ライフサイクルを見極めて上がる株を発掘したい!
株式投資をする上で、知っておきたい知識の1つに「製品ライフサイクル」と言うものがあります。私自身、なんとなく知っていた程度であまり意識したことありませんでしたが、業績に持続性のある会社に長く投資をしたい私にとって活用していきたいものの1つです。
先日、神田昌典さんの『2022――これから10年、活躍できる人の条件 』という本を読みました。
ライフサイクルについて、Apple社を例に書かれていました。この本によるとライフサイクルの周期は決まっているので誰でも予想ができるというのです。
製品ライフサイクルについて理解できれば、売買タイミングも掴めるヒントになると思いますので、そのことについてお伝えします。
「製品ライフサイクル」とは?
マーケティング用語の1つで、製品が市場に登場してから退場するまでの間を指し、普通は各製品に対してこの間の売上と利益の変化に着目して最適のマーケティング戦略を構築するための基本的な情報となる。
(Wikipediaより)
製品が市場に登場してから退場するまでの間には、
・導入期(その商品が生まれた時期)
・成長期(ライバル社が一気に参入し、価格が安くなり始める時期)
・成熟期(今までの成長の影で見えなかった問題が表面化)
・衰退期(新商品を発売しても話題にならず)または新たな成長
という流れで1サイクルが作られます。
導入期から成長期の期間がわかるとそれを2倍すれば成長期の終わり、3倍すれば成熟期の終わりつまり商品ライフサイクルの終了時期が分かります。
例えば、導入期から成長期が3年だったとすると、
成長期の終わりは、3年× 1倍、つまり3年後。
成熟期の終わりは、さらに3年× 2倍、つまり6年後。
成長期〜成熟期も、成熟期〜衰退期もそれぞれ3年と言うことです。
これをApple社で当てはめると次のようになると、著書では書かれています。
導入期の始まりは、初代iPhoneが発売された2007年6月。成長期の始まりは、iPhone 4が発売され、販売台数が急激に伸び出した2010年6月。
ということは、導入期から成長期の始まりは3年間あることがわかります。
そうすると、成長期は、3年間なので、2013年6月まで、2013年6月から3年後の2016年6月までが成熟期と予想できます。
本書では、
・iPhone5後半モデルから多色展開
・iPhone6は、2014年6月発売
・iPhone7は2015年4月に発売と書かれています。
2020年代は、新しい技術の成長期が始まると書かれていました。成熟期が終わって、新たな成長が始まるのではないかということです。
実際は、
・iPhone5cで多色展開
・iPhone 6が2014年9月日本発売
・iPhone 7が2016年9月日本発売
いずれも、ほぼ当たっているのではないでしょうか。
すごいなと思いますが、当てはめるだけだそうです。
まとめ
導入期〜成長期
成長期〜成熟期
成熟期〜衰退期(または新たな成長へ)
導入期〜成長期の期間がわかれば後の期間は全て同じ期間になる。
成長期はPERが高くなりがちで、株価もどんどん上昇し、成熟期には、M&Aや新規事業などで新しい成長ステージになるイメージです。(ダメなら衰退)気になる銘柄で調べるとイメージできると思います。成長期の始め頃や、成熟期でも新たな種まきと成果に注目できれば理想です。
2012年に出版された本ですが、2022年前後の世の中についてかなり当たっていてすごいです。これからの働き方について、しておいた方がよいこと、身につけたいスキルは、子どもにも伝えたい内容です。