【大学生編】Snapchatは終わってなんかない!徹底解剖!
みなさんこんにちは!女子大生ほっちと新卒ゆめめが身の回りで本当にあった出来事をリアルに伝えるメディア、「ワカモノのトリセツ」です。
突然ですが、2016年の上半期に日本で話題になった「Snapchat」というアプリを覚えていますか?
こんな犬のフィルターをかけられることで有名になったアプリです。
しかし、本当は顔を加工するためだけのアプリではなく、写真やテキストを送りあえる連絡ツールとして利用するアプリです。
大きな特徴として、送ったものが「消える」ということがあげられます。
一度は話題になったSnapchat。(以下、スナチャ。)
「いや、もう使われてないでしょ〜」と思ったそこのあなた。
そんなことはないんです!実はまだまだ、スナチャを利用している大学生も存在しているのです。
今回は、どんな人がスナチャヘビーユーザーなのか、そしてどんな使われ方をしているのかを解説して行きます!!
◾前提:スナチャの利用頻度や使い方
今回Snapchatをダウンロードしている大学生にインタビューをして、以下の3つのタイプのユーザーが存在することがわかりました。
1. 身内ネタ盛り上がりユーザー
2. カップルアプリ風ユーザー
3. ブーム過ぎ去りユーザー
この3つのタイプのユーザーの概要を説明をします。
1. 身内ネタ盛り上がりユーザー
利用頻度:毎日写真、動画、テキストを送り合う。いわゆるヘビーユーザー。
使い方:基本的なSNSはSnapchatとLINE。InstagramよりSnapchat。なんならLINEよりSnapchat。とにかく何か面白いことや、ネタになりそうなやましいことがあったらスナチャで送る。「ご飯行こ〜」など突然の誘いもスナチャでやりとりする。
タイプ:体育会、 内部進学生、パリピ(クラブ好き、フェス好き、イケてるサークルetc.)。少人数の友達との濃い関係を大事にし、「身内ネタ」が多いタイプ。
2. カップルアプリ風ユーザー
利用頻度:週に3、4回程度送り合う
使い方:基本のSNSはLINE、Instagram。Snapchatはカップル間でのやりとりばかり。大体見る専。自撮り率が高い。送る内容は日常報告のようなもので、面白くない。
タイプ:高確率で彼氏or彼女がもともと、身内ネタ盛り上がりユーザーである。または、友人に身内ネタ盛り上がりユーザーが多い。
3. ブーム過ぎ去りユーザー
利用頻度:ほぼスナチャを開かない。ただし、犬の加工フィルターを目当てにしてたまに開くことも。
使い方:SNSはLINE、Instgaramばかり。
一時は熱中してスナチャを利用していたが、現在は基本見る専。ただし、送られてきたとしても、見るか見ないかはその時の気分。
もしくは犬のフィルターだけを目的に撮るだけ撮ってカメラロールに保存する加工専。よっぽどなにか送りたいものを見つけない限り送ることはない。
タイプ:とりあえず流行ったアプリは登録するミーハー。周りの雰囲気で自分の行動を合わせる。
◾️ユーザー別にインタビューをしてみた。
ではさらにユーザー別に詳しく見て、全貌を明かしていきます!
1. 身内ネタ盛り上がりユーザー
「インスタよりスナチャ。もともとそんなSNSに投稿しないタイプだし。スナチャは別。」
そもそも、InstagramやTwitterに投稿することがあまり多くないというのが、この身内ネタ盛り上がりユーザーの特徴です。
なんならTwitterはほとんど開かない、という人も多くいます。
身内ネタ盛り上がりユーザーは、友達との濃い繋がりを大事にします。
特に体育会に所属している子は、毎日と言ってもいいほど同じメンバーと顔を合わせているので、その中で起きるいわゆる「身内ネタ」で盛り上がることが楽しいのです。
インスタには、いまや綺麗な写真しか投稿してはいけないという暗黙のルールが存在します。
体育会の子達は、練習などで日々追われているために、遊べる日が通常の大学生たちに比べると圧倒的に少なく、あまり投稿するものがないというところからもこの現象が起きています。
インスタは絵的に綺麗じゃないと許されない感があるが、スナチャは気にする必要がない。
そこの楽さがいいのです。
「やましいことが多いから使うんじゃん?」
なぜスナチャを使うのか?というざっくりな質問をした時に出た一言。
この「やましいこと」というのには2つの意味が含まれます。
まずは、単純に「やましいこと」と言われるようなことが多いということ。
具体的なことはご想像にお任せします。笑
もうひとつの意味は、「やましい”とされる”こと」が多い、ということです。
というのは、体育会であると上下関係が厳しかったり、部内にルールが定められていたりして通常の大学生よりも「やってはいけないこと」や「気をつけなければいけないこと」がとても多く規定されています。
また、体育会というのは注目されやすい一方で、叩かれやすい存在でもあります。
ちょっと怪しいことをしていただけで、体育会外からも噂をされたり、体育会内であればすぐにその噂が回ってしまいます。
これは、内部進学生でもパリピでも同じことが言えると思います。
そのようにならないように、日々気を使って生活をしている人たちは、なかなかインスタストーリーズに投稿できるものが限られてしまいます。
