4LDKの一戸建てより狭くて家賃も私のローンより月2万円ちょっと安いだけです。諸々考えるとどっちがどうかは判断がつかなくなってしまいます。
もし絵を描いていなければ、今はパソコンだけで仕事ができているので(投資もそうです)、今にも崩れそうな四畳半でパソコン一台で仕事をして、外からは世捨て人にしかみえないけど実は大金持ちってのをやってみたかったですね。これからはローンがなくなるのでこのくたびれた住まいでそれを目指すことになります。実際にも半ば世捨て人なので大金持ちは無理でしょうが。
そうそう、ひとつだけ言いたいことがあります。私も賃貸が長かったですから、その時はガラの悪そうな勧誘とかが何度もやってきて、持ち家になった今でもしつこいのはくるのですが、やっぱり持ち家の住人を相手にするより連中は乱暴なのです。もっと言えば舐めてる。越してみてそれははっきりわかりました。特に酷かったのは新聞勧誘員で、過去には絡まれて二度警察を呼んだことがありました。持ち家になってそういうことがなくなりました。勧誘は勿論来ますが、基本的に入れ替わらない住人だから、町内も形成している。そんな地域と事を構えたらやっていけない。だから大人しいのです。賃貸は出入りが激しくて、あちらもそんな住人への態度など何も考えていない。
そういう部分は確かにありましたね。おもしれえじゃねえか、そんなのが来たら可愛がってやるぜ、なーんて度胸があれば良いのですがね。
話はまとまらないけれど
今賃貸の人は賃貸が良いといい、私の様にようやく払い終える年老いた人間は、よく家を買っていたものだと思います。とにかく住める場所はずっと確保だし、これからその払いがなくなるというのは、物凄く大きいです。多少のガタがきても自分でいじってどうにかします。資産は二代でとかいって、家賃のない暮らしを子に残す。これができれば良いのじゃないですか。でも田舎には仕事がないので結局子供は出て行くのですね。それともう一つ、都会から離れると、実は教育レベルが落ちていくとかの辛辣な意見もあるようです。勉学のレベルが違ってくるのでしょうか。そこにシビアな人には住宅が買えそうな地方住まいは端からダメでしょうね。
それぞれがそれぞれに正しいでしょうから様々で良いのじゃないでしょうか。結論にはなりませんが、実際ひとつのところに住む必要のない人もありますしね。ただし、賃貸でもローンでも出て行く金は同じ。額が同じならどちらのキャッシュフローとかもないと思います。ここだけは押さえておきたいと思います。