冬の寒さには、お兄ちゃんの温かさが1番
僕には妹がいる
それはそれは本当に可愛い妹だ
茉央:お兄ちゃ〜ん、おきて〜!
○○:んんっ…おはよ、茉央 ムニュ
茉央:んっ…にゃにしゅるの…
茉央、2歳下の妹だ
奈央:ねえ、奈央もいるんだけど〜
○○:奈央もおはよ ムニュ
奈央:んんっ
奈央、俺の3歳下の妹だ
○○:朝から元気だね、2人とも
○○:今日気温マイナスの予報だよ?
茉央:だって朝からお兄ちゃんの可愛い寝顔が見れたんだもん!
○○:そんな可愛くないだろ…笑
茉央:可愛いもん!ね、奈央?
奈央:うん、超絶可愛い!
○○:俺にはわかんないや…笑
茉央:お兄ちゃん、今日なんか予定ある?
○○:いや、特にないけど…
茉央:じゃあ…
茉央は突然僕の布団に入ってきて
茉央:お兄ちゃんと、一緒に寝る ギュッ
○○:えっ…//
奈央:あ、茉央ずるい!奈央も!
茉央に嫉妬してか、奈央も布団に入ってくる
○○:ねえ…狭いよ…
奈央:おにぃが狭いって言ってるんだから、茉央出てってよ!ギュッ
茉央:なんでや!茉央の方が先入ったもん!ギュッ
奈央:茉央、昨日おにぃと寝てたじゃん!
○○:え?
茉央:なっ、それは言わん約束やん!
茉央:というか、奈央だってお兄ちゃんの服、勝手に着てるじゃん!
奈央:それは、寒いからおにぃのモコモコのやつ借りてるだけだもん!
○○:2人とも、何してんの?
茉央:だ、だって…寒いから…お兄ちゃんの温もり感じたいし…//
奈央:奈央だって、おにぃに包まれてる感じがして…//
○○:はぁ…2人とも…バシッ
僕は2人の頭を軽く叩いた
奈央:いてっ…
茉央:いたっ…
○○:2人とも、なんでお兄ちゃんに黙ってそんなことしたの?
茉央:だって…面と向かって言ったら、断られるかな、って
奈央:奈央もそう思って…
○○:遠慮すんな、お兄ちゃんごときに
茉央:え?
○○:俺は2人のお兄ちゃん。妹を甘やかすのが使命なんだから
奈央:お兄ちゃん…
○○:ほら、お願いがあるならガンガン言っていいんだぞ?
茉央:なら…
茉央,奈央:お兄ちゃんと一緒に寝る!
○○:ははっ、仲良いな笑
○○:いいよ、俺も寒くて布団から出たくなかったし
茉央:お兄ちゃん!ギュッ
奈央:おにぃ!ギュッ
○○:はぁ…眠くなってきた…
奈央:おやすみ、お兄ちゃん チュッ
茉央:なっ…!私も! チュッ
○○:はぁ…幸せだよ、お兄ちゃんは
_____
3人で仲良く寝ること2時間
○○:んんっ…さすがに寝すぎたな…
奈央:すぅ…すぅ…
茉央:…
○○:可愛い寝顔して… パシャ
○○:壁紙にしよっかな…
茉央:んっ…お兄ちゃん?
○○:あ、起こしちゃった?
茉央:ううん、寝すぎたから、ちょうどよかった
奈央:ん…おにぃ…?
○○:奈央、おはよ
奈央:今なんじ?
○○:もうすぐで12時だね
奈央:ふわぁ…そんな寝てたんだ…
○○:お昼ご飯、どうしよっか?
茉央:茉央、お兄ちゃんの手料理食べたい
奈央:あ、奈央も!
○○:うん、いいよ
○○:ただ、材料あったかな…
僕はリビングに降りて、冷蔵庫を開ける
○○:何も無いな…
奈央:おにぃ!買い出し行こ!
茉央:あ、茉央も行く!
○○:じゃあ、3人で行くか!
僕はすぐに支度をし、2人を待つ
奈央:おにぃ〜
○○:それ、新しいの?
奈央:そう!似合ってる?
○○:うん、めっちゃ似合ってるよ
奈央:えへへ、やった〜
すると後ろから
茉央:お兄ちゃん!
茉央:どう、似合う?
○○:え、めっちゃ可愛いじゃん
茉央:お兄ちゃんとデートするために買ったんだよ?
○○:デートって…笑
○○:でも、ありがとう、すごい似合ってる
茉央:えへへ…ギュッ
茉央は僕の右腕に抱きついてきた
茉央:こうして歩いたら、カップルって思われるのかな?
奈央:っ…奈央も!ギュッ
奈央は左腕に抱きついてきた
茉央:奈央が抱きついたら、茉央とお兄ちゃんがカップルじゃなくなるやん!
奈央:茉央だけにいい思いなんてさせないんだからね!
○○:2人とも、仲良くしてよ…
僕は2人のバチバチに手を焼きながらも、買い出しに行く
○○:うう…寒っ…
茉央:お兄ちゃん、寒いの?
奈央:奈央がハグして温めてあげる!ギュッ
○○:奈央…ハグが強い…
茉央:茉央だって…ギュッ
○○:茉央も中々のパワー…
奈央:茉央、離れてよ!
茉央:奈央こそ!
○○:2人とも…
?:あら、冬なのにアツアツねぇ〜
○○:あはは…どうも…
近所のおばさんにも笑われる始末
奈央:おにぃ!