インスタストーリーズは全員に公開して投稿することが主な使い方です。身内ネタ盛り上がりユーザーは、変に自分の情報が流れることを恐れているため、なん100人も見てるところで、自分のプライベートが公開されてしまうことに不安があります。
インスタストリーズに投稿する際に「これは載せても大丈夫か否か」をフィルターがけをした時に、引っかかってしまうことが多いがために、よりクローズドで連絡が取れるスナチャで盛り上がることが多いのです。
「おじさんにとっての『メールよりLINE』が、私にとって『LINEよりスナチャ』なの」
身内盛り上がりユーザーもスナチャだけではなく、LINEも使うとのこと。
LINEとスナチャをどう使い分けているかを聞いてみました。
LINEでは前もって約束をして会いたい時や、きちんと確認したい会話内容や、体育会生であれば部活での業務連絡で使います。
スナチャは、突発的に今日会おうと話したり、今どこにいるのかを確認するときに使用します。
よりラフに、実際に会話しているような感覚になれるのがスナチャなのです。
スナチャでは友達だけれども、LINEは交換していない、という子も多くいるそうです。
すなわち、メールとLINEを使い分けているような感じで、身内ネタ盛り上がりユーザーはLINEとスナチャを使い分けているそうです。
これには「履歴」という存在が大きく影響しています。
LINEは履歴が残ります。だから大事な話はLINEでします。
そして履歴が残るからこそ、構えてしまい、送るときに一旦頭で考えてから文字を打ちます。
しかし、スナチャは履歴が残りません。なので、送る前に考えることがなく、思ったことを文字に起こします。それゆえ、内容が突発的なものだったり、中身がなかったりする会話が多くなります。
先ほども言いましたが、あたかも実際に会話しているかのように連絡がとれるツールがSnapchatなのです。
この「考えないラクさ」が大きな魅力の1つだそうです。
「スナチャは送られてきてめんどいって思ったことない」
LINEとスナチャの違いは大きくここにあるそうです。LINEには「既読無視」「未読無視」という言葉があるように、返信をすることが絶対ですし、自分が送って返信がこないと悲しい気持ちになります。それが故、コミュニケーションに「めんどくささ」がついてきてしまうのです。
しかし、スナチャにはその心配がありません。何か送られてきたとしても、基本がスルーなので、「既読無視」に罪悪感がなく、そもそもそういった概念がないところがいいのです。
「無視していい」というのが最大のポイントです。返信が来たら嬉しいな、くらいなスタンスなところが、LINEとは大きな違いですね。
「気になる人へのアプローチは圧倒的スナチャ」
スナチャは恋愛においてとても有効的だそうです。
「気になる人にいきなりLINEなんてできない!」と言っていたのが面白い意見でした。
体育会に所属していると、部活の練習が生活のメインになってしまうので、話題のきっかけを作ることが難しいそう。そのため、用事がないと連絡してはいけないと思われるLINEでは、アプローチが難しいそうです。
これは、過去に書いたインスタのストーリーズからのDMのアプローチの流れに似ていますよね。
LINEはある一定の仲を超えると、どうでもいい内容でもLINEしてもよくなります。
そのため、最初は「よっ友」(すれ違ったり、たまたま会ったりした時に、「よっ」と声を掛け合うだけの友達)だったのが、スナチャで仲良くなって、そのあとLINEにステップアップするそうです。
「LINE教えてって言われたら、スナチャでいい?って聞く」
衝撃的だったのはこの発言。身内盛り上がりユーザーの中では、スナチャの方がメインコミュニケーションツールだということがよくわかる発言です。
「LINEを交換するシチュエーションってあんまなくない?」と言っていて、びっくりしました。
特に、飲みの場や、友達の友達を紹介してもらった時には圧倒的にスナチャらしいです。
しかし、インターンなど絶対に必要な連絡をとる場合はLINEを交換するそう。
すなわち、相手との関係によってスナチャを使うか、LINEを使うかを分けているのです。
つまり、下心を感じたらスナチャ、下心が全くなければLINE。
ここには先ほどあげたLINEの返信義務の特徴が絡んで来ます。もし下心を感じてLINEを教えてしまうと、連絡来たら返信しなければ、という負担を感じてしまうのです。スナチャであれば、相手を傷つけるかもしれない罪悪感を感じることなく、無視ができます。笑
さらには、LINEの個人チャットは1人1人と違うコミュニケーションをとることが前提となっています。
しかし、スナチャは最初に写真や動画を撮影して、そのあとに誰に送るかを選ぶ、というのが基本の使い方です。もしスナチャが送られてきたとしても、これは自分だけじゃなくていろんな人にも送ってるんだろうな〜と思えるところがいいそうです。
これは、相手の気持ちをよく考えているからこそ、スナチャが便利だと感じるのでしょうか。
もし、自分が気になっている子がいて、その子にLINEをしてしまうと、負担にならないかな?こんなこと送られても迷惑じゃないかな?と考えてしまいます。
