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賃貸持ち家は話はなかなか噛み合わないけれど

色々意見はあるけれど

ザーッと動画などをあれこれと眺めてみたのですが、あの類の話は同じ条件、利便性や広さなどを揃えた条件でないとどっちが有利不利の判断なんかできませんね。お互いに相手不利を言い募って満足したがる傾向があるかも知れません。特に持ち家不利をいう人はとにかく安い賃貸と豪邸を比較したがる傾向があるようです。

聞かれる意見のなかにはローンを終えた頃には家はボロボロ、リフォーム代も必要で固定資産を永久に抜かれて負債そのもの。

これはよく見かける意見ですが、明らかにロバートさんのあの本の影響ですね。でもどうですかね、当家はすでに築40年近いですが、今すぐリフォームしなければ住めない程じゃありません。以前近所の家を建て替えている業者さんと世間話をする仲になって、そのとき訊いてみたのですが、この辺はまだまだ大丈夫だと言っておりました。同じ住宅地なので皆同じ時期に建っているのですが、見た感じボロボロの家はありません。なかはどうか知りませんが。当家の周辺は空き家が少ないので周辺にくたびれ感があまりないですし。

固定資産税もそんなに払っていません。いくらかは言いませんが安いです。これは市町村でも違うようですが年10万も20万もということはないです。資産という点ではそれがないから安いのですが、住むための住宅だし、売ることは考えたことがないから資産性なんかなくても別に良い。とにかく今まではローンを払いながら固定資産税だって払ってきて、ローンがなくなるのだから身軽になれるはずなのだけど、全然そんなことないと言わんばかりの意見はちょっと過剰だと思います。

余程でなければリフォームなんかしない

当家の近所には私が越してきた30年前から建っているぼろ屋があって、当時から既にぼろ屋であって、そこはそのまま今もあって、あの東北の大地震(当地も結構揺れました)にも耐えて人もいます。本宅になっているかどうかは判りませんが、普通に電灯が灯っている。それで良いと思えばそれで良いのです。古いからと言って直していたらきりがないです。

人間はいじけちゃだめだと思う

ローンの金利だとか税金だとかを、チューチュー吸われるとか搾取だとか表現する人もあるようですが、人間そんなにいじけない方が良いと思います。これは人としてのことです。金を貸せば金利を取るのは普通に商行為であって税金だってどこへ行ったってあるものです。あらゆることに課税されています。固定資産だけじゃないです。不法なものだけを言えば良いのです。この種をいう人は賃貸ならそれらがかかっていないとどうやら思っているようで、そうかなあと私は思います。とにかくこういう言い方をする人が多いのです。どこへ行ったって家賃はかかるのだし、それはそれで見事な永久負債だと私は思うのですがどう考えるかは自由ですからね。

隣ガチャ

一方購入の場合は、私が最も危険だと思うのは、破綻を抜きにして考えればやっぱり隣りガチャでしょうね。住宅購入者は賃貸で暮らす人より社会が上とかの話もあるようですが、奇妙なのが混ざっているのも事実です。当家の周辺でも当家にもトラブルがありました。今は一応消えているのですが、火種が残っているかも知れません。しかし賃貸なら気楽に越せるかというとそんなことはありません。これだって実はかなりの重労働です。大体近所の困った奴のせいでなんでこっちが金を使って逃げなきゃならんのだと、そんな憤慨も湧きますし。

それでも若いころは、ここはちょっと危ないと思ったところからはやっぱり転居しました。当時は荷物も少なかったからでもあるのですが、それでも親に仕送りしている貧乏人が新たに結構な金を使って転居したのです。しかし近所は別に困りもしていないようでした。戸建ては敷地があって壁も離れているのですが、賃貸の隣ガチャ上下ガチャはかなり大変です。そんな意味では購入にしてもマンションだけは絶対に嫌だと思っていましたが、いくら調べても入ってみるまではわからないことがどうしてもあるのです。

とはいえ隣ガチャは戸建ても同じで、私も一旦は売って他所へ越そうと思ったことがあります。私の場合は問題のある人が転居したりで一応は解消しましたが、世の中は遠慮のないモラルのない自分本位の危ない奴の天下です。どこへ行っても我慢は強いられます。因縁だってあるかも知れない。因縁だったらどうなったって逃げられませんしね。転居してそちらに問題がないという何等の保証もないですから、その時また転居とかはさすがにできないでしょう。

考えることは多いけど

しかしとにかく、個人的には払いを終えて一応はホッとしています。保険だなんだのこともあってそれはそれで面倒ですがね、自身ほとんどサバイバルのような生き方であって、雨露凌げば最後はどうにかなるとの考えでありまして、極論すれば洞穴よりましだったら良いのです。最後の最後はそこです。どっちみち自分もいつかこの世のものではなくなり、家も取り壊されて何かになっているのです。最後はささやかな迷惑料を残して置こうと思いますが、最後の一人になって家系が途切れて法律的な相続人も居ないとなればその人間がなるべくのことをするしかありません。

全部の後始末をできないのは賃貸でも同じです。貸主にかなりの迷惑と負担を与えます。そこだけじゃなしにその隣だって嫌でしょう。そんなもん知らんという人は、そもそものところで話にならない。結果的にそうなることと、初めからそう思っている人とではまるで違います。老人の賃貸問題は老人天国になる我が国だから自然と解決せざるを得ないとかの意見もありますが、であればよいですが、これはちょっと賃貸派の手前みそかも知れません。あまり気楽には考えない方が良いと思います。どんな賃貸でも商売にならないことはやるはずがないのでして。先がどうなっているかなど誰にもわかりません。

問題はどっちにもあって、持ち家も受け継ぐ者があれば良いけど、結局最後は空き家問題があるし、賃貸で家賃払いながら長生きというのもなかなか大変そうです。賃貸で金貯めて老後に家を買う意見があることは前から述べて居りますが、例外を除いてちょっとしんどいと私は思っています。仮にできたとしてもそれだって最後の問題は残ります。子供があったって家を残されて迷惑って話なら同じことですからね。とにかく近所に親族が居て最後の面倒をみてくれる環境がない人は子供があろうとなかろうと皆同じです。野垂れるだけ。

その時その時で賢明に考えるしかないですね。私の場合はまだ多少の時間はあるのでゆっくり考えたいと思います。こうすればという結論はなかなか出ませんがね。

居酒屋でいつもぼんやりと考えているのですが。

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