緊張する時→他人の思考を妄想してる時
こんにちは、ウチダユメミです。
今日は【緊張】のお話。
緊張の素になる一因の話です。
オーディション前や
コンクール前、
実技試験前に
レッスンにいらっしゃる生徒さん達。
はたまた、市民ブラス・オケなどソロがあって、と訪れる生徒さん達。
皆さん、口々に
「本番だと緊張しちゃってミスしちゃうし、
ガチガチでうまく吹けないんです」
と仰います。
なので、いつも、
どの生徒さんにもこんな質問をしてます。
「そっかー、じゃあ、緊張しちゃう時って
頭の中でどんな事、よぎる?考えちゃう?」と。
すると
「審査員に下手って思われるんじゃないかと思うと緊張しちゃいます」
「隣で吹いてる人に音程悪いって思われるんじゃないかと思って」
「ミスしたら、ピアニストに『失敗してるな』って思われるじゃないかな、とか考えちゃって」
私も以前は、演奏中の頭の中は、
「フルートの人(隣)に『こいつ、指、回ってないなぁ』って思われてるよなぁ」
「あぁ、ミスった…もうここの先方さんからお仕事、途絶えるかも…」
「あぁ、音程ひどいって思われてる…」
「お客さん、楽しんでるかなぁ、楽しんでないかも…」
と、頭の中をよぎっては、
どんどん緊張していってました。。。
他人にどう思われるか、
気になってしまいますよね。
気になって、
他人の思考を妄想すると緊張してきちゃいますよね。
でも、その隣人や審査員の思考って、
本当にそうなのでしょうか?
本当にそういう事、思ってるのかしら?
もしかしたら、
自分の事で精一杯で、他人の事を考えてる余裕なんて無いかもしれないし、
もしかしたら、
全く音楽の事、考えてないかもしれない。
「お腹空いたなぁ」とか
「家の鍵、ちゃんと閉めたっけ?」とか思ってるかもしれないじゃないですか?
いずれにせよ!
残念ながら、
他人の頭の中、見れないのです。
自分の思考は、分かっても、
他人の思考は本当に何を考えてるのか分からない。
そして、他人の思考はコントロールもできないのです。
そうすると、どうでしょうか?
先程、述べてた緊張の原因を手放せますよね?
良い意味で、他人の思考に対して諦めがつきます。
そして、舞台上で「他人の思考を妄想する」という仕事が一個、減ります。
指導する側としては、
「他の人はそれほどあなたのことを気にしてない」と言ってあげるのも良さそうな気もします。
が、それだって勝手な妄想なのです。
もしかしたら気にしてるかもしれないじゃないですか。
それよりも、他人の思考はコントロールできないとお伝えすると、いらぬ妄想が手放せるのです。
舞台の上では、他にもっとやる事はいっぱいあるので
一個減れば、エネルギーも他の事に注ぐ事ができますね♪
【舞台上で他にやる事はいっぱいある】関しては、
また別の機会に書きたいと思います。