○○:な、なに?
茉央:茉央と奈央、どっちのハグの方が温かい?
奈央:奈央だよね?
茉央:茉央だよね?
○○:ええ…
○○:家帰ったら沢山ハグしてあげるから、今は我慢しよ?
茉央:え、帰ったらしてくれるの!?
奈央:なら我慢する!
奈央:で、帰ったら沢山イチャイチャする!
○○:まあ、程々にね…?
急に上機嫌になった2人を連れ、買い出しを終えた
茉央:ただいまぁ〜!
奈央:おかえりぃ〜!
○○:(いや、帰ってきた側でしょ)
と心の中で突っ込んでいるのも束の間
茉央:お兄ちゃん、イチャイチャしよ!
奈央:おにぃ、ハグしたい!
○○:まずはご飯
茉央:え〜、ケチ〜
○○:そんな子にはお昼ご飯あげませ〜ん
茉央:やだやだ!お兄ちゃんのご飯食べたい!
茉央:なんならお兄ちゃん食べ…んん!
僕は咄嗟に茉央の口を塞いだ
○○:茉央…それは言ってはいけないぞ…
奈央:おにぃ、ご飯早く〜
○○:まあ、待てって
僕は手を洗い、エプロンを着て準備する
奈央:なんか、旦那さんの手料理待ってるみたい
茉央:お兄ちゃんが旦那さんならな…
○○:こんな可愛いお嫁さんいたら、毎日がハッピーすぎて倒れちゃうよ
奈央:え、奈央可愛い?
茉央:ま、茉央に言ったんでしょ?
○○:2人ともに決まってんじゃん
○○:てか、見られてると緊張するんだけど…
奈央:おにぃの料理してる姿、かっこいいんだもん
○○:別に大してかっこよくもないだろ笑
奈央:むぅ…おにぃはかっこいいもん…
○○:はいはい、かっこいいってことにしとくよ
そして料理すること1時間
○○:はい、おまたせ
僕は冬にピッタリなビーフシチューをテーブルに持ってきた
本格的すぎないか?まあ、そうですね
茉央:うわぁ…
奈央:美味しそう…
○○:じゃあ、みんなで
″いただきます″
○○:うん、我ながら上手い
茉央:これは…うまいおき!
○○:なにそれ…
茉央:昨日、アイドルの人がやってたから真似てみた
○○:そっか、可愛くていいんじゃない?
茉央:え、茉央可愛い?
○○:まあ、茉央も、その必殺技も、かな
奈央:むぅ…
○○:奈央もやってみて?
奈央:え、うん…あやみ〜
○○:うまいおきじゃないんだ笑
奈央:奈央が見たのは、奈央の1個下のアイドルの子のやつだった
○○:それもそれで可愛いね
奈央:やった〜、おにぃに褒められた〜
茉央:てか、早く食べないとお兄ちゃんとイチャイチャする時間なくなる!
奈央:はっ、そうだった!
2人はそれに気づいた瞬間、猛スピードでシチューを掻き込む
茉央:んっ…!
奈央:ごほっごほっ…
○○:2人とも落ち着いて…笑
○○:僕は今日1日暇だし、どこにもいかないから
奈央:ほんと!?
○○:てか、せっかく作ったし、味わって食べてもらいたいし…
茉央:お、お兄ちゃん!ごめんなさい!
奈央:ごめんなさい!
○○:ふっ…可愛いな、2人とも
それから2人はゆっくり味わって食べてくれた
そして食べ終わった瞬間
茉央:お兄ちゃん、ハグしたい!
奈央:奈央もハグしたい!
○○:はぁ…いいよ、おいで?
茉央:お兄ちゃん!
奈央:おにぃ!
○○:うぉっ…!バタッ
僕は2人のダイブに思わず倒れてしまった
茉央:お兄ちゃん…あったかい…
奈央:冬はこたつより、おにぃだなぁ…
○○:何言ってんだよ…笑
茉央:お兄ちゃん…今日の夜一緒に寝たい…
奈央:奈央も、おにぃと寝たい…
○○:まあ、いいよ?
茉央:えへへ、やった〜
奈央:夜、おにぃの部屋に行くね?
○○:いいけど、一緒に寝る以外のことはしないからな?
茉央:も…もちろん!
奈央:そ、そんなの、何もき、期待してないよ?
○○:(目が泳ぎまくってますが…)
○○:はぁ…まあ、1個くらいならお願い聞いてあげないことも…
奈央:はっ…!?
茉央:やった…!
_____
そして夜
茉央:コンコン お兄ちゃん?
○○:入っていいよ
茉央:お兄ちゃん、一緒に寝よ?
奈央:失礼します
2人は僕を挟むように布団に入る
茉央:お兄ちゃん…
○○:ん?
茉央:お願い聞いてほしい
○○:まあ、いいよ
奈央:あのね…奈央たち…
「おやすみのチューがほしい」
○○:お、お兄ちゃんから、ってこと?
茉央:うん…
奈央:奈央たちからはするけど、おにぃから貰ったことないから…
○○:う…まあ…いいよ?
茉央:やったぁ
奈央:おにぃ、ありがとう
○○:じゃあ…おやすみ チュッ
僕は2人の頬に、優しくキスをして、目を閉じた
奈央:んふふ…
茉央:お兄ちゃん…
○○:…
○○:…
○○:(寝れない…!)
妹にキスした、という事実にドキドキしすぎて、全く眠りにつけなかったお兄ちゃんでした