しかし、スナチャだと、相手に負担を与えることがとても少ないのです。「もし興味無かったら無視して」といった優しさがスナチャには込めることができます。さらには、「これ別にあなただけに送ってるわけでもないよ!」と言った、かわいいプライドも込められているのだと感じました。
相手から下心を感じたらスナチャを交換する。
自分に下心があったらスナチャで連絡。でもその裏には下心を相手に感じて欲しくないから、LINEではなくスナチャなのです。矛盾はしていますが、なんだかよりリアルなアプローチ方法だと感じました。
2. カップルアプリ風ユーザー
続いてはカップルアプリ風ユーザー!こちらはどんな使い方をしているのでしょうか。
「LINEだけじゃできないコミュニケーションがあるんだよね」
カップルアプリ風ユーザーの主なコミュニケーションツールはLINEです。毎日LINEで連絡を取り合っています。しかし、たまに利用するのがSnapchat。
送るものとしては、自撮りだったり、友達とご飯行っている様子だったり、大学の休み時間だったり、、というもので、内容としては身内ネタ盛り上がりユーザーとそこまで変わりません。
LINEと併用してなぜスナチャをするかというと、スナチャのUIにも関係がありそうです。
スナチャはアプリを起動すると、すぐにカメラの画面になります。
なので、写真も動画も瞬時に撮ることができるため、今の状況をリアルに伝えることができるのです。
「今、こんな面白いことあったよ」「今、こんな表情だよ」「今、こんな会話してるよ」など、「今」にこだわった会話ができるのが大きな特徴の1つで、カップルアプリ風ユーザーはこの特徴をうまく利用しているのだと思われます。
インスタで言い換えると(わかりやすいかどうかは別。)、普通のフィード投稿(タイムライン投稿)がLINE。ストーリーズがSnapchat。といった感じでしょうか。
LINEだとどうしても事前連絡か、事後連絡になってしまうのが、スナチャだと「今」というところが面白いのです。
お互い忙しくて会えない時こそ、スナチャは大活躍なのです。
「かわいいって言ってもらいたいじゃん?」
LINEでは自撮りを送るのは恥ずかしいし、送られて来たらちょっと引くけれど、スナチャの自撮りは大歓迎。
フィルターの魔法がありますし、「スナチャの自撮りはナルシストではない」といった価値観が自然と共有されているのです。
女の子はやっぱり彼氏にかわいいって言ってもらいたいし、男の子もやっぱり彼女にかっこいいって言われたい!でも自撮りをLINEで送ったらやばいやつだし、それは自分的にも嫌だ。そんな時にぴったりなのが、Snapchatなのです。
3. ブーム過ぎ去りユーザー
最後は、スナチャの通知をもうOFFにしてしまったと言うブーム過ぎ去りユーザーです!
大学生の中で一番比率が多い層になります。
「今はもっぱらインスタストーリーズだなあ」
流行りのSNSに乗っかるタイプであるため、今はスナチャではなくインスタストーリーズ。スナチャで連絡するのではなく、インスタストーリーズからのDMを多く使用している人たちです。
このユーザーは、周りの友達もそういったブーム過ぎ去りユーザーであることが多いという特徴があります。
仲良い子たちもいわゆるミーハー。時代の波にしっかりと乗って、今周りの子が多く使用しているSNSをきちんと使いこなすのです。
「犬のフィルターだけは可愛いからたまに使いたくなる」
しかしそれでもスナチャを消さない理由は、「フィルター」があるから。
スナチャの犬のフィルターは、どんな加工アプリよりもいやらしくなく、安定に盛れます。
SNOWだとちょっと行き過ぎ、と思っている人にとっては、いい意味でとてもちょうどいいフィルターなのです。
犬のフィルターだけではなく、面白いフィルターも豊富です。
去年は、スナチャの宇宙人フィルターを使った動画を、仲里依紗さんがインスタストーリーズに投稿していたことで、宇宙人フィルターも流行となりました。
こういった、たまに起きるプチブームも、このブーム過ぎ去りユーザーは対応できるように、スナチャを消さないで残しておく、ということも言えるでしょう。
◾️まとめ
いかがだったでしょうか?
今回は私たち自身も学びになることが多くあって、とても面白いインタビューができました。ちなみに、ほっちはカップルアプリ風ユーザー、ゆめめはブーム過ぎ去りユーザーでした。
ユーザーパターンによって、スナチャの好きな特徴が違ったのが印象的です。
以下にまとめました。
1. 身内盛り上がりユーザー
・写真の綺麗さとかを求めなくて良い
・クローズドな環境で写真、動画のコミュニケーションがスムーズ
・履歴が残らない
・無視することが前提なので、既読無視の概念がない
・同じ内容を複数人に送ることが多いので、相手にプレッシャーを与えない
2. カップルアプリ風ユーザー
・撮影画面が一番はじめに出てくるので、「今」をすぐに送れる
・スナチャで自撮りを送ってもナルシストにはならない
3. ブーム過ぎ去りユーザー
・ほどよく盛れるフィルター
次はなんと大学生の枠を飛び出して、Snapchat大解剖の高校生編をお送りします!
楽しみにしていてくださいね!
【更新】高校生編が公開されました!記事はこちら。