3度目の妊娠で初めての流産と自然排出|体験記録
妊娠初期で流産になってしまった私の体験記です。
妊娠初期の場合、周囲に妊娠報告もしていなくて、流産しても周りに話すことがあまりないんじゃないでしょうか。
妊婦6~7人に1人の割合で、妊娠初期の流産を経験されるそうです。
ということは、多分周りに多くいらっしゃるんですよね。
流産の原因①:妊娠12週未満の早期流産
主な原因は受精卵の染色体異常など、胎児側の理由によるもの。着床後に成長できず、流産してしまうことがほとんどです。
参照:たまひよ
私は流産を経験して、悲しく混乱した気持になりました。体験談をシェアすることで同じような状況の方の何か救いになれればいいなと思ってますし、noteにすることで自分の気持ちを整理したいと思います。
心拍が確認できない
簡易チェックでの妊娠が確認できてから2回目の妊婦検診。
7w6dayなので、「心拍が確認できてやっと母子手帳がもらえるんだろうな~!」と意気揚々とクリニックへ。前回の検診ですでに赤ちゃんの袋は確認できていたので、後は心拍を確認するだけです!
内診で画面を見ると…あれ?袋の中に何も写ってない。。
「普段生理の周期は乱れたりしてないですか?生理周期は?」と質問が。
それから内診の先生が別の先生を呼び、二人で確認している様子。(カーテン越しなので何をやっているか見えない)
「そろそろ心拍数が確認されてもいい頃なんですが、見えないようです。別の先生とダブルチェックもしましたが確認できないので…まだ(流産だと)確定したくないので、来週もう一度様子を見てみましょう。」と。
過去2度の妊娠で流産の経験がなかったので、寝耳に水状態。切迫流産になったこともなく、妊娠時のトラブルは一度も経験したことがないので、低リスク妊婦だと思っていました。なので、正直流産は自分とは無縁だと思い込んでいました。
悲しい気持ちがこみ上げてきましたが、とりあえずその場では流産だと分かった場合の対応について聞き、平静を装いました。
サバサバした女性の先生でしたが、私を気遣うように言葉を選んで説明をしてくれていました。ここで私が泣いてしまっては先生にますます気を使わせることになり申し訳ない、とできるだけ気丈に振舞いました。
検診の帰り道、ショッピングで気晴らしをと思いましたが何を見てもピンとこず、甘いものを買って自分を癒そうと思っても(つわりもあり)食べたいものが特になく…早く家に帰ろう、とおとなしく帰宅しました。
流産の兆候はあった?
私の場合、全くなかったです。過去の妊娠と同じように、生理予定日を過ぎる数日前から、胸の張りがあったり気持ち悪くなりだして、明らかな妊娠の体調変化がありました。
眠りづわり、食べづわりもあり、フル在宅勤務ですが、しんどいなと思う日もしばしば。
お腹の痛みや出血も特になく、普通の妊婦と変わらない状態でした。
ただ後から思い返すと、一番最初の検診で袋の中身が何も見えなかったのが過去2回の妊娠と違ったかも、と思いました。
私の場合は、赤ちゃんの袋ができたあたりで成長がストップしていたようで、今回の妊娠では赤ちゃんの形らしきものは確認できないままでした。
流産が確定した場合、次にすることは?
対処として2パターンあり、
①自然に体外へと排出されるのを待つ
②日帰り手術をして摘出する(費用は1~3万円ほど)
となるそうです。
①は女性ホルモンが非妊娠状態に戻るのに時間がかかり、次の生理がいつ来るか分からないので、次の妊娠を急ぐ場合は担当の先生曰く②を選択されるとのこと。(ただ、ネットで調べると自然排出後は1回目の生理後に妊娠可能で、手術の場合は生理2~3回後じゃないとNGとの情報もありました)
②は眠るような麻酔をかけて、子宮内をきれいにするそうで、次の妊娠に影響はないとのことでした。ただ可能性は低いものの、子宮や周辺臓器に穴が開いてしまうリスクがあったり、合併症のリスクもあると説明を受けました。
私の通っている産婦人科では先生が持ち回りで3人の先生から手術に関しての話をされましたが、手術に対してすごく慎重な先生と、そうでない先生と、意見が分かれているようでした。
我が家の選択
第三子は夫が40歳を迎えるまでのチャレンジと決めていて、あと半年も時間がありません。摘出手術をしたら泣いてしまいそうで気が進みませんでしたが、つわりだけが続くのも辛いですし、手術をすることに。
上の子の学校行事や仕事の都合などでなかなか日程が取れず、流産確定の約3週間後に手術をすることになりました。
手術までにすること
手術を受けたい、と申し出た検診日には採血をされました。HIVやB型肝炎などの感染がないか確認するようです。
それから、当日の流れを詳しく説明してもらいました。手術の時間自体は15分ほどだそうですが、事前に子宮口を広げたり、術後の麻酔が切れるのを待ったりして1日がかりです。
手術当日食事はとらず、お茶などの飲み物も手術開始の半日ほど前から飲めなくなります。
メイクはNGで、コンタクトや時計は外しておき、ネイルもオフ必須です。
当日の持ち物は手術のリスクを説明された同意書と、夜用ナプキン数枚、産褥ショーツです。
ここまで聞いて初めて、思っていたよりも大掛かりな手術になることに気が付きました。
自然排出
先生の話の雰囲気から「手術前に自然排出されるのかもしれない」と気が付き、ネットで色々な体験談を見て準備をすることに。
病院からは何も説明されていませんでした。
流産は「小さな出産」と言われるそうで、妊娠初期とはいえ出血も大量になる模様。突然始まるらしい大量出血や陣痛のような痛み、排出される赤ちゃんの袋を保管するためのジップロックなど、いろんなものを用意しておきました。
(事前準備は精神的にも本当に大事でした。ブログなどで詳しく体験談をシェアしてくださっている方々に本当に感謝です!)
私の場合は自然排出の2、3日前から軽い出血などの兆候があり、排出当日は朝から陣痛のような鈍痛が。夕方にかけて痛みがひどくなってき、まさしく「小さな出産」でした。
自然排出後、ホルモンバランスが大きく崩れたようで4~5日は精神的にもかなり辛かったです。涙が止まらず、事あるごとに「私なんか死んでしまったらいいかな」と思うような鬱状態。
しっかり睡眠をとって休息に徹しました。
おわりに
実は今回なかなか妊娠できず、「やっと授かった!」と喜んでこれからの未来に胸を躍らせていた矢先の出来事でした。悲しむだけじゃなく、人生の大切な経験として胸にしまっておきたいと思います。
私の場合、妊娠超初期で胎児の成長がストップしていたので、今回の妊娠では赤ちゃんの形を見られていませんでした。それもあって「自然淘汰だったから仕方ない」と、割と早くに気持ちを切り替えられていたと思います。
赤ちゃんの姿を確認していたら…きっと精神的なダメージは数倍も大きかったと思うんです。でもそれを経験している方って実は多いんじゃないかなと思っていまして…
きっと流産を経験した方はたくさんいると思うんですが、それをシェアする機会ってないですよね。リアル社会では、なかなか自分から言うのも、人に聞くのもできないデリケートな話題ですし。
でも、心の底にしまって一人で傷ついているより「そんな経験をしている人もいるよね」とどなたかの元気のもとになればいいなと思いましたし、体験記にまとめて自分の気持ちを整理することで私自身も悲しい気持ちを多少消化できたと思います。
ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
この記事が少しでも読んでくださった方のためになれば幸いです。