4251 恵和 決算分析
11/11に発表された証券コード4251 恵和の3Qの決算分析を行いましたので分析内容について記載していきます。
1.事業内容
業種:化学
特殊・高機能フィルム構成部材や産業資材の
製造販売。
2.3Q業績内容
株探より通期予想と四半期推移を
確認していきます。
〇通期予想
売上、利益過去最高予想。
前年比で大幅成長。
〇四半期業績_進捗率
売上68% (過去平均71%)
営業利益82% (過去平均70%)
経常利益90% (過去平均72%)
純利益88% (過去平均76%)
売上のみ通期予想着地できるかどうかだが
利益の方は為替差益もあるので上方修正は
するだろう。
業績が好調なのに株価が良くない(低per)理由も
含めて決算内容を確認していきます。
3.決算内容
光学シートを中心に高付加価値製品の販売が拡大したことや為替相場が円安に推移したことなどにより
前年同期比で増収増益。
営業利益41億で為替差益は10億円もあるため
経常利益51億円は本業の稼ぎ以外の為替利益が20%占めている。
セグメントは2つあるが
光学シートが売上全体の84%を占めているため
光学シートで成り立っている企業。
〇光学シート
製品向けとしては
ノートパソコン・タブレット向け84%
スマホ3%
→ノートパソコン・タブレットの需要が重要
〇ノートパソコン・タブレットの市場状況
コロナ禍で電子デバイスの台数は伸びたが
今年は前年比でノートパソコンとタブレット
の台数は減少。
発売される電子デバイス商品は
どんどん画面サイズが大きくなっていく状況。
→使用されるシートの量が増えるので
これはディスプレイ関連銘柄にとっては良い。
決算資料には上位機種のノートパソコンなどの
一部の商品は需要はまだ好調。
スマホなどは需要減少。
また高付加価値の商品(高額で利益率が高い商品)の
比率が上がって業績が良かったとのこと。
(粗利益率37%→47%に良くなっている)
→今後の需要減少が見込まれるため業績が
良いが株価は上がっていなかった。
(半導体銘柄と同じ状況)
来期は為替とパソコン・タブレットの需要を
考えると今期ほどの成長は怪しいが
また需要が戻ってきたときには
高付加価値の商品を保有している恵和は
強い企業だと感じた。
※豆知識
2021年世界の出荷数
PC:3.4億
タブレット:1.7億
スマホ:13.5億
ディスプレイサイズはスマホとPCを比べると
10倍前後PCの方が大きい
→恵和にとって台数だけではなく
ディスプレイサイズが大きくなれば
売上は伸びるためディスプレイの市場規模は
PCの方が大きい。
4.最後に
恵和の決算評価
今後の期待★★★★☆
円安で伸びている面もあるが
しっかりと高付加価値の商品で業績を伸ばしている点は凄く評価できる。
純利益率25%と20%を超えており
日本の企業ではかなり優秀な証。
パソコン・タブレットの市況状況はまだ厳しいが
チャンスがあれば狙いたい銘柄ですね。
以上となります。
最後まで読んで頂きありがとうございます!!
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