僕が抱えた問題児は可愛いが、やっぱり問題児
〇〇:はぁ…バイト見つけないとな…
〇〇は大学の帰り、1人で呟いていた
〇〇:親の仕送りだけじゃ、何にもできないんだよな…
〇〇は大学生になるタイミングで、都内のアパートで一人暮らしを始める
〇〇:はぁ…いいバイトないかな〜
〇〇:ん…なにこれ?
ぼーっと歩いていた〇〇の視界に1枚の張り紙が
〇〇:オズワル道…?
〇〇:何これ…塾のチラシ?
〇〇:え〜っと、「ただいま、アルバイト募集中」
〇〇:「中学〜高校レベルの国語・数学・英語を教える自信がある人、大歓迎」
〇〇:時給は…1500から…5000円!?
〇〇:まて…なんでみんなやらないんだよ…
〇〇:いや…怪しすぎないか…?
あまりの時給の高さに驚きと疑念を隠しきれない
〇〇:あ、なんか注意書きあった
「教える学生のレベル、目標に合わせて、時給が変動します」
〇〇:てとこは5000円の場合、ハードルは高いってことか…
〇〇:ん〜
〇〇:ただ、お金欲しい…やるか
〇〇は家に帰り、Webからオズワル道を応募した
_____
数日後
〇〇:ここか
〇〇はオズワル道の面接にきていた
〇〇:すみませ〜ん
?:お、君は?
〇〇:あ、アルバイトの面接に来ました、〇〇です
?:君が〇〇君か
?:あ、私は塾長の畠中です
畠中:そこに座っていいよ
〇〇:失礼します…
畠中:じゃあ、面接始めます
〇〇:お、お願いします…
畠中:そんな緊張しないで〜リラッ〜クス
〇〇:は、はい!
畠中:じゃあまず、志望理由聞いてもいい?
〇〇:あ…えっと…
畠中:ははっ、分かった、時給でしょ?
〇〇:まあ…はい
畠中:いや、それでいいんだ、むしろそれが私の狙いだからね
〇〇:時給5000円のレベルって、どのくらい高いんですか…?
畠中:まあ簡単に言うと、100人試して100人辞めたかな
〇〇:は…?
畠中:ま、そんくらい問題児で、目標が高いってこと
〇〇:まじっすか…
畠中:どうする?辞める?
〇〇:くっ…
畠中:あ、でも唯一の利点はね…
「みんな超可愛い」
畠中:かな
〇〇:か、かわいい?
畠中:写真見せよっか
〇〇:え…めっちゃ可愛い…
畠中:でしょ〜
〇〇:や、やります!
畠中:お、ほんとかい?
〇〇:是非やらせてください!
畠中:じゃあ、明日から頼めるかい?
〇〇:はい、お願いします!
畠中:じゃあ、採用ということで
〇〇:ありがとうございます!
〇〇は無事、採用され、明日からアルバイトを始めることに
〇〇:よし…頑張るぞ!
畠中:…
畠中:〇〇くん…本当に頼むよ…
続く
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