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「顔ドン」は現代女性のための歌

眉村ちあきさんの「顔ドン」は現在、日清カップヌードルプロのCMに替歌として使用されています。あのトリとネズミのペアです。「そんな!あなたに!プププププロプロ カップヌードルプロ!」のやつです。

聴いていて楽しくなるCMの歌詞とは異なり、こちらはなかなかパンチの効いた歌詞。ちなみに「顔ドン」の意味は壁ドンならぬ、ではなく「顔どんなだっけ?」の略らしく現代の恋愛観?が表れていると感じました。

※この曲は男性が聴くとおそらく元気がなくなると思われます……。

MVの画は、はじめまして松尾ですさんというイラストレーターさんが制作されました。「はじめまして松尾です」がお名前です。

日清カップヌードルプロのCMの画も描かれています。

さて、さらりとご紹介させていただいたところで、本題へ。

私がこの曲を聴いて感動したのはボロクソに男性を非難した歌詞です。

歌詞全体の流れを説明すると、別れたカップルの男性側がいわゆる”クズ男”。この単語が登場する時点で男性向けの曲でないことが悟っていただけるかと思います。歌詞には「さよなら全てのゴミクズよ~♪」と、別れた直後にストレス発散で歌うのにピッタリな単語が登場します。

さらに歌詞の一部を抜粋させていただくと「あのこのために俺が別れを切り出したんだって いいふらしてるらしいな いやいやいやいや!!記憶喪失か!!……」と凄いインパクト。

まれに運が悪いと出会ってしまうレアキャラ(クズ男)に対して抱く、辛辣なツッコミの歌詞に心当たりがある方や、こんな別れ話を聞いたことがある人は思わず爆笑でしょう。

もう女性は選ばれる立場ではない

歌詞のインパクトも素晴らしいのですが、何より、「このような歌詞が世に発表されることに違和感がない世の中になったんだな」という点に個人的には感激です。女性の地位向上と表現できるのでしょうか。いや、この場合は……いや、深くは考えないでおきましょう。

ディズニー映画も近年はラプンツェルは自分の幸せを自分で決め、「アナ雪」のエルサは女王になり、「アラジン(実写)」のジャスミンは国王になりました。実際、世界では国の代表や首相に女性が起用されています。東京都の小池都知事もそうですね。

少し前まで女性は「いつか王子様が迎えに来てくれる」とういうおとぎ話を聞いていましたが、今はもう、そういう考えや時代ではないのですね。

そんな時代を少し違う角度から反映した「顔ドン」の歌詞のすごさ。ド正面から元カレの言動、行動をボロクソに非難し、別れた今「こちとらは現在 超ハッピーです」と高らかに歌いきる姿は痛快としか言いようがありません。ぜひ最近変な男に引っかかってしまっていたあなた、ぜひご覧ください。

※「顔ドン」のMVはYouTubeにて視聴できます。

■「顔ドン」眉村ちあき https://www.youtube.com/watch?v=eRZYz2Foxd4

しかし、しおらしくして男性に選んでもらうために努力をするという時代ではなくなったんですね。

”女性らしくいること”自体も女性が女性であることを楽しむためという価値観になり、常々、ココシャネルさんや「タイタニック」のローズが自分らしく生きることを表現してきたことがようやく普通として受け入れられ始めてきたように感じます。

「私の家政婦なぎささん」も話題になりましたね。女性の欲しいの価値観は変わりました。戦隊モノのメンバー構成も以前とは変わり、担当カラーも以前の女性=ピンクではなくなりました。

確実に世の中は変わっているんですね。

ここまで表現が自由で楽しくなってきたこれからの世の中は、女性にとってどんどん楽しくなりそうですね。

もちろん男性も……楽しくなりますように!

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