今こそガッシュを楽しみたい--2
全然忘れていたのです。当初はそんな記事を書きました。私はnoteを始めるに当たっては絵画を中心にする考えでした。しかしそれは、正直言うとずっこけました。そもそもnoteは頭の中になかったのですが、ブログを登録していたランキングサイトで少々面倒くさいことがあって、事実上こちらへ逃げてきたのだと以前書きました。サイトの問題ではありません。飽くまで登録者個人の問題です。
しかし、結果的には面倒なことはどこでも起きるもので、当たり前ですが人の世の中です。どこかで起きることは必ず別の場所でも起きる。詳しくは申せませんが、ある程度推し量りください。いっそもう放置してやろうかなどとも思いましがたしかし、せっかくnoteでやり始めたのですから、他の様々な記事を混ぜながら、今後はいささか間延びするでしょうが、更新を続けたいと思います。
さてガッシュですが、ここでいうガッシュはアニメのガッシュではないです。不透明に描く水彩画です。昔からある伝統的な描画法で、最近誰かが考案した描き方ではありません。以前の記事と重なるかも知れませんが、昔は様々な絵の具、とくにアクリルと油彩を嗜んでいましたが、今は専らガッシュを好んでいます。アクリルと言えども水彩ですし、あれは透明にも不透明にも描けるのがウリの絵の具なので、それだって不透明に描けばガッシュみたいなものです。今では固有の絵の具の名称のようになってしまっていますが、ポスカラで描いてもガッシュと言えるのじゃないでしょうか。
ガッシュを敬遠する人は、おそらく明るくしようと思ったときの問題ではないでしょうか。透明水彩なら水で薄めるだけで色味と彩度を保ったまま薄く明るくなってくれます。しかし不透明ではちょっと違ってきます。不透明では明るくするのについ白を混ぜがちですが、そうすると絵の具の色味は白に喰われます。この辺が嫌らしいところです。しかしこれは油彩でも同じです。白を混ぜれば大なり小なり色を喰われます。とくにチタン系はそれが顕著だと言われます。
これは学童用の絵の具でやっていますのでそれ程の差は出ませんが、純度の高い透明水彩絵の具で試すと顕著です。なのであまりに白に頼ると絵から徐々に色が抜けて行きます。メーカーが沢山の中間色を作るのにもそれなりの理由があると思っています。色数を沢山使う輩は下手糞の代名詞みたいに言われていますが、あまり捨てたものでもないと私は思います。普通にやってれば適当に絞られてくるものですが。
従って色出しは、透明水彩に比べるとちょっとしんどいかも知れません。例えば透明水彩では適当にボケて混ざって雰囲気になってくれるようなところでも不透明ではそうは行かないのです。そういう部分でも色を出してやらねばならないし、描いてやらねばならない。不透明でも水でのボカシは有効ですが、かなり相手が違う感じです。お互いに難しさは双方にあり、どちらが簡単とかはないと思います。
ポスカラも、あるいは学童用の絵の具だって、私は躊躇せずに使っています。ただしメーカーによっては少し性質の違いがあるように思えます。上塗りしたら弾くこともあるようです。まあ、私は無神経なので無理やり使っていますけれど。
ここで本音を言うと、わが国ではちょっと不人気かも知れないガッシュの、少しばかりの応援団をやりたいと思っていたのです。コケましたけどね。とはいえ、私はかなり多趣味で色んなところで色んなことをやっていますので、時折挟むイメージは過去の他のブログからの転用が多くなります。しかも最近は半ば抽象混じりを好んでいます。この点ではあまり応援団にはならないかも知れません。私は教える側の人間ではないので、単に自分の考えを述べるのみです。
長くなりますので、記事は少しずつ書きたいと思います。最近は眼も衰えましたので長い文章がしんどいのです。ページ稼ぎにもなりますしね。
皆様に良き日を。