幼馴染と最後、海に来た
僕は今、幼馴染のひかると海に来ている
なぜ来たかと言うと学校が終わり家でゴロゴロしてると、ひかるから海に行きたい!と連絡がきたからである
めんどくさいと思いつつ僕はひかるのことが好きなのでバイクの後ろに乗せバイクを走らせた
○○)どうしたの?
急に海行きたいなんて
ひかる)…気分転換?
○○)なんかひかるらしいね
ひかる)でしょう!○○もひかの良さに気づいた?
○○)何年一緒に居ると思ってんの
とっくに気づいてるよ
ひかる)じゃあひかのいい所教えてよ
○○)ひかるは優しくて周りに気を使えて
小柄で可愛くて
強いところかな
ひかる)ちゃんと褒めてくうれるのは嬉しいけど
チビってバカにした?
あと強いって?
○○)バカにしてないよ
小柄な女の子って可愛いし
○○)ひかるはなんか心が強いじゃん?
ひかる)なにそれ笑
ひかは別に強くないよ
むしろ弱いと思うし
○○)そんなことないと思うんだけどな
○○)てかひかる、海なんかに来てよかったの?
この時間だと帰るの少し遅くなるよ
ひかるの親厳しくなかった?
ひかる)大丈夫だよ
今日は許可貰ってるから
○○)ならいいんだけど
てか飲み物買ってくるよ
なにがいい?
ひかる)お茶でいいよ
ありがとう
○○)わかったちょっとまっててね
ひかる)わかった
ひかる)○○はひかの事どう思ってるやろ
ひかはずっと○○のこと好きやったのに
けどもう遅いよね…
○○)お待たせ
はいお茶
ひかる)ありがとう
○○)えっ ひかるなんで泣いてるの?
ひかる)え?なんで泣いてるんやろ…
○○)なんで泣いてるかわかんないの?笑
ひかる)○○と海に来れて嬉しくてないちゃったのかな
○○)言ってくれたら何時でも連れていくんだからさ
そんなんで泣かないでよ笑
ひかる)ねぇ○○中学のころにも2人で海行ったの覚えてる?
○○)ひかるが親と喧嘩して泣いて時だよね?
ひかる)そうそう!
○○)あの時はビックリしたな
泣きながら僕の家来て
海に行こって言うんだからさ
ひかる)そんな時もあるよね
それよりあの時○○がひかに言ってくれたことうれしかったな
○○)僕なんか言ったけ?
ひかる)覚えてないの?
じゃあいいよ
○○)なんで〜教えてよ
ひかる)教えないよ
頑張って思い出してね
○○)えーケチ
ひかる)覚えてない○○が悪いんだよ
ひかる)…ねぇ○○お花屋さん行きたい!!
○○)えぇぇ 急だね
ひかる)お願い
○○)まぁ いいよ
行こっか
ひかる)○○ありがとう
僕はインカムがついたヘルメットをひかるに渡した
○○)ひかるヘルメットつけた?
ひかる)つけたよ
○○)ちゃんとつかまっててね
ぎゅー
○○)(なんかつかまる力強い気がするけどいいか)
○○)てかひかるお花とか好きだった?
ひかる)そんな好きってわけじゃないけど
買いたいお花があるんだ
○○)そうなんだね
そして数十分バイクを走らせお花屋さんに着いた
○○)ひかる着いたよ
ひかる)うん
○○)僕は待ってるからゆっくり見てきな
ひかる)わかった!行ってくるね
…それから10分後
ひかる)○○お待たせ~
○○)買いたいお花あった?
ひかる)うん これ
○○)きれいなお花だね
何ていうお花なの?
ひかる)これはねぇ
チクジリアとスズランだよ
○○)スズランは知ってるけどチクジリアは知らないな
ひかる)はい あげる
プレゼント!!
○○)え いいの?
僕誕生日でも何でもないよ
ひかる)いいよ!
