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この頃の居酒屋の話

わっはっはと言いたくなるけれど、楽しいのが何より。夜になると居酒屋に行きたくて身体がムズムズ。といって、血糖値の関係でアルコールは控え気味が残念。回数そのものも減らしてはいるなかで、それでもこの頃は通う店の数がグッと増えてしまった。自宅に居ればすることもあるのに、つまりはこれが、ダメな奴ということかな。

しかしながら、居酒屋の効用は馬鹿にできないと、まあ、勝手に考える。そこで飲むことが楽しいということは、なににも代えがたい。勿論、いつも楽しい訳じゃないけれど。店によっては、結局は馴染まずに遠ざかる店もある。これは人によっても違うのでなかなか興味深いところだ。私の場合は打率五割というところかな。十軒入って五軒残る。五軒も残ればかなりの確率。

チェーン店はともかく、初めての店に入る時は多少スリリングではある。それが楽しみでもあったりするが、当たった時は嬉しい。逆に早く出て行きたいこともある。店主との相性とか店の雰囲気だったりだろうが、姉妹店ができたりしてそっちへ行ってみたら、全然スタイルが違って、まったく野壺だったこともある。居酒屋の相性は不思議なものだ。

あちこち尋ね歩いて見ると、思った以上に安く飲める店があることが判明して嬉しい。安いだけを求めているのではないけれど、どうせならコストパフォーマンス。安くて美味くて落ち着けたら言うことはないです。はしごをしても四千円くらい。この頃はそんな感じで飲んでいます。以前は無理だった。安いからと言って品が貧相という訳じゃない。味もしっかりしていて店構えも良い。店構えの良い店はどうも高そうだと敬遠しがちだけど、意外にそうでもないのだなと反省。充分満足して、それでも大体2000円。私はホッピーなので、酒に関しては安く済みますが。

一般にカラオケスナックでは食べ物の品ぞろえがないのでついつい固形物ばかり頼んで、その一皿が最低でも400から500円はするので油断すると他の店でははしごができる程かかってしまう。歌一曲200円だし、歌え歌えと急かされるので落ち着かない。そういう雰囲気を味わいたい人だけがそこへ行けばよい。私などは無理。この頃はようやくそう悟りました。元々あまり歌う方ではないので…。ただ一つだけ例外がある。居酒屋カラオケだけど、最初は店内盛り上がり過ぎていて落ち着かなかったが、女将がほったらかしにしないので適当に間が持って、次第に馴染んだ。今も時折通っている。その時は多少歌うけど、女将の愛想って大事なんだなと思う。

面白い店が一軒ある。店内に品書きはあるが、出ない。書いてあっても出ない。メンドクサクなったのかとっくにそういうのは止めているみたい。あるものといえばその辺で買ってきたものらしい。パックに入っている。そんなので出て来る。私は血糖値のことがあるので色々ある中から大丈夫そうなのを頼むことにしているけれど、なきゃあしょうがない。しょうがないからおしんこと言えばきゅうり一本ゴロッと出てきた。切っていない。カッパになった気分。

高くはないがかなり適当で、計算も適当なようだ。アレッと思うことがある。何度か通ったが、食べるものがないのでちょっと私には無理。計算がラフなのもちょっと苦手。それでも常連が居て、いつ行っても先客が居た。馴染んでしまえばということだろうけど、私には世の末の入り口を見るようだった。たまには覗いてやろうとは思うけど、しばらく行っていないので何か言われそうな気がする。喋ってくるその半分は何を言っているのかわからない。女将の性格だ。ドラマか何かだったら面白いかも知れない。

こういうこともあるからスリリングなんだけど。

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