○○への日頃の感謝だよ
○○)そっか ありがとねひかる
花瓶にいれて部屋に置くね
ひかる)すぐ枯らさないでよ
○○)善処するよ
ひかる)うん そうしてくれると嬉しい
疲れたし帰ろ?
○○)そうだね 帰ろっか
……
ひかる)今日はありがとうね
ワガママ聞いてくれて
○○)全然いいよ
楽しかったし
またどこか行こうよ
ひかるは少し悲しい顔をして僕に近づき
唇を重ねてきた
咄嗟の出来事で僕は理解するのに数秒かかった
○○)…えぇ ひかる⁉
ひかる)ひかも楽しかった!!
またどこか行こうね
バイバイ○○
ひかるはそう言いながら家に帰った
一瞬ひかるの目から涙が零れ落ちた気がしたがきっと気のせいだろう
○○)ひかる…
僕はひかるの意図が分からず悩んでいたが気がついたら寝てしまっていた
目が覚めたのは翌朝の11時だった、休日じゃなければ遅刻で怒られていただろう
僕はひかるが昨日くれた花のことが気になり調べて花言葉を見てみた…
チクジリアは私を助けて
スズランはずっと前から好きでした だった
僕はすぐにひかるの家に向かった
家に向かう途中に思い出した。中学の時にひかると2人で海に行った時に
ひかるに言った言葉
「僕がひかるのこと守るらかさ、なんかあったら迷わず相談してよ
ひかるは泣いてる顔より笑ってる顔のほうが素敵だよ」と僕は泣いてるひかるに言っていたことを
○○)ひかる忘れててごめん
なんでこんな大事なこと忘れてたんだよ僕!
息が上がっていたが止まらず走り続けてひかるの家に着いた
チャイムを鳴らしたが誰も出ない
ふと表札に目を向けると表札がなく急いでひかるに連絡したが
返信はなかった
2日後学校に行ってもひかるの姿はなく
先生からは転校したととだけ伝えられた
ひかるがいなくなってから一週間が経っても僕はどういうことなのか分からなかった
僕はひかるのことを助けられなかった
ひかるはSOSをだしていたのに…
一か月が経っても僕はひかるの事を考えていたが自分への苛立ちと
ひかるへの想いがだけが強くなっていった
○○)ひかる 僕はひかるのことずっと好きだったよ
ひかるは僕の事好きだった?
どこに行っちゃったんだよ 会いたいよひかる
と、ひかるからもらった花に語りかけた
そしてひかるがいなくなってなってから一年が経った
高校も卒業し
もう少しで大学生
今もひかるのことが好きだ
もしかしたら、ひかるが居るんじゃないかと思いひかるの家があった場所に定期的に行っている
だけどそこにひかるはいなかった
家に帰り郵便ポストを確認すると封筒が入っていた
確認すると中に入っていたのは
ひかるからの結婚式の招待状だった
……
気がついたら僕は海に来ていた
前と違うのは
隣に君の姿はなく
僕の手には赤いアネモネが握られていた事ぐらいだ
僕は冷たい感覚に覆われ息をするのも辛くなった、だけどひかるとの思い出を振り返るとなぜか温かい気がした
その温かさが心地よく僕はそっと目を閉じた
そして1年が経った頃
海岸には小柄な女性が立っており
手には赤いアネモネと献花があった
~あとがき~
読んで頂きありがとうございます
今回はるんちゃんで書かせていただきました
シリアス系を書こうと思いこの作品を書きました
頑張って伏線とかも考えたのですが私には難しかったです
あと赤いアネモネの花言葉は「君を愛す」という意味があるんです
個人的にはこの作品結構良いのかなと思ったのですがどうだったでしょうか?
https://querie.me/user/kikiyumemi4228
リクエストや感想等頂けると嬉しいです
それでは- ̗̀( ˶^ᵕ'˶)bおおきに